VIVA LA ROCK 2019 | リーガルリリー

2019年5月3日(金・祝)から6日(月・祝)までの4日間、さいたまスーパーアリーナにて開催された「VIVA LA ROCK 2019」。屋内200LEVEL(2階)では、フェンダーとVIVA LA ROCKのコラボレーション企画のひとつ、フェンダーと所縁の深い出演アーティストたちによる“TALK LIVE”が行われた。リーガルリリーのたかはしほのか(Vo,Gt)が登場した5月6日の模様をレポートする。


リーガルリリー

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連日、さまざまなアーティストが出演したが、最終日となった6日はリーガルリリーのヴォーカル&ギター“たかはしほのか”が出演。リーガルリリーは今年3月にアメリカのテキサス州オースティンで開催された世界最大の音楽祭「SXSW 2019」に出演するなど、ますます注目度が高まっているガールズ3ピースバンドだ。

たかはしはフェンダーのAMRICAN ACOUSTASONIC TELECASTERを手に登場し、「猫の涙ギター」「コーンポタージュ」、森田童子のカヴァー「ぼくたちの失敗」などを弾き語りで披露。アルペジオやストロークを交えながら、音の立ち上がりのいいクリーンなサウンドを奏で、透明感溢れる歌声を届けてくれた。

ライヴ後はMCの質問に答え、「いろんなフェスに出させてもらっていますけど、ここは今までにない感覚です。それが何なのかはわからないですけど、(統一感のある)ひとつのプレイリストみたいな感じになっていて、いいなと思いました」と、当日のフェス出演の感想を述べる。

また、これまで数多くのライヴを経験しているが、ステージ上では極端に集中するせいか、ライヴの景色をほとんど覚えていないという意外な答えも。

「あまり覚えていないですね。ライヴ中、ほぼ記憶がなくて、本当に覚えていないんです。演奏と歌に集中しているのかな。客席もあまり見ないのですが、ある曲を演奏する時、みんな(観客)が手を振ってくれるので、その時だけ視界が変わるから、“ああ、目の前がザワザワしている”ってわかります。普段“しーん”としているので、海を見ながら演奏しているような感じなんです」

そして、ギターを弾くようになったきっかけは「小学2年生の時に父親にギターをもらって、弾いてみたんですけど、形が好きじゃなくて。手が痛くなるし、いらないって、弾いてなかったんです。でも、中学3年生の頃に歌うのが好きになって。歌うんだったら楽器が弾けたらいいなと思い、伴奏としてギターを弾きたくなりました。ちょっと教えてもらったら弾けるようになって、そこからずっと弾いていますね」

さらに、バンドを始めたきっかけも、家に楽器があったことが大きなメリットとなった。

「当時はグリーン・デイとかをコピーしていました。家に電子ドラムがあって、中学の友達3人と(演奏を)合わせてみたら、それだけで感動して泣いてしまって(笑)。そこで、1人じゃなくてバンドの演奏がいいなって思えました。最初に人前で演奏したのは高校の文化祭。ニルヴァーナの『Smells Like Teen Spirit』をカヴァーしました」

物静かな口調とは裏腹に、エモーショナルなロック系アーティストの名前が挙がると、観客にも意外そうな表情が浮かぶ。ギターの魅力についても独自の視点が貫かれていて、「ギターを弾いていて良かったなと思うのは、暇な時がなくなること。あと、武器にできる。7年ぐらい剣道をやっていたんですけど、武器を使いたい時ってあるんですよ。そういう(何かを手にしたい)時、ギターを弾くだけでいいんです。音も鳴るし、めちゃめちゃいいなって思いました。落ち着きがないから、ギターをやってて良かった(笑)」とユニークな発想で会場を沸かせた。

そして、澄み切った音色を響かせたAMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERの感想について「めちゃめちゃ良かったです。アコースティックとエレキが合体しているギターに初めて触れました。弾きやすかったです」と音のバリエーションと使用感を絶賛。

ギターを弾くことが難しいと思っている観客や、ハードルが高いと思っているファンに向けてのアドバイスもまたユニークなものに。

「Em(Eマイナー)という簡単なコードがあるんです。それだけを弾けばいいです。私だってまだFとかちゃんと押さえられないので。と言いつつ、(Fを)けっこう多用しているんですけど(笑)。あとはAadd9(アドナインス)。これは1箇所を押さえるだけ。そこから指をちょっとズラすと他のコードになるんですけど、そうやって遊んでいるうちに自己流のコードを作って楽しんでいけたらいいですね。ギターを始めると、瞑想よりいいと思うので始めてみてください。できれば、フェンダーのギターを購入して(笑)」

最後に、リーガルリリーとしての今後の予定を聞かれると「今まで書き溜めていた曲を早く出したいです。いろんな音楽に触れて、曲が溜まっていて。平成時代にいろんなバンドから得たものがあるんですけど、令和になって、いい感じの音楽を私のバンドでもやりたいと思います」と語ってイベントは終了した。

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› リーガルリリー: https://www.regallily.com/




本番直前には、当初予定にはなかったThe BONEZよりフロントマンJESSEとベースのT$UYO$HIが飛び入りで現れ、試奏エリアでセッションが突然スタート。その場に偶然居合わせた観客から喝采を浴びるという、フェスならではのサプライズも。

ライヴ&トーク終了後は試奏する多くの観客たちで、最後まで賑わっていた。

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› The BONESZ: https://thebonez.com/

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