Greenroom Festival ’19 | Lucky Tapes/Five New Old/Tom Misch/Tommy Guererro

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5月25日(土)26日(日)横浜赤レンガ倉庫のイベントスペースにて開催されたGREENROOM FESTIVAL’19。SURF MARKETの一角に設けられたフェンダーブースでは、アーティストによるミニトークイベントが行われた。LUCKY TAPESの高橋健介(Gt)、FIVE NEW OLDのHIROSHI(Vo,Gt)とWATARU(Gt,Kb)、TOM MISCH、TOMMY GUERERROが登場した26日の模様をレポート。

GREENROOM FESTIVALは今年開催15周年となる記念すべき年で、サーフカルチャー、ビーチカルチャーをバックボーンに持つ“ミュージックとアートのカルチャーフェスティバル”に相応しい、まるで夏日のような2日間となった。

大小7つのステージが設立され、昼夜に渡って多くのアクトが熱いパフォーマンスを披露。中でも赤レンガ倉庫をバックにしたステージ「RED BRICK」と、そのふもとで展開されたサーフマーケットはフリースペースということもあり、通りすがりにふらっと立ち寄った家族連れやカップルなどで連日大変な賑わい。そんなサーフマーケット内に設置されたここフェンダーブースでは、今年1月に発売されたばかりのフェンダーの新製品American Acoustasonic Telecasterが展示され、子供から大人までたくさんの人たちがひっきりなしに試奏を楽しんでいた。

そんなフェンダーブースでは、ライヴに出演したアーティストによるミニトークイベントも開催された。2日目となる今日は、LUCKY TAPESの高橋健介(Gt)、FIVE NEW OLDのHIROSHI(Vo,Gt)とWATARU(Gt,Kb)、TOM MISCH、そしてTOMMY GUERERROという豪華4組が登場し、音楽やギターについての熱いトークを繰り広げた。


LUCKY TAPES

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15時になり、RED BRICKでのライブを終えたばかりのLUCKY TAPESから高橋健介が登場。GREENROOM FESTIVALの印象について司会者から聞かれると、「都心から近いのに、潮風も感じられる自由なフェスというイメージです。僕は横須賀出身だし、あとのメンバーは鎌倉出身なので、海が近いこの感じは懐かしくもあります。実は昨日も1人で遊びに来てしまうくらい、楽しんでいます」と話し会場を和ませた。

そんな高橋が楽器にハマったきっかけは、中学生の頃に好きだった女の子だったという。

「言うのが恥ずかしいですが…(笑)。彼女がゆずを好きで、僕もギターが弾けるようになったらその子にアプローチできるんじゃないか?って考えたんです。それで、家にあったアコギを引っ張り出してきて練習したのが、ギターを始めたきっかけでした。エレキギターを始めたのは、高校に入ってから。姉の影響でGLAYを聴いて“エレキってかっこいい!”と思ったんです。それでギターの教則本を買ってきたら、巻末にCharさんの“Smoky”が掲載されていて。どんな曲なんだろう?と思ってYouTubeで調べてみたところ、メチャクチャカッコ良くて、そこからさらにのめり込んでいきました」と自らのギター遍歴を明かした。

さらにこの日、ステージでも演奏したというAmerican Acoustasonic Telecasterの使い心地について尋ねられると、「音が良くてびっくりしました。ピックアップを手前にすると乾いたエレクトリックなサウンドになって、真ん中に切り替えるとボディの鳴りがする。さまざまな音色を瞬時に出せるので、ステージはメチャクチャ重宝しそうですね」と話した。

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› LUCKY TAPES: http://luckytapes.com/

 
FIVE NEW OLD

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続いて16時からは、FIVE NEW OLDのHIROSHIとWATARUが登場。今年2月にLUCKY TAPESとカップリングツアーを廻り、昨日はアジアツアーのファイナル公演を終えたばかりの彼ら。この日「HUMMINGBIRD」で行ったライヴは、“追加公演のような気持ちだった”と話し集まったファンを沸かせた。

元々はスケーターだったHIROSHIにとって、ギターを始めたのもスケボーがきっかけだったという。

「プロスケーターの教則ビデオを見まくっていたら、憧れのプロスケーターたちがオフショットで気分転換に楽器を弾いていたりするんですよね。“そうか、スケーターって楽器も弾けちゃうんだ、かっこいい!”と思って、見よう見まねで始めたのがきっかけなんです。だから、今日登場するTOMMY GUERERROなんて、僕にとってロールモデルそのものというか、彼がいなかったらバンドを始めていなかったかもしれないです」と話した。

また、バンドをやっていて最高だった瞬間について聞かれたWATARUは、「やっぱりライヴですね。今日、演奏していた時にも感じたことですが、音楽をやっていて良かったなぁっていつも思います」と答えた。

そんな2人はAmerican Acoustasonic Telecasterを試奏すると「めっちゃ音がいい!」「弾きやすい」などと感嘆の声が。いつしかレディオヘッドの「High and Dry」をセッションし始め、HIROSHIの美しいファルセットが響き渡った。

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› FIVE NEW OLD: https://fivenewold.com/

 
TOM MISCH

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真昼の暑さもようやく落ち着き、心地良い風が吹き始めた17時。TOM MISCHがフェンダーブースに登場すると、あっという間に人だかりが。先週知り合ったばかりで、今日の大トリを務めるGREENROOM FESTIVALのメインステージ「GOOD WAVE」での演奏が初披露だというサポートメンバー、ハリー(Gt)とイザベラ(Ba)を引き連れた3人での出演となった。

そんなトムにAmerican Acoustasonic Telecasterを持ってもらうと、その軽さに驚きながら「ステージを楽しみにして欲しいからここでは演奏はしないよ。」と言いつつも、おもむろに「Disco Yes」のイントロを弾き始め、ハリーとイザベラもそれに合わせて即興のセッションが始まった。メインステージでの本番前に、こんな間近で彼らの演奏を目撃できた幸運にファンも大満足なひと時となった。

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› TOM MISCH: https://tommisch.com/

 
TOMMY GUERERRO

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そして、この日のトークイベント最後を飾るのはTOMMY GUERERRO。先ほど「RED BRICK」でのライヴを終えたばかりの彼が、ビールを片手にブースに現れ「コンニチハ!」と挨拶をすると、集まったファンから大歓声が上がった。GREENROOM FESTIVALには初回から何度も出演しているトミーは、まさに常連と言っても過言ではない存在だ。司会者から「もし、旅に持って行くとしたらギターとスケートボード、どっちを選ぶ?」と聞かれると、「フェンダーのブースでそんなことを聞くなんてズルイよ!」と返し、会場を笑いの渦に巻き込むなど終始リラックスした雰囲気が流れた。

普段からフェンダーの日本製Jazzmasterを愛用しているというトミー。American Acoustasonic Telecasterを試奏すると「とっても軽いね。アコースティックなサウンドもすごく好き。ボディがこんなに薄いのに、これだけ豊かなアコースティックサウンドが出せるのはすごいことだ」と絶賛。「フェンダーは、こちらが信頼して使えば、それにちゃんと応えて素晴らしい仕事をしてくれる素晴らしいメーカーだ」と語った。

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› TOMMY GUERERRO: http://www.tommyguerrero.com/

 

American Acoustasonic Telecasterを視聴しながら、ミュージシャンたちがリラックスした表情でギターや音楽について語るミニトークイベント。まるで楽屋にお呼ばれしたかのような、親密な空気が漂う至福のひとときだった。

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