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Squier®︎ Special Interview | chelmico

伝説的なデザインと典型的なトーンを備えつつ、高いコストパフォーマンスを誇るSquier®(スクワイヤー)は、ビギナーからプロのアーティストまで幅広いプレイヤーに支持されている。RachelとMamikoによるラップユニット“chelmico”の二人も、手に入れたスクワイヤーギターに大きな可能性を感じているようだ。

学生時代の馴染みもあって、スクワイヤーをゲットできたのがすごく嬉しかった

― 音楽を始めたきっかけを教えてください。

Rachel 学生時代にコピーバンドを組んでいましたが、本格的に音楽をやっていたわけではなく、ただ歌うのが好きというレベルでした。よくコピーしていたのはASIAN KUNG-FU GENERATIONですね。曲によってはギターも弾いていました。ギターが鳴っている音楽では、サム・フォーティーワンとフォール・アウト・ボーイも聴いていました。

― ラップを始めたのは?

Rachel それ以来コピーバンドはやっていなくて、曲は作っていたけれど発表したことないし、ラップもしたことはありませんでした。ラップを始めたのは、『ミスiD』というオーディションに出たのですが、オーディションの主催者に“イベントをやるので5分くらい出し物をしてほしい”と言われて。何をしたらいいのか聞いたら、“ラップとかやってみたら?”と。一人でラップを披露したことはほとんどなかったから、まみちゃん(Mamiko)に“ラップしない?”と聞いたら“いいよ!”と返事がきたので、それからラップ活動が始まりました。

― Mamikoさんが音楽を始めたきっかけは?

Mamiko 同じタイミングなんですけど、本当にそれまで何もやっていなかったんです。ピアノは小学校2年生から中学校3年生まで習っていたのですが、それほど熱心にやっていなくて(笑)。2020年、コロナ禍で小さいギターを買って、コードを覚え始めました。

― なぜギターを買おうと?

Mamiko ピアノ以外にもトロンボーンをやったことがあるので、また楽器をやりたいなと思って。仲のいいギタリストの子に、“私も全然弾けなかったけど、まみちゃんはたぶんイケる(弾ける)人だと思う”と言われて、じゃあ買ってみようかなと。ただ、私は手が小さくてコードを押さえるのが大変なので、子供用のギターで練習をし始めたら“意外とイケるかな?”と思いました(笑)。

― Mamikoさんは作曲もしていますが、曲を作る時はギターで?

Mamiko ソロの時はギターで作ることが多いです。コード名がわからなくても、気持ちのいい音を探して弾けば歌えるじゃんって。

― 難しいコードも最初から押さえられましたか?

Rachel 最初はやっぱりFコードが押さえられなかったです(笑)。でも、アジカンはパワーコードが多かったし、Fが登場する曲は諦めていました(笑)。曲の途中まで練習したのに、途中にFが出てきて“ふざけんなよ!”と思うこともありました(笑)。

― Fの壁はどうやって乗り越えましたか?

Rachel Fって1フレットの1〜6弦すべてを人差指で押さえるのですが、違う押さえ方でもFに近い音が出るのでそれで対応していました。最初は自分のできる範囲で弾くのがいいと思います。

― 独自の練習方法は?

Rachel コードダイアグラムが見づらいから、手書きで大きく書いていましたね。書くとコードを覚える気がします。

― Mamikoさんのスペシャルな練習方法は?

Mamiko スペシャルな方法は…押さえられないコードを弾かない(笑)! Fコードも何回かトライしたけれど、やっぱり人差指が痛くて指がハムみたいになるからカポを買いました。カポです!

Rachel ハムよりもカポ!

Mamiko その指の痛さを乗り越えて、皆さん上手になっていくんでしょうけど。

Rachel だけど、よほど好きじゃないと最初のハードルは越えられないよね?

Mamiko そう思うよ。私も、絶対に弾かなきゃいけない曲の中にFが出てきたらやりますけど、あまりそういうシチュエーションがないので、曲を作るくらいだったら“まぁいいか”って(笑)。

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― さて、新しく手にしたスクワイヤーのインプレッションを教えてください。RachelさんのAffinity Series™ Telecaster®(カラー:Butterscotch Blonde)はいかがですか?

Rachel まずは、カッコいいなぁって思いました。Telecasterは1本欲しいなと思っていたんです。“まぁ、いつかでいいか”と思っていたタイミングで出会えて、“このTelecasterめっちゃいいじゃん!”って感じでゲットしました。周りからも評判が良くて、インスタに載せたらOKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんから“最高じゃん!”と言ってもらえてすごく嬉しかったです。

― どのような使い方をしてみたいですか?

Rachel やっぱりバンドをやりたいですよね。スタジオに入って練習したいな。周りでにわかにコピバンブームが起きているので、“自分もいいですか?”ってこのTelecasterで参加したいなって。仕事以外でそういう楽しいことがあるといいなと思っています。

― MamikoさんはClassic Vibe ‘70s Stratocaster®(カラー:Olympic White)ですが、これを選んだポイントは?

Mamiko かわいかったからです。ピックガードのべっ甲柄が好きなので選びました。あとは弾きやすいなって。適当にポロポロ弾きながら歌ったら新しい曲が生まれそうです。あとは、せっかくのエレキギターなのでエフェクターも使ってみたいなぁって。音色が変わると、また違う曲が出てきそうなので楽しみです。

― 6月1日にニューアルバム『gokigen』がリリースになります。リリックもトラックもまさにご機嫌な曲ばかり! かなり幅広いサウンドで、バンドっぽい曲もありますね。

Rachel 「COZY」や「bff」という曲はギターサウンドですね。この2曲は、練習すればライブでもスクワイヤーで弾けそうですね。

Mamiko それいいね!

Rachel 「COZY」は“誰でもカバーできるくらい簡単にしてほしい”と伝えて作ってもらったので、それこそ自分たちでも弾けると思います。

― 打ち込みもあるしバンドサウンドもあって、そのミクスチャー加減が聴いていてすごく楽しかったですし、いろいろなジャンルの人に聴いてもらえるなぁと。

Rachel 今回のアルバムは特にそうかもしれないですね。

Mamiko いろいろな音楽が好きだから、全部詰め合わせたらこうなりました。楽曲はバラバラなのですが(笑)、幅広い人に聴いてもらえるきっかけになると思っています。

― 最後に、ギターを始めたいけれど最初の一歩を踏み出せない人にアドバイスを。

Mamiko ギターは持っているだけでカッコいいから、とりあえず毎日触ってほしいですね。

Rachel 毎日触ることが大事かもね。あとは、常に担いで持って歩く。

Mamiko 意外と“イケる!”と思うと思います。ラップもそうでした。やったことはなかったけれど、ビートを聴いて言葉を並べたら意外とできたので。

Rachel 最初は“ぽい感じ”でいいからね。

Mamiko プロの真似をしていたらプロになれるみたいな。“イケる!”としか言えないんだけど(笑)。あとは、とりあえずギターを買ってみよう!

Rachel 買ったらやるしかないから、まずはスクワイヤーを買おう!ですよ。スクワイヤーは手に取りやすい価格だし、学生時代にスクワイヤーを使っている人が周りにけっこういたな。そういう馴染みもあって、スクワイヤーをゲットできたのがすごく嬉しかったんですよ。なので、まずは買ってみよう! 見た目もカッコいいしさ!

Mamiko 見た目がカッコいいギターを買うと、人に見せたくなるし人前で演奏したくなるので。

Rachel 音を出すだけでも楽しいと思うし。今だとYouTubeで“初心者にオススメの練習方法”が出てくるじゃないですか。すごく便利な時代なので、ギターを始めるハードルが低くなると思う。

Mamiko YouTubeも見ずに好きなように弾くパターンもありです。好きなように押さえて、出た音で楽しむのもアリだよとお伝えください(笑)。


chelmico

RachelとMamikoにより結成されたラップユニット。コマーシャルソングやドラマのテーマソング、アーティストへの楽曲提供、客演など、様々な方面で活動中。インディーズ活動を経て、2018年にワーナーミュージック内のレーベル「unBORDE」からメジャーデビュー。これまで3枚のアルバム『POWER』『Fishing』『maze』をリリース。最新アルバム『gokigen』を2022年6月1日にリリース。アルバムツアー〈chelmico gokigen TOUR〉が6月10日より全国7都市10公演行われる。
http://chelmico.com

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