Fly with Fender Vol.5 | HIDE (NOISEMAKER)
平日16時からInterFM897で放送中の『The Dave Fromm Show』内にて、毎週月曜日に フェンダーとのコラボコーナー『Fly with Fender』がスタート! ロックバンドはどんな瞬間にロックで“Fly”してきたのか、そしてこれからロックファンたちをどう“Fly”させてくれるのか。第5回目のゲストはNOISEMAKERのHIDE(Gt)。Dave Frommとジョー横溝の2人のDJと繰り広げられた、9月30日、10月7日に放送された模様をお届けします。
合わせた時に“FLY”しました
DAVE 今回のゲストはNOISEMAKERのHIDEさんです!
HIDE よろしくお願いします!
DAVE 今年1月にもゲストで来てくれていましたね。
ジョー 番組にはいつもNOISEMAKERメンバー全員で来てくれてるけど…。
HIDE 今日はメンバーいないんですか(笑)?
DAVE 今日は1人だけ!
HIDE 緊張していますけどよろしくお願いします。
ジョー まずは、人生で初めて“ロックでフライ”した瞬間って覚えています?
HIDE 覚えてますよ。その話をするのには、ギターとの出会いについて話さないといけません。初めてギターを触ったのは、父親がフォークギターを買ってきたのがきっかけです。親父はちょっと弾けるんですよね。最初にコードとか教えてもらったんですけど、エレキギターは買ってくれなかったんですよ。不良だって言って。
ジョー そんな時代でもないでしょ?
HIDE そうなんですけど。
DAVE それってHIDEさんのためじゃなくて、お父さん自身のために買ってきたんでしょ?
HIDE そうそうそう。息子にいいところを見せようと思って。それで父親、即興で歌いながら面白おかしく弾いていましたね。“誕生日おめでとう〜”とか、そんな感じで。
ジョー で、HIDEさんもそこで初めてギターを手にしたと。
HIDE そうですね。その後、中学の時にお小遣いを貯めてエレキギターを買ったんです。でも13〜14歳だったので、何を聴いたらいいのかわからなくて、当時のシングルトップ3を買ってきたんです。その中で唯一ギターが鳴っている曲が、奥田民生さんの「愛のために」。それで民生さんの曲を弾きまくって、ユニコーンにいったんです。民生さんもザ・ビートルズから影響を受けているので、それから洋楽を聴くようになったんですよ。
ジョー ビートルズ経由で洋楽にいったんですね。
HIDE はい。で、それからブルースとかを聴くようになったのですが、ある時にギターヒーローのヴァン・ヘイレンに流れ着いたんです。
DAVE 演奏は自己流で?
HIDE 自己流です。普通に楽譜を買ったりして。
DAVE レッスンとかは受けていないんだ?
HIDE 受けていないけど何とかなりましたね(笑)。当時はヴァン・ヘイレンとかMr.Bigが流行っていたんですけど、エクストリームにハマったんですよ。ヌーノ・ベッテンコート。
DAVE 何度もゲストに来てくれました。
HIDE え? ゲストに? マジっすか!? 会いたい(笑)。
DAVE とてもいい人でした。ちなみに、ヌーノ・ベッテンコートのプレイは他のギタリストとどう違うの?
HIDE ファンクとかカッティングとか、リフ系もあって…そういうのが好きだったんですよ。で、彼のチューニングがドロップCになってて、その影響でNOISEMAKERも最初からドロップCでやっていたんですよ。そういう部分も影響を受けていますね。
ジョー ヌーノ・ベッテンコートに出会った瞬間に“これだ!”と。
HIDE これっきゃねぇと。ずっとコピーしていましたね。当時は高校生で、もうバンドを組んでいる友達もいたんですよ。だから僕も友達とスタジオで遊んでみたり。やっぱり家でカチャカチャ弾いているより、スタジオに入ってアンプで鳴らしている時とか、コピーした曲をみんなで合わせた時に“FLY”しました。
DAVE 初めてデカイ音で弾いてフライしたと?
HIDE “アンプを通すとこんなに音って大きいんだ”と思いましたね。
ジョー 何年ギターと寄り添っていることになるの?
HIDE 20年以上ですね。
ジョー あらためてギターの一番の魅力って何ですか?
HIDE 今はいろいろな楽器があって、音源もピアノとかシーケンスとかいろんな音楽が溢ている中で、ギター単体で歪みの音をギャーっと聴くと、生々しいというか血が通っている感じはしますよね。やっぱりギターって、ロックとか人間味があるサウンドを出せる楽器なんだと思いますね。
ジョー ロックっていうのは人間の叫びですからね。ギターは不可欠ですよね。
HIDE まさにそうだと思います。
ジョー 小さい頃、ミュージシャン以外の夢はありました?
HIDE 夢ですか? 俺、1回美容師をやってるんですよ。
ジョー え、そうなの? プロとして?
HIDE はい。免許も持っていてプロとして何年か働いていたんです。
DAVE 美容師ってギターと通じるものがあるの?
HIDE ないかなぁ。ないっていったらおかしいけど(笑)。わかんないですね。ただ、俺が働いていたお店って、日本語の曲をかけるとスタッフが口ずさんじゃうからって、お店の方針で洋楽をかけていたんですよ。
DAVE ちゃんと仕事するように?
HIDE はい。でも俺は洋楽を知っているから、洋楽がBGMのほうが嬉しくて。みんなは練習用にハサミや本や練習用の人形を買ったりするんですけど、俺はMTRとかレコーディング機材をバンバン買ってたんですよ。それで途中で、“あれ? 俺様子おかしいな”と思って。やりたいことはこっちじゃないんじゃないのかなと思って、NOISEMAKERを始めました。
ジョー 資格まで取っていた美容師を止めるのは決断だよね?
HIDE そうですね。それでバンド組もうと思ってAG(Vo)に連絡して“やるぞ”と。
DAVE ではこのへんで曲にいきたいと思います。何を流しましょう。
HIDE エクストリームの「Decadence Dance」。僕がコピーにコピーを重ねてきたバンドの曲なので聴いてください。
DAVE さあ、フェンダーの新しいギターがスタジオにありますが、印象はどうですか?
HIDE 真っ黒で“男”って感じがしますね。
ジョー これはMADE IN JAPAN MODERNシリーズです。このシリーズにはギターはStratocaster、Telecaster、Jazzmasterの3種類が出ているんですよ。今、HIDEが手に取ってくれているのは?
HIDE ストラトですね。
ジョー ストラトを手に取った理由は?
HIDE アームが付いていて、他のモデルよりもちょっとお得感があるかなと思って(笑)。
DAVE (笑)。ギタリストってよくギターを女性に例えるじゃん。B.B.キングは女性の名前をギターに付けたわけなんだけど、HIDEさんの場合は男なわけ?
HIDE そう言われるとそうですね…。
ジョー ギターのボディは、女性の体の形に似てると言いますし。
HIDE なるほど、考えたこともなかったですね。男性だと思って弾いているっぽいですね(笑)。
ジョー (笑)。せっかくストラトを手に取ってくれたので、どんな音なのか弾いてもらってもいいですか?
HIDE ラジオでギターを弾くなんて初めてですよ。“やべぇ、明日ギター弾くから練習しよう”とか思わなかったですもん(笑)。
ジョー 何だよ(笑)、思わなかったんだ!
HIDE 思わなかったです(笑)。何とかなるでしょって(笑)。
(演奏するHIDE)
DAVE 13歳の時に初めてエレキギターを買って今に至りますけど、ギターを選ぶポイントって変わってきましたか?
HIDE ギターを始めた時は見た目じゃないですかね。だって、最初は音なんてわからないと思うんですよ。だから、自分が好きなものを買えばいいと思う。そのほうが長続きすると思います。
ジョー 今でも見た目重視?
HIDE ルックスというか好みのものを買いますけど、今はもちろんサウンドも気にしていますね。
ジョー いま弾いてもらったMADE IN JAPAN MODERNシリーズのStratocasterはいかがでしたか?
HIDE ロック式のロッキングチューナーという、チューニングが狂いにくいシステムを搭載しているので安定しますね。
ジョー MADE IN JAPAN MODERNはチューニングが狂いにくいということなので、まさにライヴで使うのにはピッタリじゃないかと。
HIDE そうですね。ライヴもそうですし、レコーディングでもチューニングってめちゃシビアなんですよ。ちょっとハイポジションを弾いたら狂うから。ライヴだと勢いが大事だし、ロックだからあまり気にしていないけど、レコーディングだとヘッドホンで聴くと“あ、狂ってる。気持ち悪い”ってなるから、チューニングが安定しているのは重要ですね。
ジョー レコーディングでもライヴでも使ってみてください。で、ライヴでいうとNOISEMAKERは11月にクアトロツアーが控えていますね。
HIDE はい!
ジョー ちなみに、人生初めてのライヴって覚えていますか?
HIDE 覚えていますね。ちゃんとしたライヴはNOISEMAKERとしてですよ。
ジョー どんな感じでした?
HIDE まずはノルマを課せられて(笑)。1バンド2万円って言われて、チケットを捌けと。友達に“ちょっと観に来てくれない?”って言って。で、客席がスッカスカで1〜2人みたいな。公開リハーサルのようなライヴでしたね。
ジョー みんなそこから始まるんだね。
HIDE そうですよ。でも楽しかったですね。楽しかったからここまで来られたし。
ジョー ライヴで忘れられない瞬間って覚えています?
HIDE 昔、ギターをグルっと回すのが流行っていた時期があったんです。それで僕もやったことがあるんですね。そしたらギターが飛んでいって、ドラムにブワン!って当たって。他のメンバーが“え?怒ったの?”って(笑)。
ジョー 怒って飛ばしたわけじゃなく、ただすっ飛んでいっただけだった(笑)。
HIDE そうなんですよ。当時はロック式のストラップを知らなくて。ロックしないでやれば、そりゃ飛んでいくわなって(笑)。
DAVE 自分でもビックリした(笑)?
HIDE ビックリしましたね。
ジョー それが忘れられない瞬間?
HIDE はい。忘れられないですね。ガムテープじゃダメだなって(笑)。
DAVE その後はどうしたの?
HIDE コソコソとギターを拾いに行ってライヴは続きましたね。ただ、チューニングはぐちゃぐちゃでした(笑)。そういう時にMADE IN JAPAN MODERNのロック式チューナーがいいんじゃないですか?
DAVE 飛んでも大丈夫、みたいな(笑)。
HIDE フライだけに(笑)。
ジョー 何か上手いオチをつけた感があるけども(笑)。では最後にNOISEMAKERの新曲を聴いてもらおうと思うのですが、インターFMのリスナーに熱いメッセージを!
HIDE はい。10月16日に「MAJOR-MINOR」というDVDを収録したシングルをリリースするので、11月にクアトロツアーをやります。東京は11月18日(月)渋谷クアトロです。熱いライヴになると思うので遊びに来てください。
ジョー 最後に曲紹介をお願いします!
HIDE NOISEMAKERで「MAJOR-MINOR」!
MADE IN JAPAN MODERN STRATOCASTER® HH
Modernシリーズは演奏の技術レベルが著しく向上している現代のプレーヤーに最高峰のプレイアビリティとトーンを提供するために開発されたメイドインジャパンの新シリーズです。3-Plyの高品質アルダーボディに流線型のスタイリッシュなデザインを採用。厳選したローズウッド指板のサイドポジションにステージ上の視認性向上のための蓄光パーツを装備しています。さらにネックは演奏性の向上を狙ったコンパウンドラジアスに、ハイフレットでの弾きやすさを考慮したヒールカットを採用しています。またチューニングの安定性を提供するロッキングチューナー、ブリッジにはポップイン式の2点支持トレモロを搭載。ピックアップには、ネック/ブリッジポジション共に出力が高く、まとまりのあるトーンを奏でるオルタナティヴミュージックやラウド系ミュージックに適したModern Modified Humbucking Pickupを初搭載。タッチノイズの軽減など、ステージでの演奏を最大限考慮しています。
PROFILE
NOISEMAKER
札幌にて結成。AG(Vo)、HIDE(Gt)、YU-KI(Ba)、UTA(Dr)からなる4人組オルタナティヴロックバンド。パンク、ロックに留まらず、ヒップホップやR&B、グランジ、オルタナなど様々なジャンルをクロスオーバーした自由度の高いサウンドに支持を集める。ROCK X ARTを信念にアートワーク、デザイン、サウンドメイクなどすべてセルフで行っている日本一のDIYロックバンド。
ROCK IN JAPAN FESやSUMMER SONIC、OZZFEST JAPAN、COUNTDOWN JAPANなど、全国各地のフェス会場をはじめとした大型フェスにも出演。その後、シンガポール、台湾などのフェスにも出演、海外からも大反響を得る。
初のワンマンツアー【NOISE MANIA】を開催し、大盛況に終え、その後は中国ツアー【NOISE MANIA IN China】も開催。
2018年1月27日IQUIDROOMで行われたRED APHELION TOUR FINAL ONE MANではソールドアウトし、大成功を収めた。
同年5月20日にNOISEMAKERの故郷、北海道(札幌)にてKITAKAZE ROCK FES. 開催決定。北海道を代表する大きなフェスにしたいという思いを込め開催。
7月にはJESSE(The BONEZ、RIZE)をフィーチャリングゲストに迎えたシングル「Wings」を発売。東名阪札幌リリースツアーも即完売させた。
近年では最新アルバム「RARA」をリリース。メンバーのAGとHIDEは「DOTS COLLECTIVE」というアートプロジェクトも行っており、そのつながりからニューヨークからストリートアーティスト「WK Interact」を招き、制作費1000万円をかけ渋谷のビルにRARAのジャケットを制作し話題となった。
2019年、RARA TOURを開催し各地ソールドアウト。ツアーファイナルはTSUTAYA O-EASTで行われ、ソールドアウトで大成功を収める
同年5月には、NOISEMAKERの故郷でもある北海道札幌市で恒例となっているKITAKAZE ROCK FES 2019が開催される予定。
こちらも恒例となっているNOISEMANIA(ONE MAN SHOW)は各地ソールドアウトになり大反響を得た。
2019年10月16日にはNew Single / DVD「MAJOR-MINOR」をリリース。同年、初の東名阪クアトロツアーを予定している。
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