ネックの状況を確認し、最適なゆとりを見つけましょう。
ギター、ベースの良いサウンドを保つ為に重要な、ネックのチェック方法をご紹介します。
定期的に、ネックのリリーフ(ネックが弦に対し、内側に少し緩やかなカーブを描いた時のゆとり部分)の量を確認してみましょう。フレットを押さえてびびった音がなる場合は、トラスロッドの調整が必要なのかどうかなどを知ることができます。
確認に必要なツールはカポと隙間ゲージです。
確認方法は簡単です。最初のフレットにカポを取り付け、1弦の最終フレット、またはネックがボディに取り付けられている場所(StratocasterとTelecasterの場合は17フレット)を押さえます。そして隙間ゲージを使って8フレットと弦の間を計測します。(指板ではなく、フレットの上で計測してください。)同じ様に6弦(ベースの場合は4弦)でも同じことを繰り返します。
StratocasterとTelecasterの場合、下記の数値が初期値として設定されいます。
数値は指板のラジアスによって異なります。
- 7.25″ラジアスの場合、.012”(0.3 mm)のリリーフ
- 9.5″-12″ラジアスの場合、.010”(0.25 mm)のリリーフ
- 15″-17″ラジアスの場合、.008”(0.2 mm)のリリーフ
また、ベースの場合は、
- 7.25″ラジアスの場合、.014”(0.35 mm)のリリーフ
- 9.5″-12″ラジアスの場合、.012”(0.3 mm)のリリーフ
- 15″-17″ラジアスの場合、.010”(0.25 mm)のリリーフ
計測の結果、上記の数字より明らかに少ない、または上回る場合はトラスロッドでネックの反りを調節する必要があります。調整自体は難しい作業ではありませんが、自分で調整する自信がない場合は、信頼できるリペアショップで調整をしてもらうことをお勧めします。