Cover Artist | 錦戸亮 -前編-
ずっとフェンダーに憧れがありました
2019年10月にソロ活動をスタートし、アーティストとして新たな一歩を踏み出した錦戸亮がCOVER ARTISTに登場。インタビュー前編では、10月に開催された日本武道館では初となる無観客ライヴを振り返りつつ、ギターとの出会い、フェンダーギターを愛用する理由など、彼にとってアイデンティティのひとつと言える“ギター”を中心に話を聞いた。
― 10月7日、8日に行われた日本武道館での無観客配信ですが、改めて手応えはいかがでしたか?
錦戸亮(以下:錦戸) 目の前に誰かがいるわけではなかったので、手応えがあるかないかで言ったら普通にやるよりかはないですけど(笑)、届いてくれればいいなと思いながらやりました。
― 初日は弾き語りで2日目はバンド編成でしたが、ご自身の演奏はいかがでしたか?
錦戸 演奏的なことで言えば、僕は難しいことを一切していないので。歌いながら弾くから、そんなに難しいこともできないですし。だから演奏的にはセーフじゃないかな(笑)?
― 錦戸さんがギターを始めたきっかけは?
錦戸 お兄ちゃんがギターを持っていて、ガキの頃に何回か弾いたことがあったのですが、ありきたりですけどFコードで挫折して。もうちょっと大きくなって、15〜16歳になった時に初めて自分のギターを買ったんです。その時はアコースティックギターを買ったのですが、2本目に買ったギターがフェンダーのTelecaster Deluxeだったんです。で、そのギターにビグスビーを取り付けたくて自分で穴を空けたらボコボコになって、チューニングがまったく合わへんようになって(笑)。
― なぜフェンダーのTelecasterを選んだのですか?
錦戸 エレキギターを持っていなかったので、エレキが欲しいなとは思っていたんですけど…どうしてですかね。ジョン・フルシアンテや斉藤和義さんがよくフェンダーを使っていたじゃないですか。だからずっとフェンダーに憧れはありましたね。
― 15〜16歳でギターを再開して、ギターの魅力をどう感じましたか?
錦戸 ギターってシンプルにカッコいいなって。だって、バンドを組もうと思ったらまずはギターが埋まっていくし。ソロを弾いて酔いしれている感じもカッコいいし、絵になりやすい気がします。入り口はそんな感じでしたね。あと、ギターだと弾き語りができるじゃないですか。
― どのような練習をしていましたか?
錦戸 スコアを見ながら練習していました。前おったグループでも、ギターソロはあまり弾いていなくて、それよりもサイドギターに徹していました。なので、リズムを重視して練習していましたね。
― サイドギターにこだわる理由は?
錦戸 歌いながら弾くのが大前提だったので。だから、日本武道館での配信ライヴもギターソロを弾いているのは1曲しかないですし、そのソロでもちょっとミスしましたし。
― ギターソロを弾きたい欲はないんですか?
錦戸 もし、ジョン・スコフィールドみたいに弾けたらずっと弾いていると思います(笑)。でも、憧れはあります。だからジャズギターも習いたいというか、どんなものか知りたいと思っています。ジャズギターの教則本を買って、3年間毎日弾き続けたら弾けるようになると何かのレビューに書いてあって、長いスパンだなと。4日目くらいで挫折していますね(笑)。
― (笑)。今のところはギター&ヴォーカルだと。
錦戸 でも、家にはたくさん楽器があるんです。ベースやドラムがあって、ベースもフェンダーです。楽器は全部触れるほうがいいなと思っています。あり得ない動きとか、あり得ないフィルを入れたくないじゃないですか。だから、ある程度はわかっていたほうがいいかなと。とは言え、他の楽器に関してはちょっと触れるくらいです。それでも、わかっておいたほうがいいかなと。何もせぇへんヤツが口を出すのが嫌いなので。だから、最低限のことは知っておきたいなと。実際にライヴで演奏するかどうかは別として。
― ギターもかなり持っていると思いますが、フェンダーのギターはStratocasterですか?
錦戸 ストラトは4本くらい持っています。あとはTelecasterが2本かな。
― StratocasterとTelecasterの使い分けは?
錦戸 感覚というか、この曲調はコレ!というのが僕の中で決まっています。ジャキジャキ言わせたい時はTelecasterを持ちますし、ストラトのフロントピックアップで弾くのも楽しい。こだわりがあるわけではないけど、絶対にこのギターというのは自分の中で決めています。
― フェンダーの魅力は何でしょう?
錦戸 まずは、ロゴからカッコいいですよね。実は俺、自分の車のシートベルトにフェンダーのストラップを使っているんですよ。
― えっ!?
錦戸 フェンダーのストラップを8本くらい買って、シートベルトにカスタムしたんです。古い車だったので、シートベルもボロボロだったんですよ。しかも、23〜24歳くらいの時に買った車なんですけど、“その歳でそんなことを思いつく俺ってオシャレやな”って自負しながら乗っています(笑)。
― 数あるストラップの中から、なぜフェンダーのストラップを?
錦戸 定番だしロゴがカッコいいですよね。結局、ロゴってシンボルですから。それがカッコいいということは、ギターのシルエットや見た目や音もカッコいいんですよ。だから、フェンダーのギターは見た目も好きです。そう言えば最近、AMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERも買いました。
― おぉ!!
錦戸 アコスタを弾いている動画を見て欲しいなと思って。日本武道館での配信ライブはすべてアコースティックギターだけで弾き語りをしたのですが、ルーパーもあったので、AMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTERを持って行ってループを作りながら弾こうと思ったのですが、ハードルが上がるなと思って家に置いていきました(笑)。
― 次のライヴではぜひ!
錦戸 機会があればやってみます。
› 後編に続く
PROFILE
錦戸亮
1984年11月3日、大阪府出身。アーティスト、俳優。2019年10月よりソロ活動をスタート。自身主宰レーベル”NOMAD RECORDS”(ノマドレコーズ)より、12月にファーストアルバム『NOMAD』をリリース。すべての楽曲の作詞・作曲・プロデュースを手掛け、オリコン週間アルバムランキングでは初登場1位を獲得。2020年10月7日と8日の2日間にわたり、日本武道館史上初となる無観客ライヴを開催。2021年1月27日には約1年ぶりとなる2ndアルバムのリリースが決定している。
› Website:https://www.ryonishikido.com/
【RELEASE INFORMATION】
2nd ALBUM『Note』
NOMAD RECORDS
【WIZY限定盤:CD+Blu-ray+フォトブック】¥5,300+tax
【WIZY限定盤:CD+DVD+フォトブック】¥5,000+tax
【初回限定盤:CD+Blu-ray+フォトブック】¥4,800+tax
【初回限定盤:CD+DVD+フォトブック】¥4,500+tax
【通常盤:CD+Blu-ray】¥3,300+tax
【通常盤:CD+DVD】¥3,000+tax
2021/01/27 Release