Code “F” Vol.8 | サバシスター

ビギナーにとって最初の難関と言えるテクニックが“Fコード”。ミュージシャンやプレイヤー人生においても、難関を超えられずに無限大の可能性を前に挫折してしまう人が多くいる。そんな中、困難を乗り越え、音楽業界の大海原に漕ぎ出した可能性に満ちたミュージシャン/プレイヤーにスポットを当てる「Code “F”」。彼ら、彼女らはどうやって最初の難関を乗り越え、そして今どのような景色を見ているのだろうか。今回は、2022年3月の結成からわずか5ヶ月で〈SUMMER SONIC 2022〉に出演。快進撃を続ける最注目の3ピースガールズバンド“サバシスター”から、なち(Vo,Gt)、るみなす(Gt,Cho)が登場。新色モデルが追加されたPlayerシリーズのインプレッションも聞いた。

“ギターを練習している”というよりも楽しく遊んでいる感覚でした

──まずは、ギターを始めたきっかけを教えてください。

るみなす 中学生の頃、アニメがすごく好きで、『けいおん!』の影響を受けてギターを習い始めました。アニメの世界から入ったので、憧れのギタリストはいなかったんです。

──リアルなミュージシャンで最初に憧れた人は?

るみなす KEYTALKの小野武正さんです。リスペクトしています。

──なちさんがギターを始めたきっかけは?

なち ちゃんと弾いたのは小学4年生くらいの時です。カッコいいなと思って、クリスマスにアコギをもらって。ピアノも習っていたので何となく触っていたんですけど、それこそFコードが弾けなくて一旦やめたんです。それからあまり触っていなかったんですけど、中学2年生くらいの時にハイスタ(Hi-STANDARD)にハマって。横山健さんが大好きで、そこからまたギターを手に取って弾き始めました。

──Fコードの話が出ましたが、最初の挫折はやはりFコード?

なち 小学生の時なのであまり覚えていないんですけど、Fも含めて難しいコードが弾けず…。中2でギターを再開した時は初心者向けの教則本を買って、本を見ながら練習していました。バレーコードのコツもすごく調べました。

──どうやってFコードの壁を乗り越えたんですか?

なち ハイスタにハマってバンドが好きになってからは毎日触っていたので、触れば触るほどちょっとずつ上手くなって、いつの間にか弾けるようになっていました。

──るみなすさんの最初の挫折は?

るみなす Fコードを押さえる中で指先に水膨れができちゃって、それが潰れて、押さえるのが痛くて弾きたくても弾けないのが最初の挫折だったと思います。

──かと言って絆創膏を貼ると弾けないですからね。

るみなす 滑るので弾けないですね。

──Fコードはどうでしたか?

るみなす もちろん難しかったですけど、弾きたい曲に必ずと言っていいほど出てくるコードなので、“弾けなきゃまずい!”という感じでした。エレキギターを習っていたことがあったので無理矢理というか、嫌でも弾いて乗り越えたのが大きいですね。心折れずに乗り越えられたと思います。

──こだわりの練習法があれば教えてください。

なち スケールとかコードも全然知らないので…コードは形で覚えています。

るみなす わかる!

なち “Dは三角形”とか視覚的に覚えていました。原理や音のことを文字で見てもわからないので、音と視覚で、耳と目で覚えるようにしています。

るみなす 私も形で覚えていました。最初に押さえ方を覚えてから一旦ギターから指を離して、パッとFコードを押さえる練習を繰り返していました。

──どれくらい練習していましたか?

るみなす 学生の頃は、学校から帰ってきてすぐにギターの本を見たり、曲を聴きながら“これは何の音だろう?”って探してみたり、“ギターを練習している”というよりも楽しく遊んでいる感覚でした。ゲームもすごく好きなんですけど、当時はギターに盲目でしたね。弾けなかったものが弾けるようになると達成感があるし、ゲームをクリアした時と似ているところがあるから。

なち 私はギターをめちゃくちゃ練習したということがなくて。歌が好きだったから、弾きながら歌いたい曲を見つけてコードを練習していました。曲によっては知らないコードが出てくるから、歌のために練習してきた感じです。

──さて、今日はフェンダーの楽器を弾いていただきました。フェンダーはどんなイメージですか?

るみなす 神みたいな感じです。ギター界の神!

なち 上京した時、どうしてもTelecaster®︎が欲しくて買いに行ったんですけど、高くてスクワイヤーのテレキャスを買ったんですよ。私はグラフィックデザインを学んでいて、すぐにロゴとかを見ちゃうんですけど、フェンダーのロゴがすごく好きです。

──今回はテレキャスじゃなくストラト(Player Stratocaster® HSS)を選んだ理由は?

なち 色(Sea Foam Green)で選びました(笑)。テレキャスを買いに行った時、ストラトも持たせてもらったんです。ストラトを買うつもりはなかったんですけど、立って持った時にすごく持ちやすくて。その時、初めてストラトを持ったんですけどフィットするし、テレキャスを買いに来たのにめっちゃ悩んじゃって。それから“ストラトを1本欲しいな”っていう気持ちがずっとありました。Player Stratocaster HSSは形がすごくフィットするし、あまり音は詳しくないので…色がとてもかわいいです!

──るみなすさんにはPlayer Jazzmaster®を弾いていただきました。なぜジャズマスを選んだのですか?

るみなす さっき目が合ったからです。普段ハムバッカーのギターを弾いていて、耳馴染みが良かったっていうのもあって。スイッチでシングルコイルにも切り替えられるという特性もあって、いろいろな表情が作れるんじゃないかなって思ったのも大きな理由です。ネックも握りやすく押さえやすくて手に馴染みました。レコーディングで使ってみたいし、ボディがカッコいいからライヴでも使いたいし、いろいろな場面で使いたいなと思いました。

──さて、サバシスターは最初のライヴから1年足らずですが、この勢いを本人たちはどう捉えていますか?

るみなす 予想外でしかない。

なち 予想していなかったことが次々と起こって、頭が追いつかない感じで1年きていますね。

──夢や目標は?

るみなす “絶対にこのステージに立とうぜ!”みたいな夢はあまりなくて。各々はあるのかな? 私は地元(仙台)の大きなステージに立ちたい夢があって、出たかった〈ARABAKI ROCK FEST.〉に今年出ることができて一つの夢が叶いました。

なち 横山健さんとここで対談したいです。会ったことはあるんですけど、対談したことはないので。

──最後にビギナーへメッセージやアドバイスをお願いします。

なち 続けていれば何が起こるかわからないです。本当に好きだったら多少の努力は絶対に必要だし、続けていった先に夢にも思っていなかったことが待っていると思う。ギターに限らず好きなことは何でも追求して、憧れや情熱を持って続けていくことが大事だと思います。

るみなす 憧れのアーティストやすごく上手い人も、最初は何もできなかった時期があると思うし、努力があって今輝いていると思うんです。無理だって挫折してしまってもいいけど、あとで後悔するんだったら死ぬほど弾いて、みんなでカッコ良くなろうぜ!って思います。憧れだけじゃなく、“自分もなってやる!”っていう情熱を持ったほうが絶対に楽しいと思うし上手くいく。楽しい気持ちを持って音楽を聴いて、みんなで憧れのアーティストといつか対バンできるように楽しみましょう!

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サバシスター
2022年3月結成。メンバーは、なち(Vo,Gt)、ごうけ(Dr,Cho)、るみなす(Gt,Cho)。2022年8月、結成からわずか5ヶ月で〈SUMMER SONIC 2022〉に出演。2022年9月、下北沢SHELTERにて行われた初の企画ライヴ〈鯖ノ壱〉はソールドアウト。テレビ朝日『満パンスター2023 -さらば&三四郎が3月にライブすることだけ決まってる番組-』の12月エンディングテーマに「アイリー」が起用。2023年も〈ARABAKI ROCK FEST〉〈Japan Jam〉〈VIVA LA ROCK〉〈LOVE MUSIC FESTIVAL〉といった大型フェスに出演。快進撃を続ける最注目の3ピースガールズバンド。
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