
Special Interview | 蓮月(ブランデー戦記)
2025年のメジャーデビュー以降、独自の感性と確かなソングライティングで存在感を強め続けているブランデー戦記。その中心でギターと歌、そして楽曲制作を担う蓮月がSpecial Interviewに登場。今回のテーマは“一目惚れギター”。Made in Japan Hybrid II 2026 CollectionのStratocasterとJazzmasterに触れてもらいながら、ギターに惹かれる瞬間、曲作りのプロセス、映画や小説から受ける影響、そして現在の活動について話を聞いた。
Made in Japan Hybrid II 2026 Collectionはブランデー戦記の音楽にも通じる
──今回の撮影はいかがでしたか?
蓮月 ビジュアルも含めて、今まであまりやったことのない、シンプルでさらっとしたスタイリングやヘアメイクだったので、すごく新鮮で面白かったです。
──今回のテーマは“一目惚れギター”です。まず、蓮月さん自身、ギターに一目惚れしたことはありますか?
蓮月 ありますね。自分でギターを買う時は、まず見た目で“あ、これかも”と思うことが多いです。そういう意味では、いつも一目惚れしているのかもしれません。そのあと実際に弾いてみて、音にも“これだ”と思うことがあります。音で一目惚れすることもありますね。
──一目惚れするギターには、何か共通点はありますか?
蓮月 見た目でいうと…どこかに渋みがあるものに惹かれる気がします。色なのか、形なのか、質感なのか、そういう雰囲気のあるものですね。
──これまでの“一目惚れギター”の中で、特に印象に残っている出会いはありますか?
蓮月 今年の1月にパリへ旅行に行った時、ギターショップで小さなアコースティックギターを見つけて、すごくかわいいと思って買いました。
──ギター以外でも、何かに一目惚れすることはありますか?
蓮月 私はロウソクを集めるのが趣味なんですけど、海外旅行に行った時に、不思議な形のものとか、ちょっと変わったロウソクを見つけると“あ、これだ”と思って買うことがあります。お店を調べて行くというより、普通にスーパーとかで偶然出会うことが多いですね。例えばハロウィンの時期だと、骸骨の形のロウソクがあったりして。探しに行くというより、偶然見つけて惹かれる感じです。
──今回試奏してもらったのは、Made in Japan Hybrid II 2026 Collectionという、ボディやネックにサテン仕上げが採用されたシリーズです。最初に手にした時の印象を教えてください。
蓮月 やっぱりまず、サテン仕上げの触り心地がすごく印象的でした。私は普段あまりこういう質感のギターを使っていないので、すごくさらさらしていて弾きやすいし、触っていて心地いいなと思いました。見た目もすごく良かったです。今回のシリーズは、どれも今まであまり見たことのないようなデザインで、かわいいしカッコいい。ピックガードの質感も独特で、細かいところまでじっと見たくなりました。(Satin Metallicの方は)ペグの色味が少し黒っぽいところも含めて、細部までちゃんとこだわっているのがすごく好きです。
──実際に弾いてみた印象はいかがでしたか?
蓮月 私は普段、JazzmasterやJaguarを使うことが多いので、今回Stratocasterを弾いてみて、まず5段階のピックアップセレクターが新鮮でした。ハーフトーンみたいな中間の音が出せるのもすごく楽しくて。どのポジションの音も良かったんですけど、特にその中間の音が印象に残っています。ちょっとローファイ感のある音で、すごく好きでした。ネックの太さもちょうど良くて、全体的にとても弾きやすかったです。
──Made in Japan Hybrid IIは、もともとのトラディショナルなスペックに新しいデザインが組み合わさっているのが特徴だと思います。そういう“古さと新しさのミックス”って、ブランデー戦記の音楽性ともどこか通じる部分があると思いますか?
蓮月 確かにあると思います。ブランデー戦記の音楽でも、時代を超えて残ってきた良さを大事にしつつ、今を生きている私たちが新鮮に感じられるものを作りたいと思っているので、そこは通じるなと感じます。
──レコーディングやライヴ、あるいは普段の曲作りでMade in Japan Hybrid IIを使うとしたら、どんな場面で使ってみたいですか?
蓮月 ちょうど昨日、デモを作っている時にStratocasterを少し入れてみたんですけど、そういう日常的な曲作りの場面でもすごく使えそうだなと思いました。

──ブランデー戦記のメロディは、懐かしさもあるけれど新鮮でもあって、すごく印象に残ります。蓮月さんは普段、どのように曲作りをしているんですか?
蓮月 曲によるんですけど、まず弾き語りの状態で作ることもありますし、ドラムやベース、そのほかのイメージが見えている時は打ち込みから入ることもあります。最初にメロディが浮かぶことが多いんですけど、言葉とメロディが一緒に出てくることもあります。歩いている時や、お風呂に入っている時に浮かぶことが多いですね。そのあとギターを持って、“このメロディにはどんな伴奏やコードが合うかな”と考えていきます。
──ケレン味のあるメロディには、日本の歌謡曲からの影響も感じるのですが、ご自身ではどんな音楽から影響を受けていると感じますか?
蓮月 やっぱり、歌のメロディがすごくキャッチーな音楽が好きなんだと思います。日本の歌謡曲そのものはあまり詳しくないんですけど、よく“歌謡曲っぽい良さがある”と言っていただくことがあって。もしかしたら、その時代の方たちが影響を受けていたルーツの音楽を、私もどこかで聴いていて、結果的に重なっているのかもしれません。
──歌詞もすごく映像的で、メロディと結びついて印象に残る言葉が多いですよね。
蓮月 全体の世界観や統一感は、映画から学んでいる気がします。一曲の最初から最後まで、どういう景色にするか、どういう背景を持たせるか、そういうことは映画から影響を受けています。ひとつ挙げるなら、デヴィッド・フィンチャー監督の『ファイト・クラブ』です。あれはやっぱりすごく好きですね。フィンチャー作品はほとんど好きで、脚本も毎回すごく良くできていて、どの作品も何度観ても発見があります。
逆に、細かい言葉選びについては小説から学んでいるところが大きいです。村上春樹はやっぱり好きですし、太宰治も有名な作品を読んで好きになりました。できるだけ“名作”と呼ばれるものは読んでいきたいと思っているんですけど、特に好きなのは、読んでいるあいだ現実を少し忘れられるような、どこか違う場所に連れて行ってくれる小説ですね。
──今のブランデー戦記の近況についても聞かせてください。今年に入ってからの動きや、これから控えていることについてはいかがですか?
蓮月 今年の前半は、さっき言ったように私が海外逃亡していたんですけど(笑)、帰ってきてからは徐々に曲を作っていて、リリースの準備も進めています。あと、夏には初めて〈FUJI ROCK FESTIVAL〉への出演も決まっています。これまで出会えていなかったお客さんにも音楽を届けられる機会が増えていくと思うし、もちろんツアーでいつも聴いてくれている方たちにも、ちゃんと届けていける1年にしたいなと思っています。

Made in Japan Hybrid II 2026 Collection Satin Metallic

Made in Japan Hybrid II 2026 Collection Misty Satin
蓮月
2022年8月、大阪にて結成された3ピースロックバンド、ブランデー戦記のギター&ヴォーカル。
メンバーは、蓮月(Gt, Vo)、みのり(Ba, Cho)、ボリ(Dr)。2022年12月、メンバー自らが撮影・編集したMV「Musica」をYouTubeに公開し、わずか1カ月で100万回再生を突破。2023年8月に1st EP『人類滅亡ワンダーランド』をリリース後、初の全国ツアーを敢行。年末には〈COUNTDOWN JAPAN 23/24〉へ初出演し、一気に注目を集める。2024年には大型フェスへの出演を重ね、2nd EP『悪夢のような1週間』も話題に。2025年1月、初の全国ワンマンツアーはチケットが即日完売。同年5月にはユニバーサルシグマより1stフルアルバム『BRANDY SENKI』をリリースしメジャーデビューを果たし、初のZeppワンマンを含む全国ツアーも全公演即日完売。8月には7thシングル「赤いワインに涙が・・・」をリリースし、ラジオ全国42局パワープレイ・ヘビーローテーションに選出。12月には韓国にて初の海外ワンマンライヴを開催し、即日ソールドアウト。2026年10月より全国8箇所を廻る〈BRANDY SENKI TOUR 2026〉を開催する。
https://brandysenki.com/
◼︎リリース情報
ブランデー戦記「もういらない」
2026.04.29 release
Text_Takanori Kuroda
Photo_kiruke.

