Meet the Players | TAXMAN(THE BAWDIES)

Meet the Players

Fender Custom Shopマスター・ビルダーの紹介コンテンツMeet the buildersに続き、実際にFender Custom Shop製ギター・ベースを愛用するアーティストを紹介するMeet the Players – Fender Custom Shop – をお届けします。最高峰の技術を持ち合わせたビルダー達によって製作されるFender Custom Shop製ギター・ベース。その魅力や愛器に関わるエピソード、自身の音楽活動での使用から得たインプレッションを語ります。


見た目もサウンドもヴィンテージを超えるギターを自分で一から作りたいと思って手に入れたのが64年仕様のTelecasterフィエスタレッド。
 

初めて入手したFenderは、大学か高校の時にジミ・ヘンドリックスに憧れてOlympic WhiteのStratocasterを買いました。その時は、まだギターはもちろんFenderについても全然詳しくなくて、ジミヘンといえば白いギターだなってことだけが頭にあって、僕が買ったストラトは色こそOlympic Whiteですがラージヘッドじゃないし、ネックも貼りメイプルでもないっていう…(笑) それでもとにかく嬉しくてピックアップを60年代の物に変えてみたりと、自分なりに色々試行錯誤していたのを覚えています。今でも愛着があってレコーディングで度々使用しています。

THE BAWDIESの音楽性もあってヴィンテージギターをずっと使っていたので、Fender Custom Shopという存在は知っていましたがどんなサウンドなのか、どんな仕様なのかとかは全く知らなかったんですよね…(笑) ただ、デビュー当時はヴィンテージのTelecaster Customを使用していたんですが、ライヴの本数や会場の大きさなども変化していく中でタフなギターが欲しいなと思い、いろいろ試していく中で出会ったのが、Fender Custom Shop製のリアがシングルでフロントがハムの’52 Telecasterでした。 サウンドはもちろん、見た目がヴィンテージそのもので一目惚れして買いました。 それから数年、ライヴのメインギターとして使用していましたし、自身のシグネイチャーモデルとしてレギュラーラインからも発売しました。

しばらくメインで使用して、Custom Shop製’52 Telecasterはもちろん気に入ってたのですが、初めからレリックがしてあるギターではなく、ピカピカのギターを何年もかけて、見た目もサウンドもヴィンテージを超えるギターを自分で一から作りたいと思ってオーダーしたのが64年仕様のTelecasterフィエスタレッドです。 ツアーで毎日のようにステージで弾いていると段々ギターの癖とかが分かってきて楽しいんです。 気がつけば塗装がちらほら剥がれてたりして、先は長いですが少しずつヴィンテージに近づいています! そういう意味で言うとヴィンテージのボロボロのギターは、「どうしたらこんなボロボロになるんだろう?」って不思議に思います. . .

選んだ理由としては、自分がフィエスタレッドのボディが好きと言うところがまず一番ですね。 赤系のテレキャスターを使ってるギタリストはたくさんいますけど、フィエスタレッドはなかなかいないだろうと! それと、初期のヤードバーズ時代のエリック・クラプトンが同じようなテレキャスターを使ってるんですよね。 資料があまりなくて定かではないのですが、フィエスタレッドのローズ指板のテレキャスターっぽいのを使ってるんですよ。 THE BAWDIESのルーツは50、60sのブラックミュージックなので、そのブラックミュージックを当時バンドサウンドに変換していたヤードバーズにはかなり影響を受けているので、そういう意味でリスペクトも込めてこの一本を作ってもらいました。


Telecasterのカッコいいところってコード一発ジャーンって鳴らした時の無敵感だと思うんですよ。
 

正直レギュラー製品のギターもかなりいいと思います。 いい意味で同じギターを弾き比べた時に差が少ないですよね。 そこはもちろん素晴らしいのですが、Custom Shop製のギターは、作るビルダーの好みというか癖みたいな、こだわりがすごく詰まってて、一本一本違うんですよね。 その中から自分のお気に入りの一本を探すっていうのがすごくワクワクします。 それこそヴィンテージギターを探すみたいに運命の出会いがあるんですよ!

用途としてはほとんどライヴで使用していますね。 最近のステージではStratocasterと、このCustom ShopのTelecasterを持ち替えて演奏していますが、シンプルなロックンロールをやる時はこのTelecasterを使います。 テレキャスターのカッコいいところってコード一発ジャーンって鳴らした時の無敵感だと思うんですよ。 テクニックとかそういうことじゃなくて、ギターってコード一発!これだけでかっこいいじゃん!って言う。 だからシンプルなロックンロールナンバーな曲ほど使いたくなります。

僕たちミュージシャンもライヴを活動する場がなくて、もやもやする日々ですが、そんな中でも家で自分のギターを色々いじくっていると、新たな発見があったり、そこから作曲で良いリフが思いついたり、プラスに考えると良いこともたくさんあります! 自分が音楽、そしてギターが好きで本当に良かったなと思います。 だってこれだけ大好きなギターとレコードに囲まれてたら家にいてやることないって思わないですもん! むしろ時間が足りないくらい。笑 皆さんも好きな音楽、ギターを思う存分楽しんでください! そしてこの事態が落ち着いたら思いっきりライヴではしゃぎましょう!

Meet the Players

FENDER CUSTOM SHOP 1964 TELECASTER® NOS FIESTA RED

TAXMANが理想とするスペックが反映された64年仕様のTelecaster。フィエスタレッドの塗装は敢えてレリックしていないNew Old Stockの仕様。

PROFILE


TAXMAN(THE BAWDIES)
小学校からの同級生のROY(Vo,Ba)、JIM(Gt,Cho)、MARCY(Dr,Cho)と高校からの同級生、TAXMAN(Gt,Vo)によってTHE BAWDIESは2004年1月1日に結成。唯一無二の圧倒的なボーカルを武器に、メンバーが敬愛するリトル・リチャード/レイ・チャールズに代表されるリズム&ブルース/ロックンロールのルーツを昇華した楽曲、誰をも楽しませてくれる音楽で絶大な支持を得ている。 最新アルバム 「Section #11」 好評発売中。

› Website:http://thebawdies.com

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