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FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE
6月15日(土)表参道ヒルズ スペース オー Vol.1
新藤晴一(ポルノグラフィティ)の公開カスタムオーダー

#FenderNews / FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE

フェンダーが誇るトップライン・ブランド「FENDER CUSTOM SHOP」の魅力を堪能するイベント『FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE』が6月15日、原宿・表参道エリアの2会場で開催。表参道ヒルズ スペース オーでの“ステージ会場”では、新藤晴一(ポルノグラフィティ)、斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN)、長岡亮介(ペトロールズ)による“公開カスタムオーダー”に加え、INORAN(LUNA SEA)がKen(L’Arc~en~Ciel)をゲストに迎えてのスペシャルライヴ&トークセッションを開催。ここでは新藤晴一の公開カスタムオーダーの模様をお届けする。

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FENDER CUSTOM SHOPとは、厳選されたマテリアルを用い、ハンドクラフトと高い技術で最高峰のギターをアーティストのために製作するセクション。87年に設立され、世界的に高名な匠である“マスタービルダー”たちをはじめとするビルダーたちが、世界中のアーティストから依頼を受けギターを製作している。この日は、エリック・クラプトンやジェフ・ベック、デヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド)などのギターを手掛けるシニアマスタービルダー“トッド・クラウス”と、ミック・マーズ(モトリー・クルー)やボノ(U2)などのギターを手掛けたジョン・クルーズが来日。

最新ギターやアーティストの実機コレクション展示をメインとしたラフォーレミュージアム原宿の“展示会場”とは別に、表参道ヒルズ スペース オーでは“ステージ会場”を開催。アーティストがFENDER CUSTOM SHOPのシニアマスタービルダーに自身の思い描く最高の1本をオーダーするトークイベントのほか、フェンダーのエンドーサーであるアーティストによるライヴも行われた。

最初に本イベントのオープニングセレモニーがスタートし、フェンダーミュージック株式会社の代表取締役社長でアジア統括のエドワード・コールが登場。「今日は来ていただいて本当にありがとうございます。FENDER CUSTOM SHOPは最高のギターを作る高い技術を持った職人が所属しています。マスタービルダーによる最高峰の製品を作り出すトップブランドです。我々は毎日、心に抱いている使命があります。それは、あらゆるレベルのプレイヤーを、その音楽のキャリアのどの段階でも全力で支えるということです。それが我々の使命であり、カスタムショップのマスタービルダーが取り組んでいることです。今日は楽しんでいってください」と感謝の言葉を口にし、壇上のジョン・クルーズ、トッド・クラウスもこのイベントが開催できる嬉しさを述べた。

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そして、ポルノグラフィティの新藤晴一が、シニアマスタービルダーのトッド・クラウスに最高の1本をオーダーする“Experience #1 Custom Order”がスタート。ステージ上にはトッド・クラウスと新藤晴一が登場し、大きな歓声で迎えられる。新藤が「みなさん、マスタービルダーがどれだけすごいのかぼんやりしているかもしれないけど、本当にすごい人です! 12人しかいないマスタービルダーが、僕たちのためにこだわった楽器を作ってくれる。つまり、スティーブ・ジョブズが自分たちのためにiPadを作ってくれるような、そんなすごい人たちの1人だということを言いたい(笑)」と観客に向けて興奮気味に熱く語り、会場を沸かせる。

ここで、新藤が使用しているカスタムショップモデルを公開。まず、ファンにはお馴染みの“ドクロ黒テレ”の名称がついているメインの黒いTelecaster。こちらは、故ジョン・イングリッシュが2005年に製作したもので、57年タイプのTelecasterがベースになっている。「Telecasterは“俺がお前を弾きこなしてやるぜ”っていうギタリスト魂を燃えさせるモデル。人生で初めて買ったテレキャスがこれで、持った瞬間にこれでカマしてやろう!って気になれたギターですね」とこのギターとの出会いを語り、実際に弾いて音を出す。

クリーン、クランチと音色を変えて弾き比べ、「(ピックアップの)センターのクリーンがリッチで好きなんです。フロントもいいんだけど、センターの何とも言えない感じが好き。クランチ気味の音にした時も、シングルコイルだからこその潰れすぎない感じがあって、弾いたタッチがそのまま出るんですよ。歪ませるのもパワフルでいいけれど、クランチでも音の粒がしっかり見えるのがシングルコイルの好きなところですね」と好きなポイントを挙げると、トッドは「音の高域がきらびやかで、クランチの音もキレイに出ていますね」と絶賛。

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他にも、ジョン・クルーズ製作の60年モデルのTelecasterも披露。さらに、昨年完成したばかりの60年モデルのStratocasterの話題にも触れ、黒いボディの下からペイズリー柄が見える特徴的なフィニッシュ、レリック加工についても話題が及ぶ。

「俺たちにとってはヴィンテージギターって憧れで、新品でもヴィンテージライクなフィールを持てるというのがレリック加工のすごいところ。実際に20年弾いたらこんな感じになるんだろうなっていう、嘘くさくない本物の技術」とレリックの良さを新藤が強調すると、トッドは「弾き込まれたギターというのはアーティストの魂が非常によく出ると思います。ギターを弾く人なら経験あると思いますけれど、ギターを買って最初は丁寧に扱うけれど、キズがひとつ付いて、初めて本気で弾くようになるんです。それをフェンダーは皆さんに渡す前にしっかり弾き込んである、そういうつもりでレリックを作っています。ペイントの剥げ方も、実際に弾き込んであれば剥げてくるようなところを意識して削ってあるのも特徴です」と語った。

他にも話題が尽きない中、実際のオーダーへと話が進むと、「トッドさんは36年間ギターを作っているそうですけど、トラディショナルなギターを作ることも多いでしょうから、変わったギターを作ってもらったほうがいいのかなとも思って…。いろいろと考えているんですけど、手打ちそばにこだわった店でカレーうどんを頼んだほうがいいのか、本気でそばを頼んだほうがいいのか(笑)」と、まだ決めかねていることをユニークな例えで表現。

エリック・クラプトンと同じスペックのストラトはどうか?という話になると、それは市販モデルでクラプトンがオーダーしたものと同一のギターが入手できるということに。そこで、デヴィッド・ギルモアのストラトの話になると、ピックアップの種類が3つとも異なり、それぞれのワイヤリングも違ったりと、独自の設定になっているとのこと。

どうやら、ヴィンテージライクなストラトか、現代の音楽に合ったストラトなのか迷っているようだ。新藤が「枯れているというより、パンチがあるけれどフェンダーらしい音のバイト感(エッジの鋭さ)があるタイプが欲しい。フレットがステンレスであるとか、ピックアップのセレクトだったり、そういうモデルを提案してもらえれば」と聞くと、「ヴィンテージと新しいタイプの2本を買うのがいいのでは? もちろんジョークだけど(笑)、過去にもそういうアーティストの要望に応えたことがあって。持っているヴィンテージタイプを、モダンタイプに再解釈して作ったこともあります」と提案。

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「マスタービルダーとのやり取りは、メールや写真を送ったりと、かなり長い間やり取りすることもあります。時間は充分にあります。ギターの製作開始後の仕様変更もできます。できる部分は必ずやります」と、オーダーを焦ることはないと語るトッド。ちなみに、アーティストのオーダーに関しては1年以内に仕上げることを目標にしているという。

「マスタービルダーの指示のもと、多くのスタッフが動いています。木材の選定スタッフ、アセンブリーのスタッフなどプロフェッショナルがたくさんいます。だから、カスタムショップのギターは誰が作ったかによって個性が出る仕組みになっています。ギターを作る時は絶対に焦っちゃいけないというルールがあるので、考えがまとまってから出していただければと思います」とトッドが語ったように、時間をかけてじっくりとギターの製作に臨むことになりそうだ。

「フェンダーのギターは、ハードロック、ブルース、R&Bをはじめ、オールジャンルに対応できる。だから、自分のテレキャスも今はロックやポップスを弾いているけれど、もっと違う音を出せると思うんです。これから自分のギターでどんな音が出せるのか、どんなプレイができるのかというのをまだ見つけられると思うので、今後はそこにチャレンジしたいです」と新藤がフェンダーの魅力を語り、このコーナーを終了。新たなギターが完成する日を待ちたい。

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