American Acoustasonic Telecasterについて知っておくべき5つのポイント
今までの常識を覆すハイブリッドギターについて、少し学びましょう。
AMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERは、The NAMM Show 2019において最も注目されるギターとなりました。 このハイブリッドなギターは、ドレッドノートの様なフルボディートーンから、テレキャスターのキレの良いサウンドまで、様々なサウンドを出力することができます。この画期的なギターをより深く理解するために、下記の5つの機能を見ていきましょう。
Stringed Instrument Resonance System
特許出願中のStringed Instrument Resonance System(SIRS)は、ボディ内の空気の流れを制御するために「滝」にインスパイアされたデザインを採用し、迫力のあるナチュラルなヴォイシングと生き生きとした倍音を得ることができます。
「SIRSは、このギターの為に開発され、調整されています」アコースティックギター部門ヴァイスプレジデントのビリー・マルチネスは語ります。「American Acoustasonic Telecasterのボディはとても薄いですが、アンプに接続しなくても、きちんとしたアコースティックサウンドを出力する必要があったんです」
Acoustic Engine
フェンダーとフィッシュマンが共同で開発したアコースティックエンジンは、アコースティックとエレクトリックの両方の音を持った、新しい技術を取り入れています。
5ウェイのセレクターで5つのモードを選択することができ、各モードには2種類の異なるサウンドが用意されています。Modノブを使用することで、これらの2種類のサウンドをブレンドしていくことが可能です。
「ギターの鳴りの部分をアナログで捉え、デジタル処理をして、目的の出力方法に変更しているんです」ビリーは続けます。「このギターはアコースティックギターの構造で作られているので、実際に共鳴しています。ピックアップはそれを捉えて、基盤に送り、このサウンドを出力してるんです」
Design and Construction
美しい5色のバリエーションだけではなく、ホローボディに施されたコンター加工や、ネックヒールの処理など、とても優雅で美しく、その構造は高いプレイアビリティにも貢献しています。
「全面のコンター加工は、プレイアビリティを高め、そのサテン仕上げの木の質感は、アコースティックギターを感じさせます」ビリーは語ります。「とてもオーガニックでナチュラルなフィーリングを得ることができると思います」
Mahogany Telecaster Neck
ボディはアコースティックの様ですが、Acoustasonic Telecasterには、Ebonyフィンガーボードが装備された、スムースなTelecasterのネックが取り付けられています。22フレット、25.5インチスケールのこのネックは、普段エレクトリックギターを愛用しているプレイヤーにも最適です。
「弦高もとても低く設定されています」ビリーは続けます。「アコースティックは弦高が高くて弾きづらいというのが、一般的な意見です。このギターはその方程式からはずれ、新しいプレイアビリティを持ち込みます」
Pickups
Acoustasonic Telecasterには、Fishmanアンダーサドルトランスデューサー、Fishman Acoustasonic Enhancer、Fender Acoustasonic Noiseless™ピックアップの3種類のピックアップが装備されています。Acoustasonic Noiseless™は、このギターの為にデザインされたピックアップで、単体でのプレイはもちろん、ブリッジサドルの下に取付けられたFishmanのピエゾピックアップとブレンドして新しいサウンドを生み出すことも可能です。また、Acoustasonic Enhancerは、ボディトップの振動を捉え、パフォーマンスにパーカッシブな要素を加えます。