Cover Artist | Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION) -前編-
ギターハエモーションヲ伝エル楽器
1980代後期〜90年代のオルタナロックやミクスチャーを土台に、モダンなサウンドや極上のメロディを奏でる5人組バンドMAN WITH A MISSIONから、ギター/ヴォーカル/ラップ担当のJean-Ken JohnnyがFenderNewsのCover Artistに登場。インタビュー前編では、バンド創生時のエピソードやPlayer II Jaguarのインプレッションについて話を聞いた。(※本文は翻訳した記事を掲載しています)
ギターデ音楽ヲ奏デル、音楽ヲ作ルコトガ憧レデシタ
──MAN WITH A MISSIONの結成当初、地球人の反応はどんな感じだったんですか?
Jean-Ken Johnny(以下:Johnny) 鳴り物入りじゃないですけど、変なバンドがいるみたいな少しずつノイズが上がっていく感じでした。ちょうど当時のTwitterが日本で流行り始めたときで、我々はアイキャッチのあるバンドなので、話題性という意味でもSNSで知名度を広めていきました。Twitter上で一人でしりとりを始めたり(笑)。今だったら“何こいつ一人でしりとりやってるんだ?”って言われますね(笑)。
──SNSで発信をしたということですが、実感としてはどうでしたか?
Johnny 一つのやり方として、ロックバンドというものが広まっていくきっかけ、いい流れになるために試行錯誤しながらやっていた記憶はありますね。僕らはバンドを2010年から始めたけれど、バンドをやっても自分たちの音楽がなかなか広まらないという体験談をいろんな人から聞いていました。そんな中、このバンドを始めてからはオーディエンスの反応がすごく伝わってきて、結成当初から手応えをずっと感じておりました。20〜30人のお客さんの前でやっていた頃から熱量が違うなと。
──メンバーにDJがいる編成については?
Johnny 自分もそうですけれども、メンバー全員が80年代後半から90年代初頭の音楽にものすごく影響を受けたと思うんです。それこそオルタナだったりミクスチャー、グランジ、ハイブリッドのロックに憧れていた。音楽シーン全体がすごく実験的で、垣根がなく自由で、それがあからさまに具現化された時代だった。その時代のファンだったこともあって、ターンテーブルやコンピューター、シーケンスを使うスタイルを選びましたね。
──テクノロジーとのミックスが進む中、ギターはどんな存在でしたか?
Johnny 不可欠なものでしたね。やはりギター&ヴォーカルが、一番ダイレクトに人間の感情が増幅されるような気がしました。楽器と歌い手の相互作用を見た時に、表現としてそれ一つでも完結しているように見えるし、バンドであることによっていろいろな可能性が膨れ上がっていきます。自分にとってはギターで音楽を奏でる、音楽を作ることが一つの憧れでした。ギターは人間の、さらにオオカミのエモーションをも伝える楽器の一つだと思います。
──ちなみに、バンドの練習方法ってどんな感じでしたか?
Johnny 人様のバンドのリハーサルを見たことないですが、めちゃめちゃやるってバンドさんもいるんですよね。彼らに比べたら“お前らどれだけサボってんだ?”って言われるかもしれないけど(笑)、楽曲の練習をするために集中的に全員でリハに入る。あとは各々って感じが多かったです。
──曲作りは作曲担当者が作って持ってくる感じですか? その場でみんなでアレンジをすることは?
Johnny セッションは試したことがありましたけど、やった時に“あ、このバンドはセッション向いてないな”と思いましたね(笑)。僕とベースプレイヤー(Kamikaze Boy)が楽曲の根幹を作りますが、僕の場合は演者のテイストもほしいので“ここら辺は自由に任せます”という感じです。
──ライヴに対してどういう取り組みをなさってきたんですか?
Johnny 楽曲そのものに対する自信は、音楽を作り始めた時からある程度あったのですが、ご覧の通りこういう見てくれなので、視覚から入るエンターテインメントは総合的に考えるようになっていました。あとは、メンバーそれぞれが音楽遍歴や経験を開花させてくれたイメージがあって、マンウィズというバンドを走らせる上で非常に強いバックボーンになってくれました。各々がアーティストとして、音楽家として、非常にやりやすくなったと思います。
Player II Jaguarハ脚光ヲ浴ビルトコロデ個性ヲ爆発サセタイギター
──さて、今日はPlayer II Jaguarを試奏していただきました。
Johnny 本当にめちゃくちゃいいです!
──ルックスはどうですか?
Johnny 完璧じゃないですか! やっぱりJaguarの曲線美に憧れている連中はめちゃくちゃ多いと思いますし、色気のあるカラーですよね。ちょっとくすませた色なんですね。
──はい。Aquatone Blueという色なのですが、ちょっとだけダークな感じです。
Johnny ダークな感じが、自分が好きだった時代の雰囲気を出してくれているような気がします。機能的なところでいうと、前のPlayerシリーズの時はネックに角張っているところがあったけど、それがなくなって、初めてギターを触る人でもフィンガリングとかグリップがしやすい感じはありますね。
──まさに始めたばかりの人にも弾いてほしくて価格も10万円ちょい(税込¥108,900)なんです。
Johnny 個人的に好きなサウンドです。倍音が豊かでJaguarそのものの個性も出ていますし、それをこの値段で触れるのはすごくいいことだなと思います。
──どんなシーンで使ってみたいですか?
Johnny それこそグランジーな曲にすごく合うと思います。できる限りギターが主役になる楽曲で使ってあげたほうが輝くんじゃないかな。それこそ3ピースバンドのギター&ボーカルとか。どちらかというと人数が多いバンドの一部ではなくて、脚光を浴びるところで個性を爆発させてほしいギターではあります。
──マンウィズの中で使えそうな曲はありますか?
Johnny 僕は値段とかそういうのを気にしないで使いますので。バンドにはもう一人ギターがいますけれども、好き勝手に弾いてよく迷惑をかけていますね(笑)。
──鳴らしたい音を鳴らすという。
Johnny 途中からそれが一番いいんじゃないかと気づきまして。音のバランスとか、ややこしいことを考えていた時期もありました。それよりも、突出した輝きでもなんでもいいと思いますが、自由に表現できるものがその一瞬で出せないでどうするの?という思いがあります。
──Player II Jaguarはどんな人におすすめですか?
Johnny バンドを始めるにあたって、非常に手に取りやすい仕様になっていると思います。バンドやギターを始めたい、プラスアルファ、自分の中にある感情だったり何かを表現したい人を助けてくれるモデルだと思います。フェンダーの楽器は一様にしてそうなのですが、自分の感情を増幅してくれる。確実に新しい扉を開けてくれるギターなんじゃないかなと思います。
Player II Jaguar(Aquatone Blue)
>> 後編に続く(近日公開)
ジャケット ¥59,400-(税込)、パンツ ¥35,200-(税込)/F IS FOR FENDER(エフ イズ フォー フェンダー) ギター ¥108,900-(税込)/Fender(フェンダー)
Jean-Ken Johnny(MAN WITH A MISSION)
頭がオオカミで身体が人間という“5匹”組ロックバンド、MAN WITH A MISSIONのギター、ヴォーカル、ラップ担当。2010年よりバンドを本格始動し、同年11月に 1stミニアルバム『WELCOME TO THE NEW WORLD』を発表。2011年6月、アルバム『MAN WITH A MISSION』でメジャーデビュー。その後、数多くの夏フェスに出演し注目を集め、2012年7月にはフランスで行われた〈JAPAN EXPO 2012〉に出演する。2013年には初の日本武道館公演、初の横浜アリーナ単独ライヴを敢行。その後、全米、ヨーロッパツアーも積極的に行うなど活動はワールドワイドに拡大。2015年1月に活動5周年を記念したアルバム『5 Years 5 Wolves 5 Souls』を発表。2016年にはアルバム『The World’s On Fire』を発表。2017年1月にはFall Out BoyのPartick Stumpと共作し、シングル『Dead End in Tokyo』をリリース。
https://www.mwamjapan.info