Cover Artist | imase -前編-

次はこのTelecasterを使って楽曲制作してみたいです

「NIGHT DANCER」が韓国配信サイト“Melon”でJ-POP初のTOP20入りを果たし、全世界SNS総再生回数100億回再生を突破するなど国内外で熱い注目を集める新世代アーティストimaseが、FenderNewsのCover Artistに登場。インタビュー前編では、彼が楽器を始めたきっかけや、たった4年でどのようにギターをマスターしたのかを明かす。さらに、7月10日に発売されたばかりのPlayer IIシリーズのインプレッションを聞いた。

遊びながら制作している時が至福の時間です

──imaseさんが楽器を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

imase 最初に始めた楽器は、本当に安いアコースティックギターでした。ネットで売っている初心者セットのようなもので、確か1万円ちょっとくらいでしたね。もともと歌うのは好きでしたが、楽器を始めるきっかけはなかったんです。でも友達がギターを買ったタイミングで、自分も“ちょっと弾き語りをしてみたいな”と思いギターを購入しました。それが最初で、20歳の頃でしたね。

──ギターの練習は主にYouTubeの動画を見ながら行ったそうですね。

imase そうなんです。僕の地元はコンビニも車で行かないといけないくらいの田舎だったので、楽器を教えてくれる人も周りにおらず、YouTubeを見ながら練習していました。運指トレーニングなどの基礎を教えてくれる動画ではなく、好きな曲をカヴァーしたい時に、その曲の弾き方を教えてくれる動画を見ながら練習していましたね。

──最初にチャレンジした楽曲は覚えていますか?

imase 確か中島みゆきさんの「糸」で、その次が松任谷由実さんの「ひこうき雲」でした。

──松任谷由実と中島みゆきを選んだのは、年代的に少し意外ですね。

imase 両親の影響で、中島みゆきさんも松任谷由実さんもすごくよく聴いていたんです。父はギターも弾いていたので、その影響もありますね。

──アコギからエレキに移行し、フェンダーを選んだ理由は?

imase いろんなアーティストを見ていて、“フェンダーが良さそうだな”と思ったんです。初心者として何を使うのがいいのか調べた時に、TelecasterとStratocasterを比較している動画を見つけて、そこで音の違いや特徴を知りました。Stratocasterのほうが汎用性が高いと聞いて、“じゃあストラトにしようかな”と。

──楽器を始めたのが2020年で、そこから一気に上達したのですね。

imase いやいや、全然上達していないんですけど(笑)、ギターの使い方はけっこう変わりました。デモ制作やレコーディングの時、アコギやエレキ、ベースなどの生楽器を入れると全然違うんです。音に厚みが出るというか。もちろん、曲によっては打ち込みベースもカッコ良いんですが、生楽器を混ぜることで余計な装飾音を入れなくてもシンプルに仕上げられるなと感じています。

──DTMもご自宅にあったMacを使って、ソフトをインストールして始めたそうですね。

imase はい。最初はキーボードを使って打ち込みで音楽を作っていました。キーボードは遊びで少し触ったことがあったので、馴染みがあったんです。インターフェースも持っていなかったので、マイクもUSBで直接パソコンにつないで録っていたのですが、途中からインターフェースを買うようになって、そこからギターを入れるようになりました。

──音楽をやっていて一番楽しい瞬間はどんな時ですか?

imase 制作している時が一番楽しいですね。リリースとは関係なく、インストの曲を自分で作って聴いてみたりするのも面白くて。最近は、自分で弾いたギターをサンプリング機能のついたポータブルシンセサイザーに取り込み、カットアップしてリミックスしてみたりするのもすごく楽しいです。そうやって遊びながら制作している時が至福の時間です(笑)。

持っていてテンションが上がる楽器のほうが上達も早い

──今回、Player II シリーズについてもいろいろお伺いしたいのですが、まずはPlayer II TelecasterのBirch Greenを選んだ理由を教えてください。

imase まずは見た目で選びました。このBirch Greenはすごくかわいい。やっぱり見た目って、演奏する上でモチベーションになると思うんですよ。実際に周りのミュージシャンたちも“見た目で選ぶのはめっちゃ大事だよ”とおっしゃっていますし、持っていてテンションが上がる楽器のほうが絶対に上達も早いと思います。今回のPlayer II シリーズにはいろいろなモデルがありますが、自分はシングルコイルのピックアップを持つTelecasterはまだ持っていなかったのでこのモデルを選びました。

──Telecasterの魅力はどんなところにあると思いますか?

imase Telecasterは、特にバッキングをした時のジャキジャキした音がすごく印象的ですよね。特にシティポップやファンキーなサウンドにはTelecasterがぴったりだなと。バンドのメインヴォーカルの人がギターを弾きながら歌う姿も好きなのですが、その時にギターがテレキャスだと絵になるなと思うことも多いです。

──このギターはいわゆるエントリーモデルですが、使いやすさという点ではいかがでしょう。

imase まず、すごく持ちやすいです。自分はそんなにギターが得意なわけじゃないので、ネックが押さえやすいのはすごく大事なポイント。それでいてTelecasterならではのサウンドもちゃんと出せるのでとても気に入りました。

──もしご自宅にこのギターがあったら、どんな使い方をしたいですか?

imase これまでシティポップな曲を作る時はStratocasterを使うことが多かったのですが、次はこのTelecasterを使って楽曲制作をしてみたいです。あるいは、これまでリリースしたことがない超ファンキーな曲を作る時にもTelecasterはすごく合うんじゃないかと思っています。ぜひそういった曲を作る時に使いたいですね。

Player II Telecaster

>> 後編に続く(近日公開)


imase
岐阜出身、23歳の新世代男性アーティスト。音楽活動開始わずか1年でTikTokで楽曲をバイラルさせ2021年12月にメジャーデビュー。「NIGHT DANCER」は韓国配信サイト“Melon”でJ-POP初のTOP20入りを果たし、SpotifyバイラルチャートTOP50に31カ国ランクインするなど世界各国でもバイラル中。「第65回 輝く!日本レコード大賞」にて優秀作品賞を受賞し、韓国で開催されたMMA 2023、CCMA 2023に日本人アーティストとして初出演、初受賞を果たすなど国内外で活躍の場を広げ続けている。
2024年3月からは初の全国ツアー 『imase Tour 2024 “Shiki”』を開催し、チケットは即完売。5月には収録曲全19曲の累計再生回数が100億回を超える待望のファーストアルバム『凡才』をリリース。初のアジアツアー『imase 1st Asia Tour “Shiki”』を完遂し、11月からはホールツアー『imase Hall Tour 2024 “Shiki-Sai”』の開催も決定している。
https://www.universal-music.co.jp/imase

Related posts