大切なギターを安全に保管するための基本ルール
ギターを保管する際の最適な方法をご紹介します
ギタープレイヤーであれば当然、自分のギターを正しく保管するための基本ルールを知っておく必要があります。保管期間が数か月に渡るような時は、なおさら保管に関する知識が重要になってきます。
日常的にプレイするギターをすぐ手の届くところへ置いておきたい場合は、ウォールフックやギタースタンドがおすすめです。U字型のグリップにギターのヘッドストックを吊り下げるウォールフックを使えば、ギター自体が室内のディスプレイにもなります。一方のギタースタンドは、台座がギターを支えます。
もちろん、常に専用ケースへしまっておくのが最も安心・安全な保管方法といえます。以下に、いくつかの基本的なポイントをご紹介しましょう。
1. ギターケースの置き方
専用ケースに入れたギターは、ラックに掛けて並べられたスーツのように(ヘッドストックを上にして)立てた状態で保管し、複数のギターケースをトランプのカードのように横に積み重ねてはいけません。ケースを縦に置くのが難しい場合でも、ギターが横向きに立った状態になるようにケースのグリップを上にして立てて保管してください。
2. 保管時の弦のテンション
弦はペグを1〜2度だけ半回しして軽く緩める程度で、基本的にネックにかかる弦のテンションは維持しておきます。保管の際はプレイする状態のテンションで弦を張っておく必要はありませんが、逆に(弦を完全に緩めたり外してしまうことで)ネックにテンションが全く掛からない状態では、ネックが反ってしまう可能性もあります。
3. ギターの保管場所
ギターを保管しておくのは、建物の外壁からできるだけ離れた中心部にある部屋やクローゼットの中が好ましいです。そのような場所は室温が一定していて、特に気候の厳しい地域では有効です。また、空気の乾燥する冬季には、ケース用の加湿装置等を使用して湿度を保つ方法もおすすめです。
4. アームの取り扱い
ビブラートユニット付きのギターを保管する際、アームは取り外してください。ただし、Bigsby®︎のビブラートユニットを搭載したギターの場合は例外です。このユニットは、ギターの厚みの最高部にあたるブリッジよりも低い位置にアームを収納できるため、取り外す必要がありません。
ギターを保管する際に最も重要な基本ルールは「専用ケースに入れて立て、横積みは厳禁」ということです。繰り返しになりますが、複数のギターを保管する場合はギターケースを縦にして、ラックに掛けられたスーツのように(ヘッドストックを上にして)並べましょう。決してケースをトランプのカードのように横に積み重ねてはいけません。スペース的にギターケースを縦に立てることが難しい場合でも、ケースのグリップが上になるよう横向きに立てて保管しましょう。