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Little Wings – Featuring Made in Japan Junior Collection – Vol.2 | Chilli Beans.

エレキギターは洋服みたいに今日の気分で音を変えられる

小さな羽で、音楽シーンを大きく羽ばたいていくアーティストたちにフォーカスを当てたコンテンツ「Little Wings」。今回は、洋楽オールドロックをルーツとしたポップな楽曲で注目を集める3ピースバンドChilli Beans.が登場。数多くのプロを輩出した“音楽塾ヴォイス”で出会った彼女たちの音楽遍歴に加え、フェンダーが提案する新たなショートスケール、Made in Japan Junior Collectionシリーズのインプレッションも交えながら、彼女たちのプレイヤーとしての遍歴やマインドに迫る。

難易度問わず、やりたい曲にどんどん手をつけていった

― 3人の出会いは音楽塾ヴォイスということですが、入塾前に音楽に興味を持ったきっかけを教えてください。

Maika 音楽に興味を持ったのは、小学校3年生ぐらいの時に見た『ハイスクール・ミュージカル』という作品がきっかけです。あの作品を見て、音楽って楽しそうだなとか、キラキラしてるなって思いました。実際に勉強するようになったのは入塾してからで、そのタイミングでアコースティックギターを始めて、Chilli Beans.を結成するタイミングでベースを始めました。

Lily 私は小学生の時に『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』(シットコム)を見て、歌を歌う主人公に憧れを持ちました。あと、お母さんがめっちゃ音楽が好きなんですけど、韓国の番組とかも見ていて。そこでIUさんがギターを弾き語っているのを見てカッコいいなと思って、アコギを始めました。

Moto 私は、中学生ぐらいの時からyuiさん(FLOWER FLOWER)の世界とか伝える言葉がすごく好きで、自分もこんなふうに表現できたらいいなと思ったのがきっかけです。それでアコギも始めて、yuiさんの曲を弾いていました。楽器屋さんに売っているスコアを買ったり、YouTubeを見て練習したりして。

― LilyさんとMaikaさんは、初心者時代にどんな練習をしていましたか?

Lily コピーをする時はYouTubeでスロー再生して、ひたすら真似していました。基礎練習をする時は絶対にクリック(メトロノーム)を使って、ゆっくりからだんだん速くしたり。あと、ワン・ツー・スリー・フォーって言いながらフレーズを弾いて、体に染み込ませたりとか。グルーヴを意識して、とにかく気持ち良く弾くようにしていましたね。

― 基礎練習がツラいという方も多いと思うのですが、Lilyさんはまったく苦にならずに取り組めたのでしょうか?

Lily 細かい作業が好きなので、全然苦じゃなかったです。練習すればするぶん上達を実感したし、それが楽しくてひたすらやっていましたね。

Maika 私はLilyと真逆で、基礎練習が本当にできないタイプなんです。ベースで最初にカヴァーした楽曲が、レベル42の「ミスター・ピンク」っていうスラップがゴリゴリの難しい曲で、それをずっと練習していました(笑)。

― 確かに、初心者がフュージョンバンドのレベル42に挑むのは珍しいかもしれない(笑)。

Maika “初心者ならこっちだよ”ってすすめられた曲もあったんですけど、自分がカヴァーしたいのはレベル42だったので。できるようになると嬉しかったですね。そうやって難易度問わず、やりたい曲にどんどん手をつけていった感じでした。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーさんのスラップも、指弾きを練習する前にいきなりやっていましたね(笑)。

Lily レッチリはバンドでもやったし、グリーン・デイもカヴァーしたし。

Moto レニー・クラヴィッツも。

Lily そうだ! バンドで最初に「自由への疾走」をやったんだ。

Maika マウンテンとか、1960~70年代の音楽もやりましたね。

“この曲、カッコいい!”って感情を一番大切にして弾き続けることが大事

― 今回弾いていただいたMade in Japan Junior Collectionのインプレッションについてお聞かせください。LilyさんにはTelecaster®︎、MotoさんにはStratocaster®️を弾いていただきました。

Lily 弾いた感じがアコースティックギターに近いなと思いました。(フレット間の)幅でも感じたし、本格的なエレキギターの音がするけど、ボディの収まり感やフィット具合はアコギに近いなって。コンパクトだから自由にパーッと弾くのにいいなと思いました。音も、自分がこれまで使ってきたギターとそれほど差は感じなくて。

Moto Stratocasterも軽いので、立って演奏する時もラクに自由な感じで弾けるんじゃないかな。ずっと弾いていたくなるフィット感で、弾いていて気持ち良かったです。見た目もかわいいし、ライヴでも使いたいなって思いました。

― Jazz Bass®️はいかがでしたか?

Maika めっちゃ軽かったです! ベースって大きいし長いので、動き回るとよくマイクスタンドにぶつかっちゃうんですけど(笑)、このJazz Bassはキュッとしているなというのがパッと見の印象でした。エレキギターだよって言われても納得しちゃうくらいのサイズ感だなって。実際に弾いてみても、フレット間が短いし、収まりのいいサイズでしたね。手が小さい人でも弾きやすいんじゃないかな。私も始めた頃に悩んだんですけど、指を広げると力を入れづらくて。小指をよく使う曲はフレット間が広いと難しいけれど、このベースなら弾きやすいと思います。

― 3人とも楽しそうな表情で弾いていましたよね。そんなみなさんが思う、ギターやベースの魅力とは何でしょうか?

Maika いっぱいあるけど…やっぱりグルーヴを生み出せるところかなって思います。ドラムとかベースってリズム隊って呼ばれますけど、そこがどうグルーヴを作るかで雰囲気が変わると思っていて。音数が少ないからこそ“間”をどのぐらい楽しめるか。あとは、バンドの大黒柱感(笑)。支えている感じがすごく好きだし、そう言いつつも暴れることもできる。そういうところが魅力だと思います。

Moto ギターがあるだけでいろいろなメロディラインやリフが作れるし、音を重ねたらそれだけで曲ができるので、“これがあれば”みたいなところはありますね。1本持っていればいろいろ生み出せるのが魅力だと思います。

Lily エレキギターはエフェクターが無数にあるし、洋服みたいに今日の気分で音を変えられるところが好きです。“今日は強めに表現したい”って時も、それに全部ついてきてくれるし、静かに弾いたりもできるから本当に優しい存在だと思っています。

― プレイのニュアンスやエフェクターの組み合わせ次第で多彩なサウンドが作れますよね。3月2日リリースの2nd EP『Daydream』も、バラエティに富んだサウンドの4曲を収録しています。

Maika 曲ごとに作った時の自分たちの表現が詰まっているなと思っていて。“あの時この音作りが好きだったな”とか、好きなものや表現したいものがそれぞれ違うので、そういう意味ではバラエティに富んでいるんじゃないかなって思います。「Tremolo」はベースフレーズが目立っているし、「Vacance」の音作りはなるべく広がらせたいとかそういうのも考えて作ったので、4曲だけど4曲じゃないぐらい楽しめるんじゃないかなって。

Lily 「シェキララ」は1st EPにも入っていた曲ですけど、今回はアコースティックバージョンで収録しています。同じ曲だけど違う表情をシンプルに表現してみたので、それも聴きどころです。

Moto 歌詞もその時の状況が反映されているし、自分たちの中の妄想や幻想を組み合わせて甘酸っぱくなったり切なくなったりした曲もあるので、サウンドと言葉の融合も楽しんでもらいたいです。

― 最後に、楽器ビギナーへアドバイスをお願いします。

Moto 継続するためには、1本お気に入りの楽器を持っておくといいかなって思います。愛着が湧くし、アイデアも湧いたり、練習に身が入ると思うので。そんなに高いモデルじゃなくても、自分に合ったサイズ感や弾きやすいものを選ぶといいんじゃないでしょうか。

Lily ギターが上手な人ってめちゃくちゃいるし、私も“自分はそんなに上手じゃないな”と考えたりもするんですけど(笑)、“どう効率的に上手になろう”とか、そういうのは考えなくていいと感じていて。どういうサウンドが好きで、どういうプレイをしている時が幸せかを一番に考えるといいんじゃないかな。難しそうとかそういうのは気にせずに、“この曲、カッコいい!”って感情を一番大切にして弾き続けることが大事かなと思っています。

Maika 楽しむことが一番だと思います。比べるなら常に自分と比べるというか…。Lilyが言ったように、世の中には上手い人がたくさんいるけど、その人と比較して自分はダメだって思う必要はまったくないと思っていて。自分が楽しく音楽をやれているかどうか、楽しければオールOKという感じで音楽をやるといいと思います。全然弾けないとか、そういうのも感じる必要はなくて。エンジョイしましょう!って感じです。

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Maika: Made in Japan Junior Collection Jazz Bass® | Moto: Made in Japan Junior Collection Stratocaster® | Lily: Made in Japan Junior Collection Telecaster®


Chilli Beans.

Moto(Vo)、Maika(Ba&Vo)、Lily(Gt&Vo)による3ピースバンド。
主に洋楽POPSにルーツを持つ3人で2019年に結成。
それぞれが高い歌唱力を持ち、作詞・作曲・編曲やクリエイティブまで自らで手掛ける。
中毒性のある歌詞やサウンドで大きな注目を浴び、2021年8月に発売した初のDigital EPに収録の「lemonade」はSpotify「バイラルトップ50(日本)」でデイリー1位、ウィークリー3位を記録し、SNSを中心として幅広い世代の認知度が急上昇中!
抜群のソングライティングセンスと巧みなコーラスワーク、さらにライブでの圧倒されるパフォーマンスを武器に活動中。
https://chilli-beans.amebaownd.com

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