Fender Flagship Tokyo 一日店長・副店長就任式

フェンダー世界初の旗艦店「Fender Flagship Tokyo」のオープン1周年を記念した〈FIRST ANNIVERSARY CELEBRATION WEEK〉。数々のイベントが行われた中、2024年6月27日には芸人/アーティストとして活躍する粗品が、Fender Flagship Tokyoの一日店長に就任した。また、アーティスト/モデル/俳優などで活躍する、あの(ano)が副店長に。二人とも愛用しているフェンダーのギターがStratocasterということで、自然とストラト対談にもなった就任式の模様をお届けする。

粗品&あの、愛用ストラト持参で自然と湧いたストラト対談

昨年行われたFender Flagship Tokyoオープン記念セレモニーでMCを務めた粗品が、一日店長に就任。粗品と公私ともに親交のある、あのが副店長として駆けつけた。

粗品はスタッフ用のシャツを身につけ、1年前に店舗で購入したCustom Shop製Stratocaster(Andy Hicks Masterbuilt 1962 Ancho Poblano Stratocaster Heavy Relic)を手に登場。ピック型の就任証に署名をすると、「店長をやるのは実家の焼肉屋ぶりなんで、ネズミが出んようにしないと。お客さんの期待に応えられるように頑張ります」と冗談交じりに意気込みを語る。続いて、あのが登場し“ギター談義”が始まる。


まず粗品が「フェンダーは入口がめっちゃ広いのに、“通”にも向けて発信してる。初心者にも上級者にもおすすめできるくらい幅がすごくて。中でも僕は高級なギターを買わせてもらって、これ(愛用のストラト)150万円するんですよ。めっちゃいい音が出ますし、YouTubeで(視聴者が)指板がボロボロになるぐらい練習してて熱心やって感動してくれて。でも、これレリック加工なんです」とギタージョークで沸かせた。また、あのは愛用のStratocaster(American Professional Stratocaster / Sonic Gray)について「かわいくてお気に入りのギターです。このグレーがかった水色が好きで。ピックガードはもともと白だったんですけど、どうしても黒が良かったので替えたり、こだわりました」と語る。実はこのあののStratocaster実機は、Fender Flagship Tokyoの2階に8月末ごろまで展示されることになっているので、一目見たい方は足を運ぶのをおすすめしたい。さらに粗品が「僕はストラトに一目惚れしたんです。学生時代に購入したストラトも圧倒的に弾きやすくて、“俺、こんな上手かったっけ?”ってなりました。だから魔法のギターですよ」とストラト愛を語った。


そして、それぞれの愛用ストラトを手にして、anoの代表曲「ちゅ、多様性。」をコラボセッション。あのは笑顔で楽しそうにバッキングを奏で、パワフルかつ音の粒を感じるサウンドが粗品のリードギターを後押しする。粗品は軽やかにギターを爪弾き、チョーキングを織り交ぜながら深みのある音を鳴らした。また、粗品が自身の曲のフレーズをアドリブで奏でる場面もあり、遊び心のあるプレイで魅了。二人のセッションは初だそうだが、信頼関係を感じさせる息ぴったりのパフォーマンスだった。

質疑応答では、ギターを始めた頃について振り返る。粗品は「ホンマに一本目って大事やなって思いましたね。フェンダーでいいギターを買ったほうが続くし、上手くなると思います」とコメント。実家にストラトがたくさんあるというあのは「お父さんが昔バンドをやっていたので、自然と目に触れるところにギターがあって。たまにジャーンって弾いてたんですけど、中学生か高校生ぐらいからしっかり触り始めました」と言い、父親が時たま自身のライヴを見に来ていることを明かした。

粗品のツアーにあの率いるバンドI’sが出演したり、ラジオ番組で粗品があのの音楽的な魅力を熱弁したりと、ミュージシャンとしてリスペクトし合う二人。この日も互いのパフォーマンスに対する印象について問われると、粗品は「一昨日の対バンで久しぶりに生演奏を見たんですけど、やっぱりカッコいいですね。俺はあのちゃんの無骨なピッキングが好きなんですよ。マシンガンピッキングって呼んでて、拍数を気にせずグワーッてかき鳴らしてるのが絵になるし、めちゃくちゃロックンロールですね。そこには音にならない音も入っていて、パフォーマーとして素晴らしいです」と熱く語る。あのは共演時に初めて粗品がギターを弾いて歌う姿を見たそうで「ちょっと度肝を抜かれたというか。フロントマンとして歌もアツいんですけど、その中でバッキングしたりリードを弾いたり、ギタリストとしての役割もしっかりやってて、シンプルにギターが上手でうらやましい。尊敬しますね。あと、エフェクター1個で音の色をいっぱい感じるパフォーマンスをしてて、本当に素晴らしかったです」と語った。


さらに“シグネイチャーモデルを作るならどんなギター?”という問いに対し、あのは「このストラトも絶妙な色ですし、やっぱりブルー系が好きなので、色は青がいいですね。こだわりをもって作りたいです」と述べる。粗品は「変型ギターもアリですね。このギターが気に入ってるんで、色は金やな。指板も金でもいいかもしれない。(シグネイチャーモデルを作れるように)もっと頑張っていかないと」と夢を語った。加えて「僕のお笑いを好きな方に、本気で音楽をやってるところを見てほしいです」とコメントした。

和気あいあいとした就任式後は、粗品店長が楽器選びに悩むお客様の相談に乗るなど接客に勤しみ、あの副店長も業務をサポート。平日にも関わらず大盛況となった。

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