Fender Flagship Tokyo First Anniversary Special Event with Akari Suda
Fender Flagship Tokyoのオープン1周年を記念したFenderNews公開取材イベント〈Fender Flagship Tokyo First Anniversary Special Event with Akari Suda〉が6月26日に開催された。SKE48在籍時にはチームEのリーダーを務め、現在ではバラエティやワイドショーへの出演に加え、ソロライヴでギターを披露するなど音楽活動も精力的に行う須田亜香里が登場。イベントステージに上がった須田亜香里はFender California Seriesのアコースティックギター、Palomino Vintageで「木綿のハンカチーフ」の弾き語りを披露し、集まったたくさんのオーディエンスから歓声と拍手を受け、その後に公開インタビューに臨んだ。
夢を描かせてくれるのがバンドだしフェンダーですよね
──改めてギターを始めたきっかけは?
須田亜香里(以下:須田) ずっと憧れていたからです。中学2年生の頃に仲の良かった、今も仲良しのお友達がUVERworldさんにハマっていて、一緒にいろんな曲を聴いてくうちに「君の好きなうた」に出会って。そのアコースティックバージョンの音色が素敵すぎて、このキレイな音は何だろう?と思って調べたらギターでした。弾けるようになりたいと思って軽音楽部も見たりしたけど、左右の指が違う動きをしていて私には難しそうだと思って。ピアノも苦手で諦めたので、音楽とは無縁なんだろうなと。憧れ続けてただ見るだけ、ただ聴くだけで過ごしてきたのですが、SKE48に18歳で加入して、実際にギターに触ったのは29歳の時でした。
──約15年越しでギターに?
須田 そうなんです! 15年越しに触るきっかけができて。というのも、FM AICHI『須田亜香里の部屋』というレギュラー番組がありまして、名古屋を中心に活動されていてもう解散されてしまったバンドの方が、番組100回記念に小さいギターをプレゼントしてくれたんです。触ってみたらすごく楽しくて虜になって、その1ヶ月後に自分のギターが欲しいと思って買いに行って出会ったのがフェンダーのギターでした。
──どんな練習をしたのですか?
須田 最初はドレミファソラシドをネットで検索して、「かえるの合唱」とか「チューリップ」を弾いてみたり(笑)。あと、曲を弾きたいけど何がいいだろう?と思った時に、CMソングは短いからいいなって。キャッチーな曲を探した時に、ヒガシマルうどんスープの歌“きつね、たぬき、天ぷら、月見♬”が浮かんでこれだ!と(笑)。気づいたらFコードも習得していました。
──Fも! すごいです!
須田 Fで挫折する人は多いと言われる中で、曲を仕上げるために一生懸命前を向いていたらFを習得できたのはすごくラッキーだったなと思います。
──それからは?
須田 ギターを始めたのがコロナ禍だったので、いつも通りのライヴができない状況でした。ファンの方も“あかり~ん”みたいなコールを我慢しないといけなくて、スタッフに交渉をしたんです。ギターの弾き語りだったら、きっとファンの方もコールを入れずに楽しんでもらえるかもしれない。アイドルのうちにやってみたいことのひとつがソロライヴだから、ギターを持ってライヴに挑戦させてもらえませんか?って。じゃあやろうと。その話をしたら、4ヶ月後までに8曲練習してくれ!と言われて(笑)。
──いきなり8曲ですか?
須田 “何て厳しいの”と思ったけど(笑)、負けず嫌いの自分にとってはいいチャンスをいただけたと思っています。それから、周囲のいろいろな方に手取り足取り教えてもらいました。
──最初に買ったギターがフェンダーとおっしゃいましたが、ギターを選ぶ時の基準はありますか?
須田 一目惚れ。ときめきは大事だなと思っていて。アイドルの時もそうですけど、“自分はこうじゃなきゃいけない”というものに縛られて生きてきたぶん、素直なときめきをもっと大事にしたいと思い始めたのが30歳直前で。そんな時にギターを買いに行ったのもあって、お店に入ってパッと見てかわいいと思ったのがフェンダーの水色のギターだったんです。
──愛用いただいているカリフォルニアシリーズのNewporter Player(Ice Blue Satin)ですね。
須田 はい。かわいい!あれがいい!と思ったけど、こんな一瞬で決めちゃダメだと思って(笑)。お店の中をぐるりとしたけど、やっぱりNewporter Playerが頭から離れなくて即決でした。
──須田さんにとってアコースティックギターはどんな存在ですか?
須田 私にとってアコースティックギターは“自由”。自由って嬉しいし楽しいものだけど、苦しい時も含めて自由だと思うんです。人生も本当は自由ですよね。難しいことも楽しいこともあったり、行ったり来たりだけど、それがギターにも詰まっているなって。向き合った分だけ答えてくれたり、自分に馴染むものと出会えるのはすごく嬉しいなと思ったのが、ギターとの出会いでした。
──さて、イベント冒頭に「木綿のハンカチーフ」を新しいギターを弾きながら歌ってくれました。そのギターもカリフォルニアシリーズでPalomino Vintage(Aged Natural)というモデルです。
須田 Fender Flagship Tokyoで選ばせていただきました。他にも小ぶりなサイズも試させてもらいましたが、Palomino Vintageの響きにときめいちゃったんです。
──ルックスはどうですか?
須田 レトロというかオーソドックスなところが気に入っています。最初にキレイなブルーのギターを選んだので、実は木材の温かみが出るこの色にずっと憧れていたんです。四角いインレイもレトロでかわいくて、そこにも惚れました。デザインや色も込みでPalomino Vintageを選ばせていただきました。あと、ボディ内部にボリュームとブレンドのコントロールがついているんです。見た目はすごくクラシックというかシンプルな作りに見えるけど、 実は音量を調節できたり太い音や細い音を調整できる。そこも魅力だと思います。
──新しいギターを手に入れると、今まで弾いたことがない楽曲を作ってみたいとか、そういう衝動に駆られますか?
須田 駆られます。今回も、もう一曲歌いたいと思っている曲があるのですが挑戦したくなるんです。
──あとは、この新しいギターで曲を作っちゃうとか。
須田 実は去年、お誕生日イベントにファンの方が来てくださるっていう時に、 一年間で成長した自分を見せたい意欲が生まれて初めて一曲作ったんです。曲のタイトルは「なんで なんで なんで なんで」(笑) 。
──2曲目を作るのはどうですか?
須田 ファンの方がいないインタビューだったら“考えときますねー”くらいの感じで言ったと思うんですけど、ファンの方が見ている公開インタビューなので嫌とも言えないですよね(笑)。でも、きっとそういう時期なのかなとは思います!
──楽しみにしています! 音楽活動において夢はありますか?
須田 ありますよ。バンドをやってみたいんです。
──弾き語りも素敵ですが、バンドも最高ですから!
須田 はい。仲間が欲しい(笑)。グループ活動をしていた時期が長かったこともあると思うんですけど、仲間と力を合わせると不可能が可能になったり、背中を押してもらえたり、思いもしないものが生まれる。もちろん、一人で考えて向き合って生まれるものもあるけど、仲間がいて生まれるものもあるのでバンドに憧れます。
──やっぱりギター&ヴォーカルですよね?
須田 えー! 何でも嬉しいけどギターは活かしたいですよね。ただ、あまり歌は自信がなくて、ギターを持つまで極力歌いたくなかったぐらい。学校の合唱コンクールでも、歌いたくないから指揮者をやる人間だったんですよ。アイドルになっていろいろなお仕事をする中で、中国語の勉強をする企画があって。中国語の四声を覚えるうちに音程がわかるようになってからギターと出会って。ギターがあれば歌は恥ずかしくないと気付いて今に至ります。
──フェンダーを使っている素晴らしいプレイヤーたちとの“フェンダーバンド”とか見てみたいです。
須田 そんな素敵なマッチングがあればぜひ頑張らせていただきたいですし、そういう夢を描かせてくれるのがバンドだしフェンダーですよね! そうやって夢を見るのは自由ですもんね。
──最後に、これからギターを始める方にメッセージやアドバイスをお願いします。
須田 ギターって、楽しい時もあれば苦しい時もあるなって。私もその感覚を味わっている一人ですが、最近思うのは、まずは好きな曲を仕上げるために頑張ってみようと。私だったら「ヒガシマルうどんスープ」の歌だったけど、仕上げたい曲を弾いている方にアドバイスがあります。その中でも弾けないコードは今でもあるけど、前に進めないと思う時は諦めるんじゃなくて、潔く違うコードで“飛ばす”ことを身につけたらすごく楽しくなったんです。この音の代わりになる音はないかな?とか、何とかこの現状を打破できる音はないだろうか?と探す楽しさにも、最近は出会いつつあります。私もまだまだ試行錯誤して寄り道をしている段階ですので、一緒にいろんな音を探しながら前に進んでもらえたら私も心強いです。一緒に楽しみましょう!
須田亜香里
2009年11月にSKE48第3期生としてメンバーに加入。SKE48チームEリーダーを務めた。2016年・2017年の選抜総選挙では2年連続「神セブン」に選ばれ、2018年には遂に2位の座を獲得。握手会での神対応が話題で「握手会の女王」とも呼ばれている。 また、持ち前のトーク力でバラエティやワイドショーに出演。SKE48を2022年秋に卒業し、現在はテレビ、ラジオや新聞連載等、多方面で活躍中。
https://www.tp-e.jp/talent/sudaakari/