Versatile By Design | Acoustasonic Player Telecaster – Episode q
メキシコのエンセナダに新しく建設された専用の工場で、この革命的な楽器がどのように作られているのかを見てみましょう。
2年前のTelecasterの発表により、一世を風靡したAmerican Acoustasonic シリーズは、後にStratocasterとJazzmasterを発表しました。カリフォルニア州コロナにあるフェンダーの工場で製造されているAmerican Acoustasonic シリーズは、“アコースティックギターとエレクトリックギターの関係“に対する人々の考え方に革命を起こしました。そして今、フェンダーは、この素晴らしいデザインをより多くのプレイヤーに届けるために、よりシンプルに、そしてソリッドになったAcoustasonic Player Telecasterを新たに追加したのです。
Acoustasonic Player Telecasterの需要に対応するため、フェンダーはメキシコのエンセナダに、この革命的なモデルを生産するための工場を新設しました。「このギターのストーリーは、Acoustasonicが発表されてから続く、進化とそこから学んだ教訓の成果だと考えています。」オペレーション担当上級副社長のエド・マギーは語ります。「アコースティックギターの製造には、温度と湿度の管理が非常に重要なのです」「私は血は、コロナでの製造プロセスをすべて把握し、その教訓をすべてエンセナダに新設された新しいの工場の設計に応用したのです」
Acoustasonic Player Telecasterの製作のため、あらゆる専門家たちを招き、さまざまな角度から検討を重ねた結果、エンセナダはバハ・カリフォルニアの西海岸に位置するため、気候のコントロールが最優先されました。1987年からエンセナダで操業しているフェンダーの工場に併設された最新鋭の施設は、壁と屋根に断熱材を使用し、木材が室内の温度に順応できるようなスペースが確保されていることが特徴となっています。
そして、この新工場の最も重要なポイントは、そこに働く人たちなのです。Acoustasonic Player Telecasterが完成する過程において30〜40人に人の手ががかかっており、その一人一人が情熱を注ぎ込んでいるのです。
「製作に関わった人たちのエネルギーが少しずつここに残っていると考えると、この楽器は本当に生きているんだと感じます」と新製品とプログラムを担当するディレクターのマルコ・イバラは言います。「楽器達は、新しい居場所を見つけ、数多くの素晴らしい曲を生み出すミュージシャンを見つけて、新しい物語を作る準備ができてるんです」
Acoustasonicシリーズがそうであったように、Acoustasonic Player Telecasterのために建設された新しい工場は、フェンダーの豊かなイノベーションの歴史を引き継ぐ、業界の先駆者と言っていいでしょう。
「Acoustasonicの工場、それだけではなく、メキシコのフェンダーキャンパス全体を見渡して、最も誇りに思えるのは、人的能力、人的才能です」と生産担当副社長のアンヘル・エスピノザは言います。「私たちのスタッフ、チームメンバー全員が献身的でありながら、プライドを持って仕事をしています。私たちは、品質を重視し、物事を正しく行うことに完全に集中している組織なのです。私たちの製品がミュージシャンの手に渡り、“最高の製品を演奏している“と感じてもらえることが、私たちの誇りなのです」
エンセナダの新工場と、Acoustasonic Player Telecasterを演奏している様子は、上のビデオでご覧いただけます。
フェンダーの革新的なAcoustasonicプラットフォームは、Acoustasonic Player Telecasterによって進化を続けます。このアコースティック/エレクトリックギターは、6つのユニークなヴォイシングにより、その個性を確固たるものにします。洗練された3ウェイスイッチングが、アコースティックトーンとエレクトリックトーンを隔てなく、自在に行き来することを可能にします。