Fly with Fender Vol.7 | こやまたくや(ヤバイTシャツ屋さん)
平日16時からInterFM897で放送中の『The Dave Fromm Show』内にて、毎週月曜日に フェンダーとのコラボコーナー『Fly with Fender』がスタート! ロックバンドはどんな瞬間にロックで“Fly”してきたのか、そしてこれからロックファンたちをどう“Fly”させてくれるのか。第7回目のゲストは、ヤバイTシャツ屋さんのこやまたくやさん(Gt,Vo)。Dave Frommとジョー横溝の2人のDJと繰り広げられた、10月28日、11月4日放送分の模様をお届けします。
“ライヴってこんななんや”と
DAVE さて、今回のゲストはヤバイTシャツ屋さんのこやまたくやさんです。
こやま よろしくお願いします!
DAVE 普段、皆さんに“こやまさん”って呼ばれているらしいですね?
こやま そうなんですよね。メンバーからもお客さんからも“こやまさん”って言われることが多いです。
ジョー そんなに偉いの?(笑)
こやま 偉くはないんですけど、メンバーの中で僕1人だけ先輩なんですよね。大学生の時からのノリが続いていて、ずっと“こやまさん”と。お客さんからも“こやまさーん!”って。
DAVE バンドは大学生からスタートしたんですか?
こやま そうですね。大学のサークルで結成しました。
DAVE ギターはいつから?
こやま 中学2年生くらいからですね。
DAVE きっかけは?
こやま 母親がピアノの先生をやっていて、自分も何か楽器できないとヤバイんちゃうかな?と思い始めて。で、何となくギターを手に取って、マキシマム ザ ホルモンとかずっと弾いてましたね。
ジョー ホルモンから入ったんだぁ。
DAVE 何となくギターを手に取ってって、ギターってそこらへんに転がっているものじゃないよね(笑)?
こやま 親戚の家に使っていないアコギがあって、それをちょっと勝手にパクって(笑)。
ジョー (笑)。それにしても、アコギでホルモンを弾いてたの?
こやま 最初は何となくコードで弾いたりしているうちに、“あれ?ホルモンってコードで弾くやつちゃうな” “あ、こういう弾き方があるんや” “タブ譜ってこう読むんや”って気づいて。ずっと我流で弾いていましたね。
DAVE でもギターにハマったわけですよね。自分けっこう弾ける、みたいな?
こやま そうですね。タブ譜の読み方に気づいた時にハマりましたね。楽譜は買ったんですけど、読み方がわからなくて。コードというのは知っていたので、楽譜の上に書いてあるCとかAを見ながら“ジャーン”って弾いてたんですけど、何か違うなと。“タブ譜って何? 指の置く場所と数字が連動してるぞ。あ、この音が鳴るんや”みたいな感じで、初歩的なところから自分で見つけて感動していましたね。
ジョー ギターを始めてからモテました?
こやま いやいや、モテないですよ。自分のまわりでは、ギターやってる奴なんてカッコ悪い奴しかやってなかったですから。
DAVE え? そうなの?
こやま はい。中学の時はテニス部やったんですけど、テニスのラケットってギターに似てるじゃないですか?
ジョー うん。
こやま 練習中にラケットでジャーン!ってずっとエアギターをやっていたんですけど、同じことをやっている奴がいて。“ギターやってるの?”って聞いたら“やってる”って。でもそいつ、めちゃめちゃダサい奴でしたから。
ジョー (笑)。じゃあギターを弾いていて、学生時代はあまりいい思い出がなかった?
こやま そうですね。別にモテることはなかったですね。
ジョー 弾くことが楽しいから続けられた?
こやま そうですね。モテないけど楽しかったです。
ジョー バンドはどうやって結成したの?
こやま 中学、高校と本当に友達がいなくて、ギターをやっているけどバンドを組めなかったんです。ホンマに1人で家で弾いてるだけやったんですけど、大学に入ると軽音サークルがあって。楽器をやっている人がいっぱいいて、“これやったらバンドを組めるかもしれん”と思って。結局、友達はあまりできなかったけど、サークル内で後輩ができて、“後輩やったら言うこと聞いてくれるやろ”と2人を誘ってまんまとバンドを組んだんです。
ジョー で“こやまさん”につながっていったと?
こやま そうです。
ジョー 目指そうと思っていたバンドはホルモン?
こやま ホルモンもそうなんですけど、一番は10-FEETなんですよね。生まれて初めてロックバンドのライヴに行ったのが、10-FEET主催の『京都大作戦』というフェスで。しかも初年度やったんです。高校1年生の時、そこで初めて10-FEETを観たんです。実はホルモンが目当てで、ホルモンも観れて最高やったんですけど、そのあとに出てきた10-FEETがすごすぎて、“あ、10-FEETみたいなバンドやらなあかん”と思ったんですよね。
ジョー 何がどうすごかったの?
こやま 客席との一体感。初年度の京都大作戦って、台風で1年お預けを食らったのもあって、お客さんのテンションも爆発してたんですよね。“ライヴってこんななんや”と思って、曲も聴いたことないのに飛び跳ねて、これはすごいぞと。しかもメンバー3人しかいいへんし。
ジョー その憧れの存在の10-FEETと事務所が一緒でしょ?
こやま 一緒なんですよ。それも本当に、10-FEETの事務所かホルモンの事務所から声がかからんかったらデビューしんとこうって決めてて。そしたらホンマに偶然、10-FEETの事務所から声がかかって。こんな奇跡ないなって。
ジョー 自分たちから門を叩いたわけじゃなくて?
こやま 何も。こんな奇跡的なデビューの仕方はないなと思いましたね。
DAVE うちの10代の娘がヤバT好きなんですけど、なぜティーンエイジャーにウケてると思いますか?
こやま 何ですかね。等身大というか、今の自分のその時の感情をそのまま歌にしているので、たぶん同世代の人にも響きやすいのかもしれないですね。
ジョー なるほど。最初に“ヤバイTシャツ屋さん”っていう名前を聞いた時に、どんなバンドなんだろうって思いましたけどね(笑)。このバンド名はどこからきたの?
こやま 本当に適当で。先輩が言っていた言葉なんです。先輩が“今度の土曜日、ヤバイTシャツ屋さんに行きまーす”みたいなことを言ってて。“ヤバイTシャツ屋さんってなんやねん”と思って、その響きが頭から離れずバンド名にしようと。本当にそれだけです。
DAVE 結局、その先輩は何を言ってたの?
こやま 土曜日にTシャツ屋さんに行くのをみんなに言いたかったんでしょうね。で、“何がヤバイんですか?”って聞いたら、“Tシャツとかが100円で売ってるんだよ”って。知らんわと(笑)。
ジョー 本当だよね(笑)。でもバンド名になったわけだけど、気に入っています?
こやま 気に入っていますね。インパクトがあるので。
DAVE その先輩にはちゃんとお礼はしたの?
こやま 何もしてないです。一切会ってないですね。消息がわからない。
ジョー じゃあラジオに向かって先輩にお礼を言っておきましょう(笑)
こやま 先輩ありがとうございました! すみません本当、使わせてもらっています!
ジョー こやまさんに初めてロックでFLYした曲を紹介していただこうと思うんですけど。
こやま じゃあ10-FEETで、京都大作戦の初年度の1曲目「VIBES BY VIBES」。
ライヴできるバンドでありたい
ジョー さて、フェンダーの新しいギター、MADE IN JAPAN MODERNシリーズがスタジオにあります。せっかくなので持っていただいて…。
こやま 緊張するなぁ。
DAVE こやまさんはギターを選ぶ時、何を基準に選ぶんですか?。
こやま 僕は見た目を重視していますね。
DAVE 大事ですよね。見た目のどういうところを気にしてるの?。
こやま 木目に注意して買います。やっぱり個体差があるので、個体差を見て、店でいろいろと弾いて一番いいやつを買いますね。
ジョー 試奏を重ねてから買うタイプ?。
こやま そうですね。正直、そこまで細かくは音のことはわからないんです。感覚的にいいなと思うギターがあるので、それで選びますね。
DAVE その感覚ってどういうところ?。
こやま 持った時のフィット感だったり、自分の好きな音、自分の好きな“ズンズン”が出るかとか。
DAVE 好きな“ズンズン”って何ですか? ちょっと弾いてみてくれますか?。
※ギターを弾くこやま。
こやま 恥ずかしい恥ずかしい(笑)。
DAVE これがこやまさんの言う“ズンズン”なんだ。
こやま “ズンズン”ですね。
DAVE ロック好きとして、その音が大事というのはわかります。。
ジョー せっかくなので憧れの先輩、10-FEETの曲とか。
こやま 10-FEETの曲?。
ジョー そりゃ、あれだけ好きだと熱く語ったんだから(笑)。
※10-FEETの曲を演奏するこやま
こやま 10-FEETはけっこうパワーコードで押し切るので、そういうところは僕も真似しているんですけど。今弾いたのは10-FEETの「1sec.」です。
ジョー フェンダーのMADE IN JAPAN MODERNシリーズは弾いてみてどうでしたか?。
こやま 気持ちいいですね。実はライヴでも使ったことがあるんですけど。
ジョー 実際にライヴで使ってみてどう?。
こやま いつも使っている他社のギターとは、形も重さも弾き心地も違うのですごく新鮮。音も気持ちいいし。技術的なところや音楽的なことは詳しくはわからないんですけど、感覚的にすごく気持ちいいなって思っていましたね。
ジョー これからのライヴで使っていただけそうな予感はあるんでしょうか?。
こやま もちろんですね。使っていきたいなと思っています。
ジョー ライヴと言えば、現在ワンマンツアー『ヤバイTシャツ屋さん “スペインのひみつ” ONE-MAN TOUR 2019』を行なっていますが、ライヴではどんな瞬間にFLYしますか?。
こやま FLYと言えば、ホンマに物理的にFLYしそうな時があって。ライヴが始まった時に“ヤバイTシャツ屋さんが始まるよー!”って大きい声で言うんです。そこで自分の声のボリューム設定を間違えて、めちゃくちゃ大きい声で言ってしまって、一瞬ホンマに意識が飛びそうになった。
DAVE えっ!?。
こやま しかもフェスの朝早い時間の出演で、一発目の“始まるよー!”で意識が飛びそうになって。そのあと手が痺れながら1曲目を弾きましたね。
ジョー ヤバイねぇ。さすがに倒れたことはない?。
こやま 倒れないですけど、何か手がブルブルしながら。ホンマにFLYしました。
DAVE 夢はテイラー・スウィフトとの対バンって本当?。
こやま これもふざけているだけですね。目標を聞かれた時に“テイラー・スウィフトと対バンしたいです”って言ってただけなんですよ。公式的な目標は、今のスタイルで紅白歌合戦に出ることです。僕ら今まで、テレビで歌を歌ったことがないんですよね。
ジョー 初テレビ歌唱を紅白にしたいと。
こやま 何か面白いかなって。ふざけたバンドだけど“紅白出るんや”っていう。活動のスタイルとしては、10-FEETとかホルモンとか、そういうメディアの露出も意識しながらやっているんですけど“紅白は出るんや!?”って。
ジョー 面白い! さて、2019年も残り少なくなってきていますけど、来年はどんなことを考えていますか?。
こやま この規模を続けていくことが大事なんかなって。ホールやアリーナ会場でたくさんツアーすることはあまり考えていなくて。それこそ小箱からゼップ規模のライヴハウスで、10年、20年ライヴできるバンドでありたいなと思っていますね。
ジョー 長く続けていきたい?。
こやま そうですね。爆発して終わってしまわへんようにしたい(笑)。
ジョー 最後に、InterFM897のリスナーにロックなメッセージを!。
こやま あまり大きい声出しすぎて、意識飛ばへんように気をつけてください。FLYするのはいいですけどね、FLYのし過ぎに注意してください。いきなり大きい声を出すと本当に手が痺れてくるので気をつけてください。
ジョー 最後に、ヤバTの曲を聴いてお別れにしたいと思います。
こやま ギターの音とかすごくこだわって録った曲なので聴いてください。ヤバイTシャツ屋さんで「ヤバみ」!。
MADE IN JAPAN MODERN TELECASTER® HH
Modernシリーズは演奏の技術レベルが著しく向上している現代のプレーヤーに最高峰のプレイアビリティとトーンを提供するために開発されたメイドインジャパンの新シリーズ。3-Plyの高品質アルダーボディに流線型のスタイリッシュなデザインを採用。厳選したローズウッド指板のサイドポジションにステージ上の視認性向上のための蓄光パーツを装備。さらにネックは演奏性の向上を狙ったコンパウンドラジアスに、ハイフレットでの弾きやすさを考慮したヒールカットを採用。またチューニングの安定性を提供するロッキングチューナー、ブリッジには6連タイプのブロックサドルを搭載。各弦の弦高、オクターブチューニングやブラス製ブロックサドルからは倍音成分を含んだトーンが得られます。
PROFILE
ヤバイTシャツ屋さん
2013年結成。メンバーは、こやまたくや(Gt,Vo)、しばたありぼぼ(Ba,Vo)、もりもりもと(Dr,Cho)。男女ツインヴォーカル3ピースバンド。『出れんの!?サマソニ!?2015』で963組中2位で出演権を獲得。関西最大級の音楽コンテスト『eo Music Try 2015』で優勝。大型フェス『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』をはじめイベントやフェスでは入場規制を連発。メロコア×一度聴くと忘れられない秀逸なリリックが特徴の楽曲がライヴハウス、SNS上で話題となり、2016年8月に大阪・心斎橋BIGCATで行われたワンマンライヴにて、ユニバーサルミュージックからのメジャーデビューを電撃発表。初の全国流通盤である1stフルアルバム「We love Tank-top」を同年11月にリリース。2019年8月に8thシングル「スペインのひみつ」をリリース。全国ツアー「”スペインのひみつ” ONE-MAN TOUR 2019」を開催中。2020年3月28、29日には自身最大規模の野外ワンマンライブを三重県の志摩スペイン村 パルケエスパーニャにて開催することが発表されている。
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