The New Inspiration | ちゃくら
聴く者の感情を揺さぶり、新たなプレイヤーの心を動かし続けるアーティストに脚光を当てる「The New Inspiration」。今年6月に開催した渋谷WWWでのワンマンライヴのチケットがソールドアウト、11月28日には渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライヴを開催する新進気鋭の4人組ガールズロックバンド“ちゃくら”が、9月26日に公開ライヴ&トークイベント〈FenderNews Public Recording with chakura at Fender Flagship Tokyo〉を開催。楽器を始めたきっかけ、バンド結成の経緯、7月10日に国内ローンチされた新シリーズ「Player II」のインプレッションについて語ってくれた。
“等身大の今を生きる自分たち”というテーマはブレていない
──音楽と楽器に目覚めたきっかけから教えてください。
サクラ 中学校の時に好きだった人からギターをもらって始めました。
まお 高校に軽音同好会があるのを知って、ギターに興味を持って始めました。バンドを始めたい気持ちはそれより前からあったんですけど、なかなかきっかけがなかったんです。
ワキタルル 文化祭で見た先輩のバンドがカッコ良くて、そこからいろいろなバンドを聴くようになったんです。ベースはコロナ禍のステイホーム期間に始めました。
葉弥 姉がピアノをやっていて、私も小学生の頃に始めました。バンドを始めたのは、専門学校の時にワキタルルが誘ってくれてからです。
──ちゃくら結成のきっかけは?
ワキタルル 3年前、専門学校の音楽のコースで出会って、その頃はまおと葉弥と私はプレイヤーとしてじゃなくてパソコンを使って音楽を作る専攻で、サクラはボーカル専攻で出会いました。私がバンドをやりたくて、一人一人に声をかけたのがきっかけです。
──当時からスタイルは変わっていないですか?
ワキタルル “等身大の今を生きる自分たち”というテーマは結成してからブレていないです。
──影響を受けたのはどんな音楽ですか?
ワキタルル 最初にみんなでコピーしたのは、KANA-BOONさんの「ないものねだり」です。本当に誰も何も弾けなくて、スタジオにただ入っただけでしたね(笑)。
──全員弾けなかったんですか?
ワキタルル 弾けなかったです。“バンドやりたい”が先行していたので、“楽器に触ったことはあります”程度でした。
──どういう練習をしてきたんですか?
ワキタルル 週5でスタジオに入ってたよね?
サクラ 入ってましたね。
ワキタルル “うちらは下手くそなんだから、やらなきゃだめだよ”とか言って、とにかく4人で練習しました。
──皆さんそれぞれのフェンダーのイメージを教えてください。
サクラ 楽器と言えばフェンダーですよね。学生の頃は楽器に詳しくなかったですけど、フェンダーは知っていました。
ワキタルル 各々がお遊び程度で楽器を触っていた頃ですら、フェンダーは知っていました。
まお 私は普段のライヴからフェンダーさんを愛用させていただいています。
Player II Jaguarは振り幅が広くて何を出しても“これだ!”という音がする
──今回のイベントで皆さんに使っていただいたのは、フェンダーのPlayer IIというシリーズです。まおさんはPlayer II Stratocaster、サクラさんがPlayer II Jaguar、ワキタさんはPlayer II Precision Bass。それぞれの楽器の印象を教えてください。
まお Player II Stratocasterを初めて持った時、握りやすいと感じました。あとは音ですね。シンプルめで素直。弾きたい音が出せます。音の幅も広がりますし、“こういう音が作りたい”というのにも適したギターだと思いました。
──“握りやすい”とおっしゃいましたが、モダン“C”というネック形状なんです。指版エッジが丸く削られているのも握りやすさにつながっています。ベースも握りやすさを感じましたか?
ワキタルル はい。いつもはJazz Bassを使っているのですが、Precision BassはJazz Bassよりもネックが太いんですよね。だからPlayer IIを実際に使うまで不安だったんですけど、弾きやすかったです。
──Player II Precision Bassの音はいかがでしたか?
ワキタルル ベースとしてバンドを支える中低音が、しっかりと出ていると感じました。バンドとしてのまとまりが出た気がします。
──サクラさんのPlayer II Jaguarはいかがでしたか?
サクラ カラーリングがかわいいです。弾きやすくて音も気持ちいいです。私はバッキングギターなのでリードギターを支える音を出したいんですけど、このPlayer II Jaguarはどんな音も出せるというか。振り幅が広くて何を出しても“これだ!”という音がします。Jaguarのクリーントーンが好きなので、ライヴで使いたいと思いました。
ワキタルル めっちゃ使うよね?
サクラ うん!
──葉弥さんはドラムとしてどのように感じましたか?
葉弥 スタジオで初めてPlayer II Jaguarで音を合わせた時から、音が変わったと感じました。音のまとまりが本当にすごくて、音の輪郭もはっきりしていて深みもあってキレイです。
──ちゃくらの演奏を見て“バンドを始めたい”と思う人もたくさんいると思うのですが、楽器のビギナーへアドバイスやメッセージをお願いします。
サクラ 楽器を始めてみて思ったんですけど、楽器を始めるのに遅すぎることはないです。音楽や楽器は死ぬまで愛せる趣味だと思うので、一緒に楽しみましょう!
まお “カッコいいからやりたい”とか、簡単な理由だけでいいと思うんです。やり始めるとなかなか成長を感じられなかったり大変なこともありますけど、乗り越えられたと感じる日が絶対に来ます。ちゃくらがきっかけで楽器を始めたいと思った人に、そういう経験をしてほしいです。私もまだまだ練習中ですけど、一緒に頑張りましょう!
ワキタルル ベースってめちゃくちゃカッコよくて、バンドの心臓でもあるし、その曲のリズムを決める上でベースの存在は大きいと私は思っています。皆さんもベースの魅力にはまっていただきたいと思います。私はバンドを始めたくて上京して、メンバーに声を掛けて今があるんです。バンドを始めたいけど友だちを誘う勇気がないという人は、一歩を踏み出してほしいです。バンドは楽器が上手くなくても組めるので、みんなで楽しくやりながら上手くなればいいんです。まずは踏み出してほしいです。
葉弥 ドラムは実際に叩いてみると“かっけー!”っていう気持ちになるんです。練習をしていると伸び悩む時期があって、私も活動休止期間をもらっていたんですけど、休止前より成長できたと思いますし、そういう過程も大事なのかなと感じています。とにかく楽しんで続けることが大事だと思います。頑張ってください!
ちゃくら
2022年6月に結成した新進気鋭、猪突猛進ガールズロックバンド。
Ba. & Cho.のワキタルルが同じ学校の三人を誘い結成
虚言癖のサクラ
陽気なメンヘラのワキタ
不憫だけど良い奴まお
箱入り娘の葉弥
音楽以外ぽんこつ
未完成な音楽がこれからの成長を感じさせる。
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