MYSTERY SHOPPER | SAHAJi

独自の音を求めるアーティストにとって切っても切り離せない関係の楽器店。本企画「FENDER MYSTERY SHOPPER」では、アーティストが各地の楽器店を訪れフェンダー製品をチェックする。今回は兄弟ロックデュオのSAHAJiがツアー先の大阪で、イシバシ楽器梅田店を訪問した様子をレポート。彼らがメインギターとして使用しているPlayer IIシリーズについても語ってもらった。

楽器との出会いは運命の人と出会うのと一緒

日本の中でも最大規模の繁華街やビジネス街が立ち並び、現在も進化し続ける都市、大阪・梅田。その中心部に位置するイシバシ楽器梅田店には、連日、若者からファミリー層まで年齢問わずさまざまな音楽ファンが足を運ぶ。


そこに今回訪れたのは、今年1月にイギリスでリリースしたシングル「Future In The Sky」が全英チャート8位にランクインし、イギリス・地元富山・東京を行き来しながら躍進し続けている兄弟ロックデュオ、SAHAJiの西田蕉太郎と西田曜志朗だ。国内外の訪問先に楽器屋があれば絶対に訪れるという2人は「まず一発目にフェンダーのギターが目に飛び込んできた。品数がとにかく多いですね!」と、目を輝かせながら店内へ。

幼い頃から楽器を手にしていたSAHAJi。蕉太郎は「やっぱり直接楽器を見て触っての出会いって楽しい。買うつもりがなかったのに、出会って買っちゃう(笑)。その出会いって運命の人と出会うのと一緒な気がして、絶対に楽器屋に行って触れて買うのがオススメ」と推すと、曜志朗も「エフェクターだとオンラインで買っても良いかなと思うけど、楽器そのものは触れて弾いてみないとわからない」と同意した。


現在、蕉太郎はPlayer II Stratocasterを、曜志朗はPlayer II Jaguarを愛用しており、「完全にメインギターになっている。価格、クオリティ、弾きやすさが詰まっていて、何の迷いもなくオススメできる。ライヴ、レコーディングの両方で使っていて、ラインでもアンプでもバランスが良く使いやすい。まさか新しく手に入れたギターがメインになるとは最初は思ってもいなかった。一生使っていける」と2人はPlayer IIシリーズに改めて太鼓判を押した。

300本近い点数のフェンダーギターを保持している当店舗ではPlayer Ⅱシリーズの反応も上々で、梅田店サブマネージャーの礒山裕也氏は「王道のPlayer II StratocasterやPlayer II Telecaster、Player II Jazz Bassが人気です。価格帯的にフェンダーの日本製シリーズと比較されることも多い。質実剛健なサウンドが好きな人にはJapanシリーズを勧めますが、Player IIシリーズはUSA製品譲りの大らかな鳴り方なので、ブラックミュージックやノリがある音楽をしている方にはオススメです」と提案し、「各ピックアップポジションの使い分けがしやすく、音がはっきりくっきり分かれるところがとても良い」と評価した。

様々な客層が多く訪れる当店舗。ここで礒山氏が2人に「楽器初心者や何のギターを使って良いかわからない人に向けて、大事にしたほうがいい感覚はありますか?」と質問。

蕉太郎は「まずは見た目が第一歩。それを買って上手くなって、もう一段階超えたいなと思った時に新たなギターを買えばいいと思う。弾けるようになったり曲を作ったりすると、いろんな世界が見えてきて人生の彩りになるから、絶対に楽器をやったほうがいい。音楽をやるならまずはギターがオススメ」と答えると、曜志朗も「ギターを持っている自分の姿や見た目がしっくりくれば最高だし、まずは好きなことをやるのが一番大事なこと。それがもし楽器なのであれば、フェンダーから始めることをオススメする」とうなずく。

蕉太郎はさらに自身のPlayer II Stratocasterの見た目について「レトロな色がポップでかわいいところに惹かれた。もともとレトロなものやヴィンテージギターが好きだし、60年代、70年代のロックや、やっぱりオアシスが好きなので90年代の音楽やファッションが好きなんです。音楽とファッションは常に一緒だと思っていて、その関係性を大事にしています」と語った。

楽器店でのエピソードでは試奏についてが話題に。礒山氏によると、最近の若い人の中ではキャッチーなバンドの曲のフレーズを弾く人が多いという。そのなか蕉太郎は「曜志朗は絶対にガンズ・アンド・ローゼズの『スウィート・チャイルド・オブ・マイン』を弾く。絶対にライヴ前もセッティング中も弾いてる(笑)」と明かし「将来はみんながSAHAJiの曲を弾くようになったらいいね」と曜志朗とうなずき合った。


2025年はアルバムリリースと春にUKツアー、そのあとにはUSツアーも予定しているSAHAJi。

「アルバムは元々、2024年に発売したいという話だったけど夏頃になりそう。正直、びっくりするほどの良い出来で壮大なものになっている。プロデューサーのニック・ブラインも“時間をかけてプロモーションしていこう。来年はオアシスの再結成だろう? そのタイミングでぶつけていこう”という感じで、僕らの新作に対する期待を高く持ってくれているから、来年はいろいろな動きがあるんじゃないかな。日本でもツアーをしたいね」と今後に思いを馳せた。


SAHAJi
富山市で生を受けた蕉太郎(Gt, Vo)と曜志朗(Gt)の西田兄弟は、サンスクリット語で「自然に成長する」という意味の「SAHAJi」をバンド名に据え、幼い頃から音楽活動を続けてきた。UKロックのスピリットを受け継ぐ彼らは、その熱意と行動力をもってザ・ストーン・ローゼズやオアシスなどの作品でエンジニアやプロデューサーを務めたNick Brineに接触、彼のレーベルから4曲入りEP『Future In The Sky』をリリース。するとイギリスのリスナーの間で人気に火が付き、全英フィジカル・シングル・チャートで最高8位を記録。日本でもSNSを中心に話題となり、国内外から多くの注目を集めている。
https://sahaji615.wixsite.com/sahaji

イシバシ楽器 梅田店
関西最大級の音楽拠点。総フロア面積約600平方メートル以上という関西最大級のスペースに、西日本トップクラスの品揃えを誇る、大阪の新しい音楽拠点。インポートギター・ベース・アンプ・エフェクター・ドラム・シンセサイザー・電子ピアノ・管楽器・録音機器・DTM機器まで、世界中のミュージックアイテムが勢揃い。楽器の買取も行っている。
https://www.ishibashi.co.jp/store/umeda.html

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