MYSTERY SHOPPER | Conton Candy
独自の音を求めるアーティストにとって切っても切り離せない関係の楽器店。本企画「FENDER MYSTERY SHOPPER」では、アーティストが各地の楽器店を訪れフェンダー製品をチェックする。今回は3ピースロックバンドのConton Candyから、紬衣(Vo, Gt)と楓華(Ba, Cho)が池部楽器店の旗艦店として2021年3月にオープンした渋谷の「イケシブ」を訪問。同店舗の魅力や、愛用しているPlayer IIシリーズについて語ってくれた。
イケシブはテーマパークに来たような感覚になります
様々な飲食店、商業施設がひしめき合う東京・渋谷。ライヴハウス、練習スタジオ、CDショップなど、音楽関連のスペースもたくさんあるこの街で、楽器プレイヤーが連日足を運んでいるのがイケベ楽器店 旗艦店 イケシブ(IKEBE SHIBUYA)だ。初心者、上級者関係なく楽しめる空間を目指すイケシブのコンセプトは“脱楽器店”。楽器店に関する既成概念にとらわれることなく、気軽に訪れて楽しめる場所であることを大切にしている。1階のエントランスから店内に入った瞬間に視界に飛び込んでくるスペースは、象徴的な景色と言えるだろう。巨木に実った果実のようにギターが展示されている通称“ギターツリー”を見上げると、ワクワクせずにはいられない。Conton Candyの紬衣と楓華は、イケシブの魅力を次のように語る。
「フロアごとにコンセプトがあるのが楽しいです。ギター以外のフロアに行ってもすごく楽しめるので、本当にテーマパークに来たような感覚になります。アコギのフロアが好きなんです。シンバルがたくさん並んでいるシンバルタワーもすごいですよね」(紬衣)
「オープンした時から私の周りでも盛り上がっていて、ずっと行きたかったんです。ガラス張りになっているお店を初めて見た瞬間に、“新しい楽器屋さんだな”と思いました。展示の仕方が素敵で、知識がない楽器でも楽しむことができるお店ですよね」(楓華)
3階のベース専門店「グランディベース東京」の内装のモチーフは、サーカスのテントとメリーゴーランド。4階のアコースティックギター専門店「ハートマンギターズ」のテーマは森。その他にも、ゆっくりと時間を過ごせる楽しい空間が広がっている。
「私の今年の一番大きな買い物はアンプのヘッドなんですけど、まさにここイケシブで買いました」(楓華)
「私も1〜2年前にアンプをここで買ったんです」(紬衣)
イケシブの常連である彼女たちは、店舗に足を運んで機材に直に触れるのをとても大切にしていた。
「ギターはもちろん、エフェクターを求めて楽器屋さんに行くことも多いです。ちゃんとバンドを始めてからはギターのメンテナンス、リペアをお願いするために持って行くようになっています。店員さんがいろいろな機材のサウンドのキャラクターを教えてくださるので、“あの曲のあそこで使えるかもな”とかが想像しやすいです。試奏をする時は自分の曲を弾くことが多いですね」(紬衣)
「私もお店で試奏をする時は、Conton Candyの曲を弾きながらギターやドラムとの相性をイメージすることが多いです。でも、音の良さってそれだけではないと思うので、好きな曲のフレーズを弾くこともあります」(楓華)
イケシブ2階の高級ギター専門店「グランディ&ジャングル 2F」、3階のベース専門店「グランディベース東京」を見て回りながら“かわいい!”という声を度々上げていた2人。特に盛り上がっていたのが、Player IIシリーズのコーナーだった。紬衣はPlayer II Telecaster(Brich Green)、楓華はPlayer II Precision Bass(Hialeah Yellow)を愛用している。
グランディ&ジャングル スタッフの藤澤氏、グランディベース東京スタッフの清水氏もPlayer IIシリーズの人気ぶりを実感している様子だ。「初めてのギターとしてPlayer IIを選ぶお客さまも多いですし、スクワイヤーからグレードアップするお客さまもたくさんいらっしゃいます。オーソドックスなスタイルのJaguarも発売されましたが、こちらの反響も大きいですね。Player IIになりローズウッド指板が登場したことへの反応も大きかったです」(藤澤氏)
「Player IIのカラーバリエーションの豊富さは、初心者の皆さんからの反応も良いです。動画とかでSNSに残す学生さんも多いですから、ポップなカラーリングの楽器は思い出に残るんだと思います」(清水氏)
スタッフの話を聞きながら深く頷いた紬衣と楓華は、Player IIシリーズへの深い愛情を語った。
「色がかわいいです。“『ファジーネーブル』とかで弾いているギター、かわいいですね”とお客さんから言われるんです。クリーンの音が出来上がっているので、エフェクターをかけても柔軟に乗ってくれる印象です。バラードでも弾くことが多いんですよ。七変化なところがありがたいです。あと、ネックのグリップ(モダン”C”ネックシェイプ)がすごく弾きやすいですし、指板の端の感じ(指板エッジロールオフ加工)も良いんですよね。手が小さい私でもハイフレットに行きやすいです」(紬衣)
「私はもともとJazz Bass使用者なので、初めて持ったPrecision BassがPlayer IIなんです。Player IIのプレべは音に温かみがあって惚れました。インスタのストーリーでこのプレべの画像をアップすると、たくさん“いいね!”がつきます。ビジュアルもかわいいので女の子にも似合うし、男の人が持ってもカッコいいと思います」(楓華)
楽器に興味があるのに、知識がないのを理由に店舗に足を運ばないのはもったいない。躊躇している人にとって理想的な場所がイケシブだ。“弾いてみたい”という気持ちを温かく出迎えて、“楽器って楽しい”という想いをさまざまな形で育んでくれる。
「私が楽器屋さんに初めて行ったのは小5の時。“こんなにギターが並んでるんだ!”って感動しました。お父さんと一緒だったから不安にならずに済んだのかも。1人で行くのが心細かったら、音楽の共通の話題で盛り上がれるお友だち、家族とかと一緒に行くのも一つの手なのかなと思います」(紬衣)
「小さい頃にピアノとフルートをやっていて、その頃から楽器屋さんは時々行っていたんです。ベース関連で行ったのは中3の時です。緊張しました(笑)。イケシブはスタッフさんに気軽に相談できるので、安心できる楽器屋さんですよ」(楓華)
彼女たちも初心者だった時期を経て現在の活躍に至っている。一歩を踏み出してお気に入りの楽器と出会う人々の輪が広がり続けることを願いたい。
Conton Candy
Vo./Gt.紬衣(つむぎ)、Ba./Cho.楓華(ふうか)、Dr./Cho.彩楓(さやか)で構成される3ピースロックバンド“Conton Candy (コントンキャンディ)”。
2018年に高校の軽音楽部で結成。ライブハウスを中心に活動しており、音楽フェスやイベントに出演すると軒並み入場規制がかかるなど、バンドシーンの台風の目となっている。1st 配信シングル「ロングスカートは靡いて」で、音楽配信サイト「Eggs」年間ランキングのアーティスト別・楽曲別ともに1位と二冠を達成。23年4月に配信リリースした「ファジーネーブル」はSNSを中心にバイラルヒットし、各音楽チャートを席巻。2024年10月にはフルアルバム『melt pop』をリリース、さらに11月からは自身最大規模9都市9公演のワンマンツアー「Conton Candy ONEMAN TOUR 2024 “melt pop”」を完走。4月4日(金)には自身最大規模のワンマンライブ「Conton Candy ONEMAN LIVE 2025“3 PEACE”」をZepp Shinjukuにて開催予定。ノイジーでポップなサウンドに、誰しもを惹きつける紬衣の歌声、そして双子のリズム隊が織りなす唯一無二のグルーヴが重なり、観るものを”混沌”の世界へと惹き込む。
https://lit.link/contoncandy
イケベ楽器店 旗艦店 イケシブ(IKEBE SHIBUYA)
イケシブは楽器専門店が一堂に会した旗艦店であるのと同時に、エンターテインメント・カルチャーの発信基地としての側面も持つ“音楽・楽器の次世代型ストア”。音楽は全ての人に開かれた多様性の象徴であり、老若男女誰もが気軽に立ち寄れて心地よく過ごせる場所でありたいという思いから、店舗空間そのものをエンターテインメントにした。施設内には、インストアライブだけではなく様々なイベントを開催している「イケシブ ライヴス」、動画コンテンツの配信やライブコマースの拠点となる「イケシブ スタジオ」を備えているのに加え、お買い物をサポートするデジタルサイネージを設置。その他にも新しいサービスや取り組みを実施しており、これまでの楽器店の枠におさまらない新しい体験をオフラインからオンラインまで創造・提供している。
https://www.ikeshibu.com/