Fender Custom Shop Experience | 春畑道哉(TUBE)によるライヴ&トークイベント

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フェンダーが誇るトップラインブランド“FENDER CUSTOM SHOP”の魅力を堪能するイベント「FENDER CUSTOM SHOP EXPERIENCE」が6月15日、ラフォーレミュージアム原宿と表参道ヒルズ スペース オーの2会場で開催。FENDER CUSTOM SHOP製の最新ギター約200本の展示に加え、アーティストが所有するFENDER CUSTOM SHOP製の実機コレクションを間近で見られる展示会場(ラフォーレミュージアム原宿)では、春畑道哉(TUBE)によるライヴ&トークイベントが行われた。

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特設ステージの前には大勢のファンが詰めかけ、司会者の紹介で春畑道哉が登場すると黄色い歓声が上がる。「お足元の悪い中、来てくださってありがとうございます」と挨拶もそこそこに、まずは自身のシグネイチャーモデル、Michiya Haruhata Stratocaster IIIを駆使した生演奏が披露された。今年リリースされた彼の最新ソロアルバム「Continue」から「FULL MOON BOOGIE」。フェンダーのエフェクターFull Moon Distortionを試している時に思いついたという、疾走感溢れる楽曲だ。ロングトーンやチョーキング、ビブラートなどを駆使しながらまるで歌うように演奏される彼のギタープレイに、会場から大きなため息が漏れる。ボディは深い海のように美しい、キルトトップのカリビアンブルーフィニッシュ。ヘッドはジミ・ヘンドリックスを彷彿とさせるリバース仕様など、春畑の美学が詰まったMichiya Haruhata Stratocaster IIIにも当然注目が集まった。

「初めてカスタムショップでシグネイチャーモデルを作らせてもらう話が出た時に、パッと見て春畑モデルとわかるようにしたかったんです。弦交換はやりにくいですが、ジミヘンへの憧れもあって、このリバースヘッドにしてもらいました」

2002年に日本人ギタリストとして初のエンドース契約を結んだ春畑。その時の心境を聞かれると「もう嬉しくて嬉しくて…。本当に僕でいいんですか?という気持ちでした」と振り返った。

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「僕がフェンダーと出会ったのはプロになってから。ある程度お金を稼げるようになり、憧れのフェンダーにようやく手が届くようになったんです。でもその時に間違って、レフティー(左利き用)を買ってしまって(笑)。ナットを削り直してもらうなど、改造に改造を重ねながら無理やり使っていました。自分のシグネイチャーモデルをリバースヘッドにしているのは、その時の名残かもしれないですね」

Michiya Haruhata Stratocaster IIIにはハムバッカーが搭載されており、それがこの特徴的なサウンドを生み出しているとも言えるだろう。

「憧れのマスタービルダー、ジョー・イングリッシュさんに1号機を作ってもらった時には、“これぞストラト!”というサウンドにしてもらったのですが、この3号機はアームプレイやライトハンド、歪んだバッキングなど、どんなわがままなプレイにも対応するギターにしてほしいとリクエストしました。ピックアップがボディに直付きされていて、ボディの振動もよく拾ってくれる。自分のイメージでは、ピックガードに留まっている普通のタイプよりも、早く音が出ているような気がします。もうとにかくお気に入りで、新しいアルバム『Continue』でもたくさん使っていますね」

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この日の演奏では、フェンダーのアンプBASSBREAKERを使用。これも春畑のお気に入りだという。

「このギターとの相性も抜群で、中域も高域もドスッと出てくれるんですよ。ドスが効いているというか…ダジャレじゃないですよ(笑)? あと、今日はフェンダーのコンプレッサー、The Bends Compressorをつないでいるのですが、これも素晴らしくて。アンプをクランチにしているようなコンプのかかり方というか、パキッとしたハイファイなコンプではなく、どこか温かみのある音になるので、優しいメロディを弾く時に重宝していますね」

まるで少年のように目を輝かせながら“フェンダー愛”を語ってくれた春畑。最後はTBSテレビ『じょんのび日本遺産』のエンディングテーマ「花鳥風月」を披露すると、3拍子の美しいメロディが会場いっぱいに響き渡った。

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