夏休み特別企画 軽音楽部バンド Special Live at Fender Flagship Tokyo

8月30日にFender Flagship Tokyoで開催された〈夏休み特別企画 軽音楽部バンド Special Live at Fender Flagship Tokyo〉。全国学校軽音楽部協会主催『第4回 高等学校軽音楽コンテスト関東大会』でグランプリに輝いた神奈川県立相模原高等学校の6人組バンド“せんとらる”、準グランプリを受賞した神奈川県立藤沢総合高等学校の3ピースバンド“UPs WINGs(アプスウィングス)”が、大人気シリーズをアップグレートしたPlayer IIシリーズのギターとベースで演奏した本イベントの模様をレポートする。

フェンダーのベースを初めて使って、“ベースってこんなにも手に馴染むんだ”と感じました

拍手で迎えられた“せんとらる”とUPs WINGsのメンバーたち。司会によるインタビューに最初は少し緊張気味だったが、徐々にリラックスしながら自身のバンドについて語ってくれた。

「アップスという星が宇宙空間にあるんです。星に向かってはばたいていこうという意味でバンド名をつけました。私が楽器を始めたきっかけは、クイーンのブライアン・メイです。映画『ボヘミアン・ラプソディ』がヒットした時に、クイーン関連のテレビ番組を観てカッコいいと思ったんです。練習に関してはコピーが多いですね。バンド練習は全員で合わせる時間をしっかり取って、クリックを聴きながら弾くのが大事だと思います。今日はたくさんのみなさんの前で演奏できるので、自分たちの曲を知っていただけたらいいなあと思っています」(UPs WINGs)

「“せんとらる”は高校1年生の時に結成しました。C組、E組の6人だったので、CとEが入っている単語を探してCENTRAL(せんとらる)になりました。クリック練習をしたり、他のパートのフレーズもしっかり確認することを僕らは大事にしています。今日は素晴らしい場を用意していただいたので、皆さんに届くような音楽ができるように頑張ります」(せんとらる)


インタビューを経てライヴがスタート。UPs WINGsはオリジナル曲の「サーフステレオ」「アコウジック」「かいがらざか」を披露した。3人でキメのフレーズを随所で共有しながら躍動させるサウンドがとても爽やか。コーラスのハーモニーも添えながら、多彩なメロディを響かせていた。続いて、せんとらるもオリジナル曲を披露。軽快なビートが心地良い「すごいミュージック!」を演奏したあとに、勢い良くなだれ込んだ「Nonsense」は洗練されたコードとメロディを満載したネオソウルを堪能させてくれた。演奏力はもちろん、各パートの華麗なフレーズも効果的に盛り込んだ構成が見事。グランプリ受賞バンドならではの実力を存分に発揮していた。


ライヴ終了後は、Player IIシリーズの印象を各バンドのメンバーたちが語った。

「3曲目『かいがらざか』のカッティングは、今まではセミアコで弾いていたんです。カッティングが映えるジャキジャキ感のあるギターで弾きたかったので、Player II Telecasterは曲に合っていたと思います。弦が押さえやすくて弾きやすかったです」(UPs WINGs・広橋音々/Gt,Vo)

「普段はJazz Bassを弾いているので、Precision Bass(Player II Precision Bass)は初挑戦だったんです。3日間くらい弾いて練習したんですけど、良かったです。音色が曲に合っていると感じました。このベースに名前をつけたんですよ。洋梨みたいな形と色をしているので“ヨウちゃん”と呼んでいます(笑)」(UPs WINGs・川又涼生/Ba)

「僕はもともとギターをやっていて、ベースは中古で5千円くらいのを買って、直したりしながら使っていたんです。フェンダーのPlayer II Jazz Bassを初めて使わせていただいて、“ベースってこんなにも手に馴染むんだ”と感じました」(せんとらる・城平波音/Ba,Cho)

「初めてフェンダーのギター(Player II Stratocaster)を使わせていただいたんですけど、赤色がポップでかわいらしいにもかかわらず、ロックからネオソウルまで幅広いジャンルに対応できると思いました」(せんとらる・牧達也/Gt)

「Jaguar(Player II Jaguar)特有の中音域がモコっとした感じの音と歪みのノリが良いので、ギター&ヴォーカルでコードを弾きたい人にとって気持ちいいギターだと思います。単音も良い音を出してくれます」(せんとらる・緑川由里也/Gt)


そしてイベントは、各バンドのこんな言葉で締め括られた。

「たくさんの方々に協力していただきながらライヴ、大会、文化祭を仲間たちと作っていくと、音楽をやっていて良かったなあと思います。軽音楽部に入部して良い仲間と出会うことができました」(せんとらる)

「何よりもこの素晴らしい2人に出会えたのが、軽音楽部に入って良かったことです。大会で勝ったり負けたり、喜怒哀楽を共有できるのは部活ならではですし、このメンバーでしか成し得ないこともあるので、藤沢総合の軽音楽部に入って良かったです」(UPs WINGs)

青春時代をバンド活動に捧げている高校生たちの瑞々しいエネルギーを感じたイベントだった。仲間たちとの思い出は、一生の宝物になるはず。高校卒業後もそれぞれのやり方で楽器を演奏する喜びを深めていってほしい。

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