SESSIONS in TOKYO | ブランデー戦記

メジャー1stアルバム『BRANDY SENKI』をリリースし、アルバムを引っ提げてのツアー〈BRANDYSENKI 1ST ALBUM RELEASE TOUR〉は全公演ソールドアウト。音楽業界が最も注目する大阪発の若手3ピースバンド、ブランデー戦記がFender Flagship Tokyoに登場。〈FenderNews Public Recording with BRANDY SENKI at Fender Flagship Tokyo〉と題し、抽選で選ばれた幸運なオーディエンスたちを前に公開インビュー、さらにスペシャルミニライヴを行った。そのインタビューパートを公開する。


“こんなにいい音が出るんだ!”って気づいてからはJaguarばかり使っています

──関西出身ですよね? もう東京に移住してきたのですか?

蓮月 そうです。もう全員東京に住んでいます。

──東京はどうですか?

みのり 無理です(笑)。地元が好きすぎて。あと、都会があんまで。

蓮月 私は最高やなって思っていて。東京は意外と緑が多いし、原宿とかも楽しくて(笑)。

ボリ 僕だけ滋賀県民なんですよ。原宿とかほんまに国一つ越えるぐらいの遠い存在やったんですけど、こっちに越してから身近に感じられるようになって、今日お邪魔しているFender Flagship Tokyoも行きやすくなりました!

──お時間ある時はいつでもお立ち寄りください! さて、今回はFenderNewsの公開インタビューなのですが、半年に一度発刊しているフリーペーパー『FenderNewspaper Vol.15』の表紙がブランデー戦記!

みのり ありがとうございます。写真も無茶苦茶カッコいいです。しかも蓮月ちゃんかわいすぎひん!?

蓮月 インタビューをしていただいたんですけど、それが3見開き分たっぷり載っているので、それが自慢です。ありがとうございます。


──さっそくですが、まずはバンド結成の経緯から聞かせてください。

みのり ヴォーカルの蓮月ちゃんが中学と高校の後輩で、2人とも音楽が好きだったので、仲良くなって一緒にライヴとか行ったりしてました。で、ボリ君は?

ボリ 僕だけ大阪じゃなくて滋賀県の人間でして。バンド活動をしたいと思っていたけれども、滋賀県には軽音部もなければそういう巡り合わせもなくて、とりあえず大阪に通い出したんですよ。その時に蓮月とみのりに出会って組んだ感じです。

──最初に音を出した時はどうでしたか?

蓮月 初めて会った時はみのりがいなくて、私とボリだけだったんですけど、その時はニルヴァーナのコピバンをしました。その時からボリ君はすごく力強いドラムを叩いていて、その音が好きで誘った感じです。

──作詞作曲について教えてださい。クリエイティヴのアイディアはどこから出てくるんですか?

蓮月 他の芸術作品、映画とか小説とかから刺激を受けて作ることが多いです。今まで出した曲ではあまりないかもしれませんが、「The End of the F***ing World」は同タイトルのイギリスのドラマからインスパイアを受けて作りました。

──作詞は普段から言葉をメモしているんですか? それとも制作期間に集中して書くのですか?

蓮月 日常の中で引っ掛かった言葉を書き留めて、曲を作る時にそれを種にして作っていくことが多いです。

──メロディは?

蓮月 メロディは、一つ浮かんでそこから作っていくこともあれば、他のビートとかから連想して作っていくこともあります。

──レコーディングはどんな感じですか?

みのり みんなで“せーの”で録ることが多いです。曲にもよりますが、みんなで“せーの”でベーシックを作って、そこから修正したい人は各自で修正していく形が多いです。

──5月14日にメジャー1stアルバム『BRANDY SENKI』が出ましたが、レコーディング秘話があればお願いします。

みのり 「27:00」という楽曲があるのですが、歌入れを夜中までやっていて。私、夜はすごく寝るんですけど、夜中に起きていられないからいろいろと狂い始めて。時刻は深夜3時。蓮月ちゃんが“みのりん叫んで!”って言い出して、“ギャー!”というジェットコースターが下降している時のような叫びをやらされて、狂いすぎているから一発でOKが出ちゃって。実際に「27:00」の最後のほう、〈2人だけで〉の裏ぐらいで使われているので聴いてほしいです。

──改めてどんなアルバムに仕上がりましたか?

蓮月 今のブランデー戦記の名刺代わりとなるようなアルバムになりました。

──ボリさん、聴きどころは?

ボリ ドラムの音作りがいろんな曲でバラバラやったり、アルバムを頭から通して聴いてもらうと、一つの作品としてすごくいいものができていると思うので隅々まで聴いてほしいですね。

──今、バンド的にはどんなテンションですか?

蓮月 アルバムリリースと同時にメジャーデビューなので、新たなスタートラインに立たせてもらった気持ちで、さらにしっかり頑張るぞという感じです。


──さて、今日はフェンダーの楽器を使ってスペシャルライヴを披露してくれますが、その楽器について聞かせてください。蓮月さんはMade in Japan Traditional II 60s Jaguar。ルックスはどうですか?

蓮月 こんなにすべてのパーツが金ピカなことって、あまりないんじゃないかなと思います。アームも金でカッコいいですね。私は普段からフェンダーのJazzmasterとJaguarを使っているんですけど、Jaguarは見た目も好きだし、形も程よくクセがあってカッコいいなと思います。

──普段使っているJaguarと比べて、Made in Japan Traditional II 60s Jaguarの音色や弾きやすさはどうですか?

蓮月 普段使っている青いPlayer II Jaguarは少しモダンなサウンドですけど、このJaguarは伝統的な音がします。ちょっと懐かしいような。それがすごくカッコいいです。

──弾きやすさはどうですか?

蓮月 普段からJaguarを使っているのですごく馴染みがあるんですけど、今回も弾きやすいですね。

──そもそもなぜJaguarを弾くように?

蓮月 もともと好きなアーティストがJaguarやJazzmasterをよく使っていて、ずっと赤いJazzmasterをメインギターで使っていたんです。で、Player II Jaguarは「ラストライブ」っていう曲のミュージックビデオを撮影するために準備してもらって。撮影用のつもりだったんですけど、スタジオで音を出したらめっちゃカッコ良くて。“Jaguarってこんなにいい音が出るんだ!”って気づいてからは、もうJaguarばかり使っています。

──Made in Japan Traditional II 60s Jaguarをこういう曲で使ってみたいとか、アイディアがあれば教えてください。

蓮月 今私が持っているギターの中にはない音なので、それを生かしてレコーディングで使っていきたいです。

──どういう曲に合いますかね?

蓮月 何だろう。さっき流れていた「黒い帽子」とかも合うんじゃないかな。

みのり うん。合いそう!!

──6月からツアー〈BRANDY SENKI 1st ALBUM RELEASE TOUR〉が始まりますが、ライヴで弾く可能性は?

蓮月 どんな衣装を着ても合う色だと思うので、ライヴでも使っていきたいです。


──続いてみのりさん。

みのり このMade in Japan Traditional 2025 Collection ’60s Jazz Bassは3-Color Sunburstで、よく見かける色ではあるんですけど、3本のラインがオリジナリティを出していて、めちゃめちゃカッコいいです。

──弾きやすさや音の立ち上がりは?

みのり 初めて弾いた時に“明るいな”っていう印象を私は受けたんですね。あと、本当に弾きやすいです。

──どんなシーンで使ってみたいですか?

みのり 音が明るくてパキッとしているからライヴでも使いやすいと思うし、ベースが目立つ曲、例えば「The End of the F***ing World」のように特徴的なフレーズを奏でる曲で使えたらいいなって思います。

──じゃあ6月からのツアーにこのベースが登場する可能性も?

みのり あります!

──ツアーへの意気込みをお願いします。

ボリ すごく楽しみなんですけど、6〜7月って梅雨と真夏の微妙な時期なので、どうか体調管理をしっかりしていただきたく思います。その日のライヴはその日しかないんで、僕たちも気を付けるんですけど、皆さんもどうか体調管理をよろしくお願いします。

みのり 過去最大キャパのワンマンツアーで、1月のワンマンツアー〈BRANDY SENKI TOUR 2025〉でワンマンの楽しさや良さを身に染みて感じたので、シンプルにお客さんの数が増えてできるのがすごく嬉しいし楽しみ。1月を超える楽しさが待っているのではないかと期待しております。

蓮月 前回のワンマンがすごく楽しかったので、さらに大きい会場でできるのが楽しみです。

──バンドとしての夢、目標、野望があれば教えてください。

蓮月 大きい夢でも大丈夫ですか? 琴線に触れるような素晴らしい芸術作品はずっと残っていくので、私たちも何十年経っても残るような音楽を作っていきたいなと思っています。応援よろしくお願いします。


ブランデー戦記
2022年8月結成、蓮月(Gt, Vo)、みのり(Ba, Cho)、ボリ(Dr)からなる大阪発の3ピースバンド。同年12月にYouTubeに公開された、メンバー自らが撮影と編集を手がけた「Musica」のミュージックビデオがわずか1カ月で100万回再生を突破するなど注目を浴びている。2023年1月に本格的に活動をスタートさせると、8月に1st EP「人類滅亡ワンダーランド」をリリースし、8月から9月にかけて初の全国ツアー「ブランデー戦記 pre.1st EP『人類滅亡ワンダーランド』release tour」を開催した。12月には最新曲「ストックホルムの箱」をリリースし、年末には大型フェス「COUNTDOWN JAPAN 23/24」へ初出演。2024年1月には日本テレビ「バズリズム02」の恒例企画『これがバズるぞ!2024』で2位を獲得し大きな話題に。同月、東名阪のCLUB QUATTROでライブツアー「はじめましてクアトロツアー」を開催し、大成功を収める。「JAPAN JAM2024」や「VIVA LA ROCK2024」などの大型春フェスへ出演し、8月には2nd EP『悪夢のような1週間』をリリース。収録曲の「Coming-of-age Story」はあらゆる著名人がファンを公言し話題に。夏には全国の大型フェスへの出演を果たし、その勢いのまま11月には最新曲「27:00」をリリース。2025年1月から開催する初の全国ワンマンツアーのチケットは即日完売。5月にはユニバーサルシグマから1stアルバムをリリースし、初のZeppワンマンを控えているなど、今後の活動も目が離せない。
https://brandysenki.com/

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