LIFE with Fender | HYUKOH Special Interview
Special Interview: HYUKOH
All the pictures are taken by Leica M10-P
韓国発、2014年のデビューから瞬く間に人気を集め、今やアジアをはじめ世界各地で注目されている新世代のロックバンド、HYUKOH(ヒョゴ)。来日中の彼らの貴重なショットと共にスペシャルなインタビューをお届けする。
― 今回のジャパンツアー「24 Tour JAPAN ~HOW TO FIND TRUE LOVE AND HAPPINESS~」では、日本のファンのリアクションはどうでしたか?
オ・ヒョク 名古屋はHYUKOHのツアーでは初めて行ったのですが、思った以上にたくさんの人が来てくれて、嬉しかったし楽しかったです。
― 来日するたびに、日本のファンの反応が熱くなっているという実感はありますか?
オ・ヒョク ちょっと前は、ライヴにハマってくれているというのはわかるんだけど、日本のお客さんは反応が薄いなと思って。それはカルチャーもあるんだろうと思っていたけど、「GREENROOM FESTIVAL’18」(5月27日に出演)でお客さんが盛り上がっているのを見て、「あ、日本でもこういう盛り上がり方はあるんだな」とすごく感じました。僕たちの演奏がよければ反応してくれる。僕たち次第なんだと実感しましたね。
― ご自身では、HYUKOHの音楽に韓国のカルチャーらしさを感じることはありますか?
オ・ヒョク 僕自身は“韓国っぽい”ということ自体がわからなくて。だけど、やっぱり韓国人のバンドだから韓国らしいんだろうとは思います。でも僕らの世代は、どこかのひとつの国の代表というよりも、本人それぞれの趣味や趣向を尊重しながら、全体的なバランスの中で新しい音楽を打ち出しているんだと思います。僕たちもそうなんです。だから韓国というよりも、どちらかと言うと東洋という感じで、東洋と西洋の音楽の間のバランスを取っているんじゃないかなと思います。
― なるほど。その感覚が、日本ロックファンにも親しみやすい理由なのかもしれませんね。
オ・ヒョク そうかもしれません。それに、日本の音楽ファンは、いい音楽を探す才能があるんじゃないかなとも思いますね。
― R&Bやヒップホップなど様々な音楽表現がある中で、みなさんがロックミュージックに感じる魅力は何でしょうか?
イム・ヒョンジェ ロックはお金をたくさん使いますね(笑)。面倒くさいことも多いし、荷物も多いし、リハーサルもすごく時間がかかるし、メンバーの数も多い。でも、だから面白いんです。
オ・ヒョク うるさい音とかノイズというのを、むしろバンドは表現として使える。そういった部分に限界値がないというところが、バンド音楽の魅力なんじゃないかなと。ヒョンジェも言っていたように、他ジャンルのアーティストならマイク1本で良かったりするところを、僕たちはハードケース40~50個で今回のツアーも廻っていますし、ものすごく面倒くさい。でも面倒だからこそ、研究したり勉強することもあるし、面白くやり続けることができるんだと思います。
― HYUKOHのみなさんは、以前からフェンダーを使ってくださっていますよね。他の楽器にはない、フェンダーの魅力はどこにあると感じていますか?
オ・ヒョク フェンダー以外、ほぼ触ったことがないんです。ザ・ホワイテスト・ボーイ・アライブというドイツのバンドがあるんですけど、(フロントマンの)アーランド・オイエに中高生のときにすごく憧れていて。彼がバタースコッチブロンドのTelecasterを使っていて、すごくカッコいいと思っていたので、そのときからフェンダーのTelecasterがいいなと。
イム・ヒョンジェ 子供の頃、ギターを始めた時は違うブランドを使っていたんですけど、ギターを教えてくれていた人がフェンダーを使っていて、触らせてもらったらすごくいい音、バンドらしい音だなと感じました。いい音楽をやるには、自分が気に入っている楽器や音が出るものを使わなければいけないし、だからフェンダーがいいなと思って使い続けています。
オ・ヒョク アメリカツアーでは60年代スタイルのTelecasterを買ったんです。サンバーストで、カスタムショップの。東京公演では、そのTelecasterとDuo-Sonicを使おうと思っています。
― Duo-Sonicの使い心地はいかがですか?
オ・ヒョク すごく合っています。僕はすごくギターが上手いというわけではないので、ボディが薄かったり、(ステージを)行ったり来たりするのに非常に使いやすかったり、弾きやすいという点で合っているなと思います。
― これからHYUKOHが目指す未来について教えてください。
オ・ヒョク 最近ちょっと考えが変わって、誰も僕たちを覚えていないか、みんなが誰もが僕たちを覚えているか、どちらかでいたいです。そうなるしかないんだと思う。例えば15年後のことを考えた時に、上手くいってなかったら誰も僕たちを覚えてないだろうし、逆に15年上手くいっていたら、みんなが僕たちを知っているってことになりますよね。
― やはり、活躍の場は世界ですか?
オ・ヒョク はい。世界をずっと見ています。
ライカMフォトグラフィーの本質が凝縮されたライカM10-Pは、2400万画素フルサイズCMOSセンサーを搭載し、卓越した描写力を発揮します。またISO感度は最高50,000まで設定が可能で、高感度でもノイズを押えた優れた描写が可能。余分な要素を省き、直感的に操作できるコンセプトを追求したライカM10-Pは、ボディ上部にISOクリックダイヤルを備え、フォーカス、シャッタースピード、絞り値などの本質的な設定をダイレクトに行うことができます。
[Artist Profile]
HYUKOH
2014 年秋デビューの韓国4 ピースバンド。 オ・ヒョク(Vo/G)、イム・ヒョンジェ(G)、イム・ドンゴン(B)、イ・インウ(Dr)の1993 年生まれの同級生で結成。2017年には。約30 公演にもおよぶワールドツアーをおこない、世界進出を確実におこなうアジアバンドとして世界中で注目を集める。
http://www.toysfactory.co.jp/artist/hyukoh/
[Photographer]
中野敬久
1993年渡英。『ロンドン・カレッジ・オブ・プリンティング』にて、写真、映像を学び、 スタジオで数々のアシスタントを経験した後、帰国。1999年東京にてフォトグラファーとしてのキャリアをスタート。 国内外の俳優女優、アイドル、ミュージシャン、文化人など枠に捕われないポートレート撮影で、広告、CDジャケット、雑誌など幅広い媒体で活動中。
https://www.hirohisanakano.com