Special Interview | J(LUNA SEA) -前編-

エレクトリックベースのマイルストーンが持つすごみを存分に感じてほしい

LUNA SEAのベーシスト、Jが愛用するFender Custom Shop™の「J SIGNATURE PRECISION BASS®」BLACK GOLDとCHAMPAGNE GOLDを日本製で再現したシグネイチャーモデル「MADE IN JAPAN J PRECISION BASS」が発売となった。インタビュー前編では、その気になる内容を本人が紹介。


──Jさんが愛用しているシグネイチャーモデル、J SIGNATURE PRECISION BASSのBLACK GOLDとCHAMPAGNE GOLDが、日本製シグネイチャーモデル「MADE IN JAPAN J PRECISION BASS」として発売されました。まずは、今の気持ちをお聞かせいただけますか?

J J SIGNATURE PRECISION BASSのBLACK GOLDを2019年、CHAMPAGNE GOLDを2021年に制作してからずっとレコーディングやライヴの現場で使わせてもらっていて。プレイすればするほど理想のサウンドへと近づいていく、その素晴らしい体験を一人でも多くの方と共有したいと思っていたので、今回このような話をいただいた時はとても嬉しかったです。開発にあたり、フェンダーのスタッフとは何度も打ち合わせを重ねました。クオリティの部分は絶対に落としたくなかったですし、むしろ国産ならではの特性を活かすことができたらという気持ちでいたので、ようやくそれが形になったことでまずはホッとしていますね。

──スタッフによれば、オリジナルモデルを再現する際にもっとも苦労したのはフィニッシュだったそうです。

J そうなんですよ。かなり特別なカラーリングだということは、オリジナルモデルを作る時から聞いていたので“さて一体どうなるか?”と思っていたところもありました。が、スタッフさんたちが試行錯誤をかなりしてくれて、実際に出来上がったものをみたら本当に“素晴らしい!”の一言でしたね。オリジナルと比べても遜色のない仕上がりになったと思っています。僕のベースはレリック仕上げになっているのですが、MADE IN JAPAN J PRECISION BASSは購入された方々にぜひ使い込んでいただき、それぞれの経年変化を楽しんでもらえたらと思っています。

──今回、ピックアップも新開発のJ Custom P Bass® Pickupを搭載しています。

J Precision Bassが持つ特徴的なサウンドを忠実に再現してくれていて。そこにはフェンダーというブランドの伝統と歴史を感じますね。形状やスタイルだけではなく、“どの音域をピックアップすればバンドサウンドとして最高な音が成立するか?”みたいな本質的な部分を、プレイヤーから見ても“これぞベース!”と叫びたくなるようなクオリティで引き出してくれています。


──ネックプレートに刻印された、JさんのトレードマークであるマリアはMADE IN JAPAN J PRECISION BASSならではの特徴です。

J 当初は僕のサイン、つまりシグネイチャーを刻印するというアイディアだったのですが、せっかく作るなら何か俺らしく個性があるといいなと思っていたんです。実際に出来上がったのを見て…ちょっと羨ましいですね。僕も欲しいです(笑)。

──あははは。今回のモデルを、どんなプレイヤーにオススメしたいですか?

J 今からベースを始めたいと思っているビギナーから、第一線でガンガンにプレイしている人までオススメしますよ。Precision Bassという、エレクトリックベースのマイルストーンが持つすごみを存分に感じてほしいですね。僕がいつも思っているのは、“王道とは決して退屈なものではない”ということ。その王道には誰もがなれるわけでは決してないのですから。そういう意味では、伝統とか歴史の中に脈々と流れているこのサウンドをぜひとも乗りこなしてみてほしいです。

──価格が抑えられたことで、より多くのユーザーが手にするであろう本モデル。購入を検討している人へメッセージをお願いします。

J ついにこの時がやってきました。このベースがみんなの“音楽人生”にとって、最高のスタートポイントになってくれることを願っています。

>> 後編に続く(近日公開)


J
92年、LUNA SEAのベーシストとしてメジャーデビュー。97年、LUNA SEAの一時活動休止を機に、ソロ名義でバンド活動をスタートし、1stアルバム『PYROMANIA』を発表。その後、LUNA SEA 終幕を経て2001年にソロ活動を再開すると、海外から多数のアーティストを招き開催したライヴイベント「FIRE WIRE」、史上初、アリーナをオールスタンディングにして開催した日本武道館公演、数多くのゲストバンドを一同に迎えての5日間連続ライヴ「SHIBUYA-AX 5DAYS」等、独自のスタイルでライヴを展開。2017年にはソロデビュー20周年を迎え、ベストアルバム『J 20th Anniversary BEST ALBUM <1997-2017> W.U.M.F.』をリリース。現在は2010年に再始動したLUNA SEAとソロの両輪で活動中。
http://www.j-wumf.com

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