Cover Artist | のん -前編-

ずっとフェンダーのTelecasterに憧れていました

女優、音楽、映画製作、アートなど、ボーダーレスなフィールドでその才能を開花させている創作あーちすと、“のん”がCover Artistに登場! 待望の2ndアルバム『PURSUE』のリリースを6月28日に控え、7月には本作を引っ提げたツアー〈PURSUE TOUR – 最強なんだ!!! -〉を開催する彼女に、音楽やギターとの出会い、フェンダーという存在、新たに手に入れたAmerican Vintage II 1972 Telecaster® Thinlineについて話を聞いた。

GO!GO!7188のコピバンを始めてロックバンドに憧れていった

──いつ音楽に出会い、どのような音楽を聴いてきましたか?

のん もともと音楽少女ってわけではなくて、モーニング娘。やJ-POPなど自然と耳にする音楽を聴いてきました。私の音楽体験で言うと、エレキギターと出会ってギターを弾くようになり、そこからバンドってとてもカッコいいなと思ってGO!GO!7188のコピバンを始め、ロックバンドに憧れていった感じです。

──憧れのギタリスト像があったのですか?

のん GO!GO!7188の、今はチリヌルヲワカのユウさんに憧れてTelecasterタイプを買ってギターを始めたんです。なので、ずっとユウさんに憧れてました。

──その憧れは今も変わらず?

のん 変わらずですね。6月に出るニューアルバム『PURSUE』でも曲も作っていただいたり、本当に大好きです。

──夢が叶っている状況ですね。改めてギターとの出会いは?

のん 地元に“まさやん”という子どもたちに楽器を貸している役場の職員さんがいて、町の大きなホール近くの倉庫みたいなところにいろいろな楽器を隠し持っていて…。友達にその場所に連れて行ってもらったら、エレキギターやベース、ドラム、キーボード、マイクなどが並んでいたんです。そこで初めてのエレキギターに感動して、“私は絶対にギターをやる!”って感じで始めました。“まさやん”ともう一人、“てっちゃん”というおじさんがわからない箇所を全部教えてくれました。それが小学6年生、12歳の時です。二人に出会っていなかったらこのインタビューもなかったと思います。偉大な恩師です。

──バンドではどのような曲をコピーしていましたか?

のん 大塚愛さんとか、中島美嘉さんの「GLAMOROUS SKY」とか「学園天国」とかをコピーしていました。4年で5つくらいバンドを組んで、中学生の最後に組んだバンドでGO!GO!7188のコピーを始めて、そこからはずっとGO!GO!7188でした。

──オススメの練習方法やこだわりの練習方法は?

のん 曲を流して、音源通りに弾けるように何度も練習しました。カッティングの入り方とか音の切り方をすごく練習していましたね。バンドスコアも買って弾いていましたが、楽譜通りに弾いているのに違う時があるから、ひたすら曲を聴いて真似する感じでしたね。

──小学6年生でギターに出会って、どれくらいで弾けるようになりましたか?

のん 小学6年生の時は練習しているだけでした。初心者だったから、バンドを組んでもギターを担当しなかったんですけど、1年練習してやっと曲を弾けるようになって。中学生で新しいバンドを組んだ時、友達にギターをやりたいとお願いをして、バンドでギターを弾くようになりました。

──学園祭など人前で披露は?

のん 学園祭とかはなくて、街のホールで“まさやん”が開催しているコンサートに出たりしていました。

American Vintage II 1972 Telecaster® Thinlineは軽いからライヴでも体に負担がなくて、太い音が出る

──さて、フェンダーとの出会いは?

のん 最初に自分で手に入れたギターは、12,000円くらいのテレキャスタイプでした。その時から“いつかは本物を手に入れたい”という想いがあって、ずっとフェンダーのTelecasterに憧れていました。“のん”として音楽活動を始める時に、フェンダーのTelecasterをゲットしました。

──赤いテレキャスですよね? 初めて本物のテレキャスを手にした気持ちは?

のん めっちゃくちゃ嬉しかったです。カッコいいー!がっしりしてる!サイコー!って感じ。本物は違うなと。

──前回の取材ではついにStratocaster®にも挑戦してもらいましたが、ストラトはどうでしたか?

のん ストラトもいいですね。テレキャスの音色とは全然違います。キラキラしているし、ドシッとした感じがテレキャスとは違いますね。

──今回はAmerican Vintage II 1972 Telecaster Thinlineを選んだ理由は?

のん 今日初めて弾いたので、今のところは見た目だけで選びました(笑)。こういう薄い木目のギターに憧れていたので、いいなと思ったんです。(触ってみて)めっちゃ軽い! 弾きやすそう!

──お持ちのTelecasterはシングルコイルですが、American Vintage II 1972 Telecaster Thinlineはハムバッカーなので太い音が出ます。なので、今のテレキャスとはちょっと違う使い方ができるかもしれないですね。

のん 軽いからライヴでも体に負担がなくて、太い音が出る! 歌いやすい気がしますね。

──ガレージパンクのような曲、例えば「むしゃくしゃ」を歌う時にいいかもです。

のん なるほど。でも「むしゃくしゃ」はハンドマイクって決めているんです。

──そうでしたか(笑)。ネックの握り心地はどうですか?

のん 自分が持っているテレキャスよりもシュッとしているから握りやすい! ボディも薄いので軽やかな感じです。早くアンプに通して弾いてみたいですね。改めてこのFホールがお洒落でカッコいい。ギターの軽さも含めてギター&ヴォーカルに優しいです。

──ライヴでも弾いていただけると思いますが、これでフェンダーのギターは何本目ですか?

のん 最初のCandy Apple RedのTelecaster、Powercaster、Mint GreenのStratocaster、青いAcoustasonic、Player Plus Stratocaster HSS…。めっちゃある! あんなに憧れていたフェンダーが、今やお家の中ですごく場所を取っています(笑)。

──(笑)。ギターに触る時間は意識して取るようにされていますか?

のん そうですね。特に今年はずっと音楽週間だと思っているので、ずっと触っています。

American Vintage II 1972 Telecaster Thinline(Aged Natural)

>> 後編に続く(近日公開)
>> 取材オフショットはこちら


のん
1993年、兵庫県生まれ。女優にとどまらず、音楽、映画製作、アートなど幅広いジャンルで活動。
2022年、自身が脚本・監督・主演の初の劇場映画作品『Ribbon』を公開。本作品は上海国際映画祭、トロント映画祭、ニューヨーク・アジアン映画祭に参加、上映。同年、さかなクンの半生を演じた映画『さかなのこ』、『天間荘の三姉妹』に主演。同年、自身がプロデュースするアップサイクルブランド「OUI OU(ウィ・ユー)」を展開し、RCサクセションの仲井戸“chabo”麗市、忌野清志郎(ベイビィズ)とコラボレーション。
https://nondesu.jp

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