
Cover Artist | ブランデー戦記 -前編-
フェンダーは誰が持ってもカッコいいし、カッコ良さの代名詞的存在
今年5月にリリースされる1stアルバム『BRANDY SENKI』でメジャーデビューを果たす3ピースバンド、ブランデー戦記。骨太なロックサウンドと、切なさを滲ませながらもフックのあるメロディが同居する彼らの音楽は、各地のライヴハウスを席巻しながら、着実に耳の肥えたリスナーたちの心をつかんでいる。FenderNews初登場となる本インタビューでは、ギター&ヴォーカルの蓮月、ベースのみのり、ドラムのボリが登場。前編では、幼少期から現在に至る音楽的ルーツや、それぞれの楽器との出会い、そして蓮月とみのりにはMade in Japan Traditional 2025 Collectionを試奏してのインプレッションなどについて語ってもらった。
3ピースでも分厚い音が出せるのってすごくカッコいいなと思っていました
──皆さんは、どんなきっかけで音楽に目覚めたのですか?
蓮月 私は2〜3歳の頃からバイオリンを習っていて、毎日クラシックを聴いて育ちました。中学生の時、友達にラジオを教えてもらい、そこで初めてバンドや歌モノの音楽に出会って衝撃を受けたんです。中でもニルヴァーナやandymoriをよく聴いていて、3ピースでも分厚い音が出せるのってすごくカッコいいなと思っていました。
みのり 私は3歳からピアノを習っていて、中1くらいまで続けていました。なので、音楽は常に身近にありましたね。蓮月と同じく友達からラジオを教えてもらい、そこからバンドを聴くようになりました。
ボリ 小学校高学年の頃、父がBOØWY世代で布袋寅泰さんが好きだったので、家にはエレキギターもありました。初めて行ったライヴも布袋さんで、そこでバンドサウンドの洗礼を受けた感じです。中学に入ってからはONE OK ROCKなど、自分に近い世代のバンドにハマっていきました。
──バイオリンを弾いていた蓮月さんはギター、ピアノを習っていたみのりさんがベースを手にしたきっかけは?
蓮月 歌モノにハマって“自分も歌いたい”と思ったのがきっかけです。ただ、バイオリンを弾きながら歌うスタイルってあまり見ないし、もともとギターバンドが好きだったこともあって、“じゃあギターを弾いて歌おう”と思いました。それが中3の頃です。
みのり うちの高校には軽音楽部がなくて、文化祭の時だけ有志でバンドができる学校だったんです。中3の時にその文化祭を見に行って、“バンドやってみたい”と思ったのが最初のきっかけでした。当時聴いていたバンドの影響で、“ベースを弾いてる女の子めっちゃカッコいい!”と思ったのも大きくて(笑)。ピアノをやっていたので音感も多少あったし、それを活かせるかなと思ってベースを選びました。
──楽器の練習はどのようにしていましたか?
蓮月 ギターを始めたばかりの頃、ちょうど近所に教えてくれる先生がいて、まずはカポやチューナーの使い方など超基本から習いました。そのあとは家でYouTubeを見ながら、スピッツとかコード弾きで歌える曲を真似して練習していましたね。
みのり 私は“ベースやるなら習え”と親に言われ(笑)、それで教室に通い始めました。先生は“楽しくないと続かないでしょ?”と言ってくれるタイプの方で、好きな曲を弾かせてもらえたし、難しい曲は簡単にアレンジしてくれたりしたので、ずっと楽しく続けられましたね。 ポリ メンバーの中で僕だけ大阪出身じゃないのですが、当時はバンドを組める相手もいなくて家でひたすら練習していました。電子ドラムを買ってもらい、僕も蓮月やみのりと同じくYouTubeを見ながら好きな曲をドカドカ叩いて(笑)。教室にも少し通っていたけど、ちょうどコロナ禍で発表会とかもなくなってしまったので、基本的に家で練習していました。

“フェンダーは間違いないよね”みたいな、自然とみんなの共通認識になっている
──蓮月さんが、フェンダーのギターを使うようになった経緯も教えてもらえますか?
蓮月 最初に持ったフェンダーのギターは赤いJazzmasterです。ずっと欲しいと思っていたら、ある時、お世話になっている方がプレゼントしてくださったんです。お気に入りでずっと使っていたのですが、最近は青いPlayer II Jaguarを使い始め、そっちがメインになりつつあります。もともとはレスポールのような太くて重たいサウンドが好きだったんですけど、3ピースバンドってギターが1本しかないぶん、もう少し音の隙間を埋めるというか、バンドに馴染む音が欲しくて。JazzmasterやJaguarはそのバランスがすごくいいなと感じています。
──フェンダーに対してはどんなイメージがありますか?
蓮月 さっき、撮影の合間にみのりとも話していたんですけど、“フェンダーは間違いないよね”みたいな。自然とみんなの共通認識になっている気がします。誰が持ってもカッコいいし、カッコ良さの代名詞的存在ですね。
──今回、蓮月さんとみのりさんにはMade in Japan Traditional 2025 Collectionを試奏していただきました。どんな印象を持ちましたか?
蓮月 何と言ってもまずは見た目のカッコ良さですよね。ゴールドパーツがキラキラ光ってテンションが上がりました(笑)。音もすごく気持ち良くて、弾きやすかったです。
ボリ 僕も撮影で初めて見た時、思わず二度見しました。“え、金やん!”って(笑)。
みのり 私もまずは見た目に惹かれました。サンバーストは定番だけど、この3本ライン(コンペティションライン)がめちゃくちゃおしゃれで。
蓮月 ライヴ映えしそうだよね。 みのり そうそう。ぜひライヴで弾きたいです。
>> 後編に続く(近日公開)
ブランデー戦記
2022年8月結成。蓮月(Gt,Vo)、みのり(Ba,Cho)、ボリ(Dr)からなる大阪発の3ピースバンド。同年12月にYouTubeに公開された、メンバー自らが撮影と編集を手がけた「Musica」のミュージックビデオがわずか1カ月で100万回再生を突破するなど注目を浴びている。2023年1月に本格的に活動をスタートさせると、8月に1st EP「人類滅亡ワンダーランド」をリリースし、8月から9月にかけて初の全国ツアー〈ブランデー戦記 pre.1st EP『人類滅亡ワンダーランド』release tour〉を開催。12月には最新曲「ストックホルムの箱」をリリースし、年末には大型フェス〈COUNTDOWN JAPAN 23/24〉へ初出演。2024年1月には日本テレビ『バズリズム02』の恒例企画『これがバズるぞ!2024』で2位を獲得し大きな話題に。同月、東名阪のCLUB QUATTROでライブツアー〈はじめましてクアトロツアー〉を開催し、大成功を収める。〈JAPAN JAM2024〉や〈VIVA LA ROCK2024〉などの大型春フェスへ出演し、8月には2nd EP「悪夢のような1週間」をリリース。収録曲の「Coming-of-age Story」はあらゆる著名人がファンを公言し話題に。夏には全国の大型フェスへの出演を果たし、その勢いのまま11月には最新曲「27:00」をリリース。
2025年に入っても勢いは劣らず、Spotify Early Noise2025へ選出されたり、テレビ朝日『EIGHT-JAM』の恒例企画『プロが選ぶマイベスト2024』で楽曲が紹介されるなど、注目度は加速する。1月から開催した初の全国ワンマンツアーのチケットは即日完売。5月にはユニバーサルシグマから1stアルバム『BRANDY SENKI』をリリースし、6月からは初のZeppワンマンを含む全国ツアーを行うなど、今後の活動から目が離せない。
https://brandysenki.com