Cover Artist | 錦戸亮 -後編-
ずっとフェンダーに憧れがありました
2019年10月にソロ活動をスタートし、アーティストとして新たな一歩を踏み出した錦戸亮がCOVER ARTISTに登場。インタビュー後編では、作曲とギターの関係性について、ソロアーティストとしての決意、未来を見据えてどのようなビジョンを描いているのか。錦戸亮という人物のよりパーソナルな一面に肉薄する。
― 10月に2ndアルバムからの先行シングル「Silence」「キッチン」を配信し、2021年1月27日にアルバムのリリースが決まっていますが、作曲はギターですか?
錦戸亮(以下:錦戸) もちろんです。基本的にはギターですね。ただ、「Silence」はギターではなくてピアノで作りました。ただ、ピアノで弾いたとしても、ピアノのコードよりもギターのコードのほうが多く覚えているので、結局はギターに一度起こします。
― 普段は家でもギターを弾いていますか?
錦戸 はい。ギターはリビングに置いています。
― 曲を書こうと思って持つのですか?
錦戸 僕はほんまになかなか曲が作れないので、ポロポロと弾いているほうが多いですね。ただ何も考えずにギターを触っているだけというか。
― 1月に発売されるニューアルバムでもフェンダーのギターを弾いていますか?
錦戸 もちろん。今までの曲もフェンダーのギターを弾いてきましたし、Telecasterの音がほしいなと思う時が絶対にありますからね。
― 役者、アイドル、いろいろな選択肢がある中で、表現者としての道をミュージシャンにかけた理由は何ですか?
錦戸 今まで真っ当に働いたことがなかったですから。遊びみたいなアルバイトしかしたことがないですし。今までの環境的にも、ミュージシャン以外の選択肢はなかったというのもあります。でもやっぱり、根本的に音楽が好きでした。家族みんな音楽が好きだったんです。毎週水曜日はカラオケの日で、家族でいつもカラオケに行っていましたし。だから、気が付けば音楽があって、好きな時に音楽を聴いて演奏する。自分にとっては当たり前にあった存在ですね。
― ギター&ヴォーカリストとしての夢やビジョンはありますか?
錦戸 その時に抗わず、ええ感じに枯れていたらいいなと思います。2年先のこともわからないし、それこそ明日のこともわからない。流れに身を任せるしかないですよね。その中でできるだけ自分のやりたいことをやって、喜んでくれる人がおったらすごく嬉しい。だから正直、そんなに長いビジョンはないですね。自分の中で消化できるのなら、何でもいいのかなと思います。
― 音楽の形態も変わっていくので、流れに身を任せることも大事かもしれないですね。でも、楽器を演奏する楽しみは後世に伝えていきたいですよね。
錦戸 そう思います。今は楽器を演奏しなくてもパソコンで曲を作れる時代だけど、アンプからゴーン!と出る音って絶対に違うじゃないですか。結局はアンプから出るデカイ音のほうがいいし。ドラムもサンプリングしたソフトがたくさんあるけど、結局、生ドラムのほうが俺は好きやし。
― わかります。こから楽器を始める人やビギナーに何かアドバイスを送るのなら?
錦戸 やっぱり好きでいることじゃないですかね。好きとか、弾けるようになりたいという気持ちがないと無理じゃないですか。
― 今までギターを弾いてきて、一番気持ち良かったと思う瞬間は?
錦戸 今もギターがメチャクチャ弾けるわけではないけれど、そこで得た知識でメロディを作ったり、メロディからコードを当てたりするのが当たり前になっているけど、それがなかったら今の自分は考えられないですからね。あとは、このギターカッコいいなとか、誰かと共有できる時も嬉しいですよね。“このギターがあったからここまで来れた”とか、そこまで言い切れるほどの自分の中で確信めいた何かはないけど、いつか死ぬ間際に答えられるようになっていたらいいなと思います。
― 最後に、撮影で使用したAMERICAN PROFESSIONAL II TELECASTERはどうですか?
錦戸 見た目からカッコいいですね。何ていうカラーなんですか?
― 新色で「ダークナイト」という名前が付いています。
錦戸 いい色ですね。それほどネックへのこだわりはないのですが、これは握りやすい。あとは、ローズウッド指板が新鮮です。メイプル指板のテレキャスしか持っていないので。
― 新しい楽器に出会うと、また新しいイマジネーションが湧いてくるのでは?
錦戸 湧いてほしいですね(笑)。僕、ギターの年代のことはまったくわからないので、感性で選んでいますし、このギターも感性で楽しみたいと思います。
― 楽しむのが一番です。
錦戸 ありがとうございます!ライブで使います!
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PROFILE
錦戸亮
1984年11月3日、大阪府出身。アーティスト、俳優。2019年10月よりソロ活動をスタート。自身主宰レーベル”NOMAD RECORDS”(ノマドレコーズ)より、12月にファーストアルバム『NOMAD』をリリース。すべての楽曲の作詞・作曲・プロデュースを手掛け、オリコン週間アルバムランキングでは初登場1位を獲得。2020年10月7日と8日の2日間にわたり、日本武道館史上初となる無観客ライヴを開催。2021年1月27日には約1年ぶりとなる2ndアルバムのリリースが決定している。
› Website:https://www.ryonishikido.com/
【RELEASE INFORMATION】
2nd ALBUM『Note』
NOMAD RECORDS
【WIZY限定盤:CD+Blu-ray+フォトブック】¥5,300+tax
【WIZY限定盤:CD+DVD+フォトブック】¥5,000+tax
【初回限定盤:CD+Blu-ray+フォトブック】¥4,800+tax
【初回限定盤:CD+DVD+フォトブック】¥4,500+tax
【通常盤:CD+Blu-ray】¥3,300+tax
【通常盤:CD+DVD】¥3,000+tax
2021/01/27 Release