Cover Artist | Chilli Beans. -前編-

フェンダーはそれぞれの音楽スタイルで楽器そのものの真価が発揮される

メンバーそれぞれが作詞・作曲・編曲やクリエイティヴを手掛け、圧巻のステージングと自由奔放な音楽性で音楽シーンを切り開く3ピースバンド、Chilli Beans.がいよいよCover Artistに登場! 前編では、音楽や楽器との出会い、愛用するフェンダーについて話を聞いた。

最初の一本はフェンダーがいいなと思ってジャズベを買いました

──音楽に目覚めたきっかけ、楽器を始めたきっかけを教えてください。

Moto 小さい頃から音楽に触れてはいたのですが、本格的にやりたいと思ったのはYUIさんを知ってから。YUIさんの歌詞や歌い方がカッコ良くて、自分もそうなりたいと思ってギターを始めました。

Maika 私も小さい頃から音楽が好きで、ディズニーチャンネルで映画『ハイスクール・ミュージカル』を見た時に楽しそうだなと思って、それから歌うようになりました。ベースを始めたきっかけは、通っていた『音楽塾ヴォイス』でChilli Beans.を組むタイミングで。もともと好きな曲がベースラインがよく聴こえる曲が多かったので、素直にベースをやってみたいと思いました。

Lily 私もディズニーチャンネルの中で『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』が大好きで、その時はすごく歌が好きで真似していました。あと、お母さんが韓国のバンドが好きで、小さい頃によくライヴハウスに連れて行ってもらって、そこで韓国のIUというシンガーソングライターを知りました。歌いながらギターを弾く姿がカッコ良くて、彼女の真似を始めたんです。それから『音楽塾ヴォイス』で本格的にギターの勉強をしたら楽しくなっていきました。

──振り返ってみて、こだわりの練習方法やオリジナルの練習方法があれば教えてください。

Maika こだわりで言うと、クリックを聴きながら弾くことですね。特に決まった基礎練をしていたわけではなくて、好きな曲をカヴァーする感じだったのですが、それを練習する時にクリックを聴きながら練習していました。

──そう言えばMaikaさんは、前回のインタビューでレベル42の「ミスター・ピンク」をカヴァーしていたと話していましたね。

Maika ベースを始めて1曲目か2曲目のカヴァーで弾きました(笑)。ライヴ動画を見た時にカッコ良ったんですよ!

──カッコいいけれど、1〜2曲目でやろうとは思わないですよね(笑)。

Maika いきなりこの曲を弾きたくなったので、難易度は気にしなかったですね。カッコいいと思った曲をできるまでやってみようと、ただそれだけです。

──Lilyさんは?

Lily 先生から“裏拍を言いながら弾けたらもう大丈夫”と教えてもらって。緊張してもそこさえブレなければ大丈夫と言われたから、それだけを信じて練習してきました(笑)。体に入るし、今でもその練習はやります。それがあったからコーラスしながらでも弾けると思う。

Moto 私はYouTubeを見て好きな曲を真似する。裏拍とかリズムとか…なかなか難しいので、YouTubeを流しながら同じリズムでひたすら弾く、ですね。

──前回のインタビューでは、レッチリ、グリーン・デイ、レニー・クラヴィッツ、マウンテンを弾いていたと伺いましたが、一人練習の時はどんなアーティストを練習してきましたか?

Lily アコギはジョン・メイヤーやジェイソン・ムラーズを弾いていました。エレキを始めてからは、ジョン・フルシアンテとかジミ・ヘンドリックスを教えてもらって練習していました。

──Motoさんは?

Moto 練習で言うと、プリティー・レックレスというバンドの弾き語り動画を見て弾いていました。歌いながら弾くのが好きです。

──フェンダーとの出会いは?

Lily ジョン・メイヤーをはじめ、好きなアーティストがみんなフェンダーを使っているので、自分も欲しいとずっと思っていて。初めて買ったエレキが、今も使っているStratocaster(American Deluxe Ash Stratocaster)です。とても気に入っています。

──フェンダーの魅力は?

Lily 何でもできるギターだし、とてもスマートな気がする。クセが強過ぎず、それぞれの音楽スタイルで楽器そのものの真価が発揮されるし、使い続けると自分のカラーが楽器にも現れる印象があるからすごく好きです。

──ストラトに対する想いは?

Lily 潔い感じがする。これ一本で何でもできるし、とにかくカッコいい。

Maika 形もLilyに似合っているよ。

Lily ありがとう。カッコいいしか言えない(笑)。

Maika その感想が一番ピュアだよ。

Lily ストラトが弾いていて一番楽しいから、レコーディングでもストラトを使っていますね。

──Motoさんは?

Moto フェンダーとの出会いはバンドを組んでからです。一人でエレキを買った時は、完全に見た目で他メーカーのギターを買いました。二人も愛用していて、みんなも良いって言っていたので使ってみたいと思いました。あと、すごく大事にできると思ってTelecaster(American Performer Telecaster)を選びました。

──なぜテレキャスを選んだのですか?

Moto 音もあるかなぁ。フロントピックアップならLily が使っているストラトとも合うし、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズが使っているなら間違いないかなと(笑)。サウンドはゴリゴリしていなくてポップな感じで、どんな曲にも合う気がする。かわいい曲でも、丸い音というか痛くない。透き通って聴こえる。これからもいっぱい使いたいです。

──Maika さんは?

Maika もともと、プレベとジャズベだったらジャズベの音が好きなんです。好きなベーシスト、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーやヴルフペックのジョー・ダートがわりとフェンダーを使っていて、最初に買う高い一本はフェンダーがいいなと思ってジャズベを買いました。

──American Professional II シリーズですよね?

Maika はい。アメプロ2のジャズベは、見た目も音も好きです。自分のカスタマイズ次第でどちらにも行ける感じ。いい意味でクセがなくて弾きやすいです。

──プレベは弾かないんですか?

Maika 今のところは。でも、実はプレベも欲しいなと思っていて。“プレベが合うな”っていう曲がチリビの中にも何曲かあるので。でも、次はローズウッド指板のジャズベを買います。ローズウッド指板の音も好きで、ジョー・ダートもローズウッド指板を使っているので。プレベは次の次くらいに買おうと思っています(笑)。

Guitar & Bass
Lily:Newporter Player(Ice Blue Satin)
Moto:Acoustasonic Player Telecaster(Brushed Black)
Maika:Player Plus Jazz Bass(Olympic Pearl)

>> 後編に続く(近日公開)


Chilli Beans.
Moto(Vo)、Maika(Ba,Vo)、Lily(Gt,Vo)による3ピースバンド。2019年結成。それぞれが高い歌唱力を持ち、作詞・作曲・編曲やクリエイティヴまで自らで手掛ける。2021年8月に発売した初のDigital EP に収録の「lemonade」はSpotify「バイラルトップ50(日本)」でデイリー1位、ウィークリー3位を記録。抜群のソングライティングセンスと巧みなコーラスワーク、さらにライヴで一体となって楽しめるパフォーマンスを武器に活動中。
https://chilli-beans.com

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