Cover Artist | WurtS -前編-

Player II Modifiedなら王道の音から多彩なサウンドまで幅広くカバーできる

毎月注目アーティストを紹介する「Cover Artist」。今回は、作詞・作曲・編曲に加え、映像制作まで自ら手がけるソロアーティストのWurtSが登場。2021年の活動開始以来、ジャンルを横断した独自のポップセンスで頭角を現し、今春は話題のドラマ『恋は闇』の主題歌「BEAT」でも注目を集めている。前編では、幼少期の音楽体験からアコースティックギターとの出会い、さらにPlayer II Modifiedシリーズの試奏インプレッションについても、サウンド面・機能面の両面からじっくり語ってもらった。

ジョナス・ブラザーズを見て“曲を作ってみたい”と思った

──まずは、音楽に目覚めたきっかけについて教えてください。

WurtS 両親は、特に音楽に携わっていたわけでもないのですが、家ではいつも音楽が流れていました。自分で“音楽が好きだ”とはっきり意識したのは、ディズニーチャンネルを見るようになってから。CS放送でやっていた番組で、ジョナス・ブラザーズやロス・リンチといったティーンアイドルが出演していて、ドラマの中で突然ミュージカルのように音楽が始まるシーンが多かったんです。それを見ているうちに、どんどん音楽に興味を持つようになりました。特に大きなきっかけになったのは『キャンプ・ロック』(2008年)という映画です。ジョナス・ブラザーズが、自作の曲を好きな子に弾き語りで届けるシーンがあって。それを見て“自分も曲を作ってみたい”と思ったんです。

──楽器を始めたのもその頃ですか?

WurtS はい。“ギターを弾きたい”というより“曲を作りたい”が先にありました。ジョナス・ブラザーズみたいに弾き語りがしたくて、両親にアコギを買ってもらったのがきっかけです。それが小学校5〜6年生くらいの頃です。最初はどうやって弾くのかもわからなかったのですが、とにかく好きなアーティストの曲を真似して弾いてみるところから始めました。
一応、ギタースクールにも通っていたのですが、そこでも技術を学ぶというよりは、先生と一緒にセッション的な感じで、バッキングとリードを分け合って弾いたり、好きな曲に挑戦したりと、楽しみながら取り組むスタイルでしたね。そういう楽しさがあったからこそ、続けられたのかもしれません。

──例えばどんな曲を弾いていたんですか?

WurtS 一番影響を受けたのは、エド・シーランさんやテイラー・スウィフトさん。弾き語りに憧れていたので、コード進行をコピーして歌っていました。そのうち、自分でも歌詞を乗せて曲を作るようになっていったんです。

──なるほど。ソングライティングに関して、特に影響を受けたアーティストはいますか?

WurtS ギターだけじゃなくて、ドラムやベースなど全部自分でやってみようと思うようになったのは、アヴィーチーさんの影響が大きいです。ギターがある程度弾けるようになって、“もっとちゃんと音楽を形にしたい”と思っていた頃、ちょうどEDMのブームが来ていたんですよ。僕が中1の頃だったと思うんですけど。同じタイミングで、中学入学のお祝いにパソコンを買ってもらったこともあって、“DTMを始めてみようかな”と思うようになりました。当時、アヴィーチーさんが自身の楽曲制作の過程を紹介するハウツー動画のようなものをYouTubeに上げていて、それを繰り返し見て学んでいました。

──マルチプレイヤーであるWurtSさんにとって、曲作りにおけるギターの役割とは?

WurtS 僕の中では、やはり“ギターから曲作りが始まった”というのが大きいんです。ほかのアーティストの話を聞くと、リズムから作ってそこにコード進行を打ち込んでいく人が多い印象ですが、僕はどちらかというとギターを使って曲の骨格をまず作るスタイルなんです。そのあとDTMに流し込み、ドラムやアレンジを加えていくというパターン。だからこそ、ダンスミュージックでもロック的なアプローチになっていることが多く、“EDMだけど、どこかロックっぽさがあるよね”と言われたりするのだと思います。

ストラト本来の良さを保ちながら、もう一歩踏み込んだ音作りができる

──では、今回試奏していただいたPlayer II Modifiedシリーズのインプレッションを聞かせてもらえますか?

WurtS まず驚いたのは、想像以上に多機能だったことです。たとえばロックペグが搭載されていること。弦の張り替えがラクですし、チューニングも安定していて、実用面でもかなり便利だなと感じました。ネックの太さやグリップ感も自分にすごく合っていて、持ちやすさにも感動しましたね。あと、トーンノブを引き上げると歪みが調整できる。通常、ストラトは5ウェイスイッチで5種類の音が出せますが、このモデルはさらにバリエーションが増えて、6〜7通りの音作りが可能になる。これは本当に驚きました。

──ライヴでも重宝しそうですね。

WurtS そうなんですよ。ストラト本来の良さを保ちながら、もう一歩踏み込んだ音作りができるのはかなり大きい。あと、ノイズレスピックアップも嬉しい機能です。以前使っていたストラトタイプのギターはノイズが出やすく、大きな会場やフェスで鳴らすと拾ってしまうことがよくありました。でもこのモデルなら、その心配がなく即戦力として使えそうですね。

──カラーリングも素敵ですよね。

WurtS めちゃくちゃかわいい。最初はTelecasterと迷ったのですが、この色に惹かれてストラトを選びました。好きな色ですし、ステージ映えもしてくれそうで、かなり気に入っています。

──このPlayer II Modifiedシリーズは、どんな人におすすめしたいですか?

WurtS ギターを購入する際、最初の一本はどうしたらいいか迷いますよね。モデルごとに特徴も違うし、“この音を出したいけど、このギターで大丈夫かな?”と不安になることもある。でもPlayer II Modifiedなら、ストラトらしい王道の音から、多彩なサウンドまで幅広くカバーできるのは魅力的です。そういう意味でも、これからギターを始める人にこそおすすめしたい。1本目としても安心ですし、長く付き合えるギターだと思います。正直、僕も最初にこれに出会っていたら迷わず選んでいたと思います(笑)。

Player II Modified Stratocaster(Harvest Green Metallic)

>> 後編に続く(近日公開)

Tシャツ ¥16,500、ロングスリーブTシャツ ¥19,800/F IS FOR FENDER(エフ イズ フォー フェンダー)


WurtS
2021年、本格始動。作詞・作曲・アレンジ、アートワークや映像に至るまで全てをセルフプロデュースする、21世紀生まれのソロアーティスト。その楽曲は、ダンスミュージックを軸に、ロック、ヒップホップ、ソウル等、ジャンルの垣根を超えた独自のポップミュージックとして日々変貌を遂げている。同年3月、1stデジタルEP『檸檬の日々』をリリース。2022年、日本テレビ系『バズリズム02』の恒例企画「今年コレがバズるぞ!BEST10」で第1位を獲得。2025年4月30日、新曲「BEAT」を配信リリース。
https://wurts.jp/

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