Player Plus Studio Sessions: Powered by Fender -後編-

アメリカ/イギリス/オーストラリア/メキシコ/日本で開催され、プロ以外の一般プレイヤーを対象にプロスペックのレコーディングスタジオとエンジニアの録音環境をプレゼントする、アーティスト応援プログラム『Player Plus Studio Sessions: Powered by Fender』。数多くの応募者の中から2名が選ばれ、昨年12月下旬に当選者のひとりであるShimon HoshinoさんがFREEDOM STUDIO INFINITYにてレコーディングを行った。後編ではShimonさんから届いたコメントを紹介する。

Player Plus Studio Sessions: Powered by Fender

今回Player Plus Studio Sessionに参加したきっかけを教えてください。

いつも気にかけてくれる音楽仲間がコンテストの内容を教えてくれたのがキッカケです。日ごろ作曲の上で音と心の支えになっていたFenderが、インディーズで活動しているアーティストにフォーカスしてくれて、 コロナ禍での作曲に光を与えてくれるようなコンテスト内容だったので本気で挑みました!


受賞した時のお気持ちを教えてください。

下田のスタジオでレコーディングしていた時、受賞メールを頂いたのですが、正直詐欺メールだと思い、Osteoleuco(オステオロイコ)のメンバーであるKeisuke Saitoに確認してもらいました(笑)


まず何より作曲家としての活動を見守ってきてくれた、このコンテストを教えてくれた友人、仲間、家族、クライアントさんたちに良い結果を伝えられて本当感謝しかないです。現在32歳なのですが10年前に手の炎症で音楽家としての活動を完全に諦めてからも周りに支えられ、インディーズのまま作曲家として仕事が出来ている自分にとって、この賞はこれからの活動の大きなエネルギーになると思います。


レコーディングはいかがでしたか?

ラップクルーMGFのメンバーでもあるKeisuke SaitoとのユニットOsteoleuco(オステオロイコ)の楽曲をレコーディングしました。僕は2016年から一人法人で作曲家兼調香師として仕事をしていまして、限られた予算と環境で製作をしてきました。

そのため駐車場の車内、カフェ、移動中の電車内などで打ち込みをメインに行い、家でギターやベースをRecし納品する、というストリート的な手法でやってきたということもあり、最高のエンジニアさん達と設備が揃うFreedom StudioでのレコーディングはKeisukeと「最高のクリスマスプレゼントだ(レコーディング当日は2021年12月24日)」と感激しておりました。

勿論今までのストリートな製作方法も好きで、これからもそのスタイルを継続すると思いますが、 今回がキッカケで新たな可能性が見え、2022年は更に面白い年になるだろうと確信できました。
何よりも、音楽をより好きになれる機会をいただけてFenderには感謝しかありません。


FenderのPlayer Plus Nashville Telecasterを弾いてみていかがでしたか?

村上春樹さんや山田詠美さんの小説に出てくるようなギターだなと最初に奏でた1音で感じました。
[柔らかいけどソリッド] [男性的だけど女性的] この音のテイストは僕が求めてたものなので宝物です。

Rockテイストにも合いますが、JazzやAmbient、またHiphopシーンでも、それぞれ求められたキャラクターに扮してくれるギターだなと思います。作曲家にとって必ず手にしたい一本ですね。

今後の目標の1つである「映画のサントラ」のオファーを頂けた際には、このギターで物語の額縁となるようなサウンドトラックを描きたいなと思いました。


あなたにとってFenderとは?

中学から親元を離れフランス、高校はアメリカに住んでいたのですが当然最初は現地の方々と全く話せなか
ったので持参したFenderのベースを用いてジャムセッションに参加し、友達になろうと必死でした(笑)
僕にとってFenderは「言語の1つ」だと思っています。

また父がFender Jazz Bassをメインで奏でるベーシストだったということもあり、家では常にあの低音が鳴り
響いてました。そのため「Jazz Bass=子守唄」に近い存在です。


僕も同じくベーシストを目指してましたが、先述の通り手の炎症を起こしてしまい断念しました。それから作曲家兼ピアニストに転向し、友人達の支えもあり何とか仕事をすることが出来ていましたが、どうしてもベースやギターを見ていると弾けてる時期が懐かしくなってしまい、辛くて何度も距離を置こうと思いましたが諦めきれずリハビリと奏法を変えながら弾き続け、作曲をしている中でFenderから今回の賞を頂けたのでとても励みになりました。

応募した際に使用した曲と今回レコーディングした3曲は父から譲り受けたFender Jazz Bassを使用しており
ます。

人生で何か大きな変化があるときは必ず、Fenderが側にいてくれている感じが勝手にします(笑)。これからが更に楽しみです!

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Shimon Hoshino

12歳から親元を離れフランス、高校からアメリカへ渡り帰国。慶應義塾大学を卒業後、サウンドデザイナー、調香師として2016年から活動開始。 楽曲プロデュースをはじめファッションショー、商業施設やホテルのサウンド及びフレグランス デザインを行う。アーティストJua(ジュア)と数多くの楽曲製作を行い、2019年からOsteoleuco(オステオロイコ)のピアニストとして活動中。2021年にはサウンドデザインチームSOUND CoUTURE(サウンドクチュール) のメンバーに加入。Shimon自身のライフスタイルの一部であるサーフィンを軸に、現在ジャケットデザイナーである父 Rinne Hoshino(リンネ ホシノ)と共にlofi-surfをスタートさせ、2作目auspiceがSpotifyグローバルプレイリスト「lofi beats」に選出され僅か2ヶ月で20万再生を突破。その他の作品も公式プレイリストに多数セレクトされている。



ラップクルーMGFのKeisuke SaitoとShimon HoshinoからなるユニットOsteoleuco(オステオロイコ)は2月から3ヶ月連続シングルリリースを決定し、第1弾シングル「MANTLE feat. RYO-Z & おかもとえみ」を2月9日から配信開始。一昨年に1stアルバム “20_420_ost”をリリースし、以降、Toshiki Hayashi(%C)、maco maretsとともに“Cool Cool Cool”の発表や、 KMプロデュースの“A-Team’s Fables”への参加など多岐に渡った活躍を見せている。
昨年12月に自身初のインストアルバム“余白”をリリースしたばかりの彼らであるが、この度3ヶ月連続シングルリリースを発表。その第1弾として、RIP SLYMEのRyo-Z、おかもとえみをフィーチャーした「MANTLE」が2月9日にリリースされる。第2弾はシカゴのシンガーKAINAをフィーチャーした「永イ夜ノムコウニ」を3月9日、第3弾は「いつかの未来へ」を4月20日にリリース予定。
ミックスはIllicit Tsuboi、マスタリング はColin Leonard(US)とエンジニア陣も豪華な顔ぶれが並んでいる。3部作シリーズのアートワークは漫画家のアキラハジメが、グラフィックデザインはデザインプロダクションのMassadlerが担当している。
また5月にはFenderのサポートのもと、Freedom Studioにてレコーディングされた楽曲も含まれる2ndアルバムがリリースされる予定だ。

Official Web: https://osteoleuco.com/
Instagram: https://www.instagram.com/osteoleuco/

【第1弾シングル】「MANTLE feat. RYO-Z & おかもとえみ」https://friendship.lnk.to/MANTLE

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