TENDRE

Cover Artist | TENDER -後編-

おもちゃを買ってくる感覚じゃないけれど、楽器には何の垣根もない

ベーシスト/歌手/音楽家/プロデューサーであり、鍵盤やサックスなども自在に操るマルチプレイヤーとして独特の存在感を放つTENDRE(テンダー)が、FenderNewsのCOVER ARTISTに登場。インタビュー後編では、彼のこれからの活動を中心に話を聞いた。

希望が見える自由をみんなで見出していきたい

― 今年の予定について教えてください。

TENDRE  今年の動きとしては、4月7日のユニバーサルミュージックでのメジャーリリースが入り口として大きな切り出しかなと思っています。メジャーから出すと言っても、別にやることが変わらないのはもちろんですけど、昔はメジャーデビューという言葉がめちゃくちゃ映えていた時代があったので、それを経てるからこそ抱く複雑な気持ちはあるんです。

― 何となくわかります。

TENDRE  でも、結局は自分が真摯に音楽を作っていくことには変わりないです。もちろん、自分の音楽とは違うシーンや、まだ出会っていない層にも僕の音を届けたいけれど、そこは奇を衒うとかではなく自分の可能性を広げていくだけの話なので、やること自体はいい意味で変わらないです。とは言え、自分の中での新しい試みもしやすくなると思います。新しい力を借りた上で、自分らしいアクションを起こせるだろうなと思っています。すごく期待に溢れている状態ですね。何かを作る時に死に物狂いなのはここ5〜10年はずっと変わらないので、そこはひたむきにいいものが作れたらなと。それも、グッドミュージックだけを作っていくことではなくて、新しい可能性のあるものを作りたいなと思います。自分らしい音を作りつつ、その中でも新しいエッセンスを入れていったり。人が“音楽ってオモロイかも”って思える瞬間を、いっぱい作れればいいのかなって。それを皮切りに、今年はいろいろなところに可能な限り行きたいです。ツアーもそうですけど、自分がいろいろなところに出向いていろいろな人と話したいですね。よりいろいろな感覚を、自分の中に落とし込めるような年にできたらいいなって思います。

― 楽しみですね。

TENDRE  ありがとうございます。4月7日にリリースされたシングルが「ピース」という曲なのですが、そこに思いを封じ込めています。“欠片”的な意味なのですが、日常のひょんとしたことにきらめきがあるんじゃないかなって。それを言葉にしちゃうとキャッチーになりすぎちゃうのですが、感覚としてはすごく大事なことだと思っていて。少しずつやっていくことがすごく大事だと思いますし、これまでいろいろな曲を丁寧に作ってきたこと、丁寧にアクションを起こしてきたこと、そういうひとつひとつのピースがあったからこそ完成されるものがあるだろうし。そういったものを、ひとつひとつちゃんと拾い集めていきたいです。それも一人ではなく、聴き手や周りのチームもそうですし、みんなでいい瞬間を拾い集めていけたらいいなという思いで作った曲なんです。それをリリースして、その後にもオモロイ曲をいろいろ出していこうかなと思っています(笑)。

― グッドミュージックだけじゃないというのがいいですね。

TENDRE  はい。いろいろなことをやっていいはずなので、本当は。

― ミュージシャンは自由なはずですから。

TENDRE  本当は自由なんですよ。なので、今年のテーマは“自由”なんです。そこに向き合って、無責任な自由ではなく、希望が見える自由をみんなで見出していければいいのかなと思っています。

― 最後に、楽器ビギナーの方にメッセージをお願いします。

TENDRE  そういうのって一番難しいなぁ…(笑)。楽器に興味を持ったらやってみたらいいし、わからなかったらわかる範囲で僕は教えるし。おもちゃを買ってくる感覚じゃないけれど、楽器には何の垣根もないので、かしこまらなくて大丈夫です。僕だって、知らない間にいろいろな楽器を勝手に一人でやっちゃっていただけなので。音楽そのものが好きだったら、いろいろな楽器を触ってみると、音楽の勝手がわかってくると思うから、好き勝手にやることが一番大事かなと思います。練習よりも気持ちです。好き勝手に触っている時間が、一番可能性が広がるはずだと思うので、好き勝手に楽しんでください。

前編はこちら

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TENDRE
88年生まれ。2017年より、河原太朗のソロプロジェクト“TENDRE”(テンダー)を始動。同年12月6日にソロでの初EP「Red Focus」をリリース。2018年にはシングル、10月24日に初のアルバムとなる『NOT IN ALMIGHTY』を発表。『ampel』のベース&ヴォーカル、作詞作曲を担当する。2019年8月に最新EP「IN SIGHT」を発売。Charaや堀込泰行、三浦透子といったアーティストへの楽曲提供・プロデュース、SIRUPやオランダのシンガーソングライター、ベニー・シングスとのコラボレーションなどを行う他、J-WAVE “TOKYO MORNING RADIO”では別所哲也氏の代打としてナビゲーターを務めるなど、その活動は多岐に渡る。
› Website:http://tendre-jpn.com

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