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Cover Artist | 牧達弥、柳沢進太郎、長谷川プリティ敬祐(go!go!vanillas)-前編-

自分が聴いてきたほとんどの音楽にフェンダーの楽器が必ず入っている

昨年、バンドにとって初の日本武道館公演を成功させたgo!go!vanillasが、およそ1年10ヶ月ぶりの最新作『PANDORA』を3月24日にリリースする。“パンドラの箱を開けた途端、世界は災いに苛まれる”というギリシャ神話のエピソードをモチーフとした本作は、新型コロナウイルスが蔓延する世界の中で作られた意欲作。60年代ロック〜ポストパンクリヴァイバルのサウンドに影響を受けつつも、“現在進行形のサウンド”を奏でる彼らのモチベーションはいったいどこから来ているのだろうか。COVER ARTIST前編では、牧達弥、柳沢進太郎、長谷川プリティ敬祐の3人に、楽器を習い始めたきっかけやフェンダー製品の魅力について、たっぷりと語り合ってもらった。

“まるで魔法を使っているみたいだな”と衝撃を受けた

― まずは、皆さんが楽器を始めたきっかけを教えてもらえますか?

牧達弥(以下:牧)  プリティ(長谷川プリティ敬祐)と僕は中学校から一緒なんですけど、当時クラスメイトで共通の友人がギターをやり始めて。そいつの家に遊びに行くと、セックス・ピストルズやニルヴァーナのコピーをよくやっていたんですね。当時、そういう音楽を聴いている友人は周りに誰もいなかったのですごく新鮮だったし、“ギターを弾けるってカッコいいなぁ”と思っていました。そのうちに彼がバンドを組んで、ステージで弾いている姿を見たら“まるで魔法を使っているみたいだな”とさらに衝撃を受けて。それで俺もプリティもバンドがやりたくなって、2人でギターを買ったのがそもそものきっかけです。

長谷川プリティ敬祐(以下:プリティ)  なので、僕も最初はギターだったんですよ。ベースをやることになったのは、牧と上京してバンドをやろうという話になって、ベースがいないからベースに回ったというのがそもそものきっかけでした(笑)。

柳沢進太郎(以下:柳沢)  僕は、親の代からドラムをやっている幼馴染みから、中学に上がった時に“バンドやろうよ”と言われて。親にねだってギターを買ってもらったのが最初でしたね。それまでは普通にテレビで流れる歌謡曲を聴いて育ってきたんですけど、その幼馴染みからピストルズを聴かされ“こんな荒っぽい演奏でもいいんだ!”と驚いたことを覚えています(笑)。

― どんな音楽に影響を受けて、どんな練習をしていたのですか?

牧  地元でカヴァーバンドをやっていた頃は、アークティック・モンキーズやザ・ストロークス、ザ・リバティーンズなどをレパートリーにしていました。ガレージロックリバイバルは後追いだったのですが、音楽だけじゃなくてファッションもカッコ良くて。持っているヴィンテージ楽器の見た目にも惹かれましたね。そのうちにオリジナルを作りたくなって、最初は真似事みたいな感じだったんですけど、作っていくうちに少しずつ自分のクセみたいなものも培われていった気がします。

柳沢  曲作りがギターの練習につながっているところもありましたね。既存の曲は難しくてできない、でもこのコードとこのコードは押さえられるから、それで1曲作っちゃえ!みたいな(笑)。そうやって少しずつ押さえられるコードや、弾けるフレーズが増えていった気がします。

牧  コード表が載っている本を買ってきて、一つひとつ順番に覚えていくよりも、自分の好きな曲を弾けた時のほうが嬉しかったな。それで自分のテンションを上げたほうが、次のステップにも進みやすい気がする。

プリティ  僕もメカニカルトレーニングとかは一切やらなかったですね。好きな曲、コピーしたい曲のタブ譜を買ってきて、それを見て弾きながらフレーズの引き出しを増やしていきました。

フェンダーと言えば“昔からの相棒”というイメージがある

― 皆さんのフェンダーとの出会いを教えてもらえますか?

牧  フェンダーに出会うまでは、高2の時に買った某メーカーのテレキャスタイプを使っていました。その頃から、フェンダーに対する憧れみたいなものがずっとあったんですよね。で、go!go!vanillasのメジャー1stシングル「バイリンガール」のレコーディングの時に、初めてフェンダーのStratocasterを購入して、その半年後にツアー用としてTelecasterを手に入れました。さらにそのタイミングでアンプもTwin Reverbを導入して、THE BAWDIESのTAXMANさんからSuper-Sonicも借りていたから、一気にフェンダー尽くしになりましたね(笑)。

プリティ  僕は、最初に購入したベースがそれこそプレベだったんですよ。というのも、フラワーカンパニーズのグレートマエカワさんのベースがものすごく好きで、彼が60年代のプレベを使用していると知ったからなんです。ただ19歳の頃は、60年代のベースはとても手が出なくて。楽器屋の店員さんに“予算内で、できる限り近い音が出るベースはありますか?”と相談して、探してもらったのが74年製のプレベでした。

柳沢  僕は、中3の時に最初に買ったのがキャンディアップルレッドのTelecaster、アメリカンスタンダードシリーズでした。例えば、ブロック・パーティのラッセル・リサックや、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドのように、Telecasterを弾くUKバンドのギタリストに当時すごく憧れていたんです。で、いつかはヴィンテージのテレキャスが欲しいなと思っていて、数年後に同じくキャンディアップルレッドの66年モデルのテレキャスを購入しました。最高!って思いましたね(笑)。

牧  やっぱりフェンダーってワールドスタンダードですよね。ロックだけじゃなくポップスも含め、自分が聴いてきたほとんどの音楽に、何かしらフェンダーの楽器が必ずと言っていいくらい入っているし。

プリティ  僕もずっとフェンダーのベースを使っているから、フェンダーと言えば“昔からの相棒”というイメージがありますね。ジャズベもプレベも体にフィットするというか、自分に寄り添ってくれる。go!go!vanillasの、どんな楽曲にも合わせやすいところも気に入っています。

柳沢  フェンダーは、ボディとネックを切り離せるところも好きですね(笑)。実を言うと僕は今、65年のTelecasterのネックをストラトボディに付けることをトライしているんですよ。センターのピックアップをリアに寄せた、いわゆる“ロビー・ロバートソン仕様”なのですが、もうすぐ完成するので楽しみなんです(笑)。そうやって、自分でカスタマイズして使ってもいいというレオ・フェンダーの概念が、とても素晴らしいと思っています。

― 今回は、フェンダーの新製品をいろいろと試奏してもらいましたがいかがでしたか?

プリティ  僕はジャズベを試奏したんですけど、ツマミをどう回しても音が完成されているというか。弦も裏通しができるので、テンションの違いを好みで選べるところもいいなと思いました。

柳沢  今回、ご用意してもらったギター(American Professional II)は全部試してみたのですが、どれもセンターピックアップがすごくしっかりしているなと思いました。つまり、いくらでも音作りができるということですよね。そして何より、指板がローズウッドなのがテンション上がりました。今、俺の夢は植樹なんですよ(笑)。将来のマスタービルダーたちに、素晴らしい木材を提供したくて。

牧  なんだか馬主みたいだね(笑)。あと、American Acoustasonicも“未来の楽器”という感じがしましたね。ツマミを操作するだけで、アコギの音もエレキの音も出せる。要するに、アコギの音でエレキのようなフレーズが弾けるわけでしょう。それって、めちゃくちゃ新しいと思う。go!go!vanillasの次のレコーディングでもぜひ試したいな。

柳沢  American Acoustasonicが1本あれば、弾き語りもバンドとのセッションもすぐにできるから本当に便利。家でアンプにつなげずにつま弾いても、ペナペナの音じゃなくてちゃんといい音を出してくれるので、弾いている時のモチベーションもすごく上がるんです。コロナ禍で家にいる時間も増えたし、そんな時にこのギターがそばにあったら最高だと思いますよ。

後編に続く


go!go!vanillas
2014年、Victor/Getting Betterよりメジャー1stアルバム「Magic Number」をリリース。2018年12月、長谷川プリティ敬祐が東京都内を歩行中に大型車輌と接触し、都内病院に緊急搬送されるが、ライブ活動続行を決意。2019年10月11日〈THE WORLD TOUR 2019〉名古屋公演より、完全復活を遂げた長谷川プリティ敬祐がステージに復帰。2020年11月に初のホールツアーを含む「ROAD TO AMAZING BUDOKAN TOUR 2020」を開催し、夢の舞台である日本武道館にてファイナルを迎える。2021年3月24日ニューアルバム「PANDORA」のリリースが決定。
› Website:https://gogovanillas.com

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