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amplified : vol.4 | 塩塚モエカ、河西ゆりか(羊文学)

フェンダーアンプの多様性をアーティストとともに探っていく「amplified」。12種類のアンプ、12種類のエフェクト、5種類のEQを備え、シンプルながらもハイクオリティなサウンドを可能にするヘッドフォンアンプ“Mustang Micro”を、羊文学の塩塚モエカ(Vo,Gt)と河西ゆりか(Ba)に試奏してもらった。ギターやベースに直接プラグインするだけで、いつでもどこでも気軽にレッスンや宅録ができるMustang Microを、2人はどのように使っているのだろうか。

Mustang Microひとつあれば、作曲のイメージも広げられる

─ お二人は普段、Mustang Microをどのように使用していますか?

塩塚モエカ(以下:塩塚) 入手したのは今年4月くらいですが、基本的におうちで練習する時に使っています。防音がそんなにしっかりしていない部屋なので、大きな音でギターアンプを鳴らすわけにもいかず。Mustang Microだとヘッドフォンして練習できるのでとても便利です。あと、いろんなアンプのモデリングやエフェクト機能が付いているので、宅録する時にも重宝していますね。

河西ゆりか(以下:河西) 私も大体一緒です。家で練習する時とかにMustang Microをつないで、ちゃんとアンプからの音を感じながらベースを弾いていますね。

塩塚 操作は簡単だけど、EQ設定など細かく調整もできるので好みのサウンドも作りやすいです。家で練習するたびに、エフェクターボードとか引っ張り出してくるのも面倒くさいので。Mustang Microひとつあれば、作曲のイメージも広げられるし便利だなと思いますね。

─ さきほど塩塚さんは、試奏でもアンプにリバーブをたっぷりかけて、歪みも加えてまさに羊文学っぽいギターサウンドを作っていましたよね。

塩塚 そうなんです。歪みの音も、アンプとの組み合わせでいろいろと作れるんですよ。私は「Metal 2000」というアンプがすごく歪むので気に入りました。エフェクターは「Tape Delay / Small Room Reverb」や「Large Hall Reverb」が良かったです。私、歪みと深いリバーブの組み合わせがすごく好きで、ライヴではいつも足元のファズで思いきり歪ませてからリバーブで広げているんですけど、そのイメージに近いサウンドになりましたね。

塩塚モエカ(Vo,Gt)

─ 河西さんは、好きな音色などありましたか?

河西 アンプは「’60s British」、エフェクトは「2290 Delay / Large Room Reverb」がいいなと思いました。家にはギター用のアンプがあって、これまではそれにベースをつなげて鳴らしていたんですけど、ガリガリしちゃって低音の良いところが出なくて、それでも我慢して弾いていたんです。でもMustang Microなら低音もしっかり出るし、ベース用としてもまったく問題なく使えますね。

塩塚 LEDの色でアンプやエフェクターの種類が分かるようになっているのもすごく便利だし、かわいいなと思います。

河西 色で覚えておけるのは便利だよね。ベーシストの場合、そんなにたくさんエフェクターを使わないかもしれないけど、これだといろいろなエフェクトを試せるので、ちょっと実験的なサウンドを作ってみたい時にも重宝するなと思いました。

河西ゆりか(Ba)

─ Mustang Microは、USBケーブルを使用して、ユニット下部のUSB-C端子をPCのUSBポートに接続することで、デジタル記録ソフトウェアの入力デバイスとして使用できるんです。

塩塚 そうなんですよね。私、今までUSBでつなげられるのを知らなくて、オーディオケーブルをつなげてパソコンに差していたんですけど、USBでパソコンにつなげられたら宅録ももっとラクになります。

河西 気軽にできるのは嬉しいですね。私、普段はDTMをそこまで使う機会がないので、インターフェースもその都度しまってあるんですけど、Mustang Microがインターフェースの代わりになるならまたDTMも始めてみようかなって思いました。

─ さらにBluetoothをオンにすることで、音楽をストリーミングした同時再生が可能です。同期されたオーディオやビデオを使用して練習できます。

塩塚 大学生の頃、コピーバンドをするサークルに入っていて、耳コピする時、ヘッドフォンだと音が流れてそれに合わせて弾くことができなかったんですけど、Bluetoothで音が飛ばせるなら、自分のギターの音と音源を同時に聴けますよね。それは便利だし嬉しいです。既存の曲を使って自由に弾くセッションみたいな練習もしたいと思っていたので、これからさらに重宝すると思います。

河西 これまでは音に合わせて練習するときは、ヘッドフォンの中にイヤフォンをつけて別々のデバイスで楽曲とベースの音源を聴きながら演奏していました。Bluetoothを使えばMustang Microひとつで完結するし、部屋中動き回ってどこでも弾けますね。

塩塚 持ち運びにも便利だよね。ツアー先のホテルでも練習しようと思えばできる。

─ “楽屋で本番直前までMustang Microを使って練習できる”とおっしゃっていた方もいました。

河西 確かに! ベースとか、楽屋だと弾いていても全然聴こえないから、Mustang Microがあると便利かもしれない。

─ お二人は、Mustang Microをどんな方にオススメしたいですか?

塩塚 最初に話したように、おうちで心置きなく練習したい人にオススメしますね。私は、耳が疲れにくいヘッドフォンを持っているので、それをつないで長時間練習しています。

河西 アンプやエフェクターの購入を検討している人は、Mustang Microでシミュレートしてみるのはオススメかも。自分の好みのアンプやエフェクターを、Mustang Microで探すのもひとつの方法かなと思います。

MUSTANG™ MICRO 人気のMustang™アンプシリーズの豊富なプリセットトーンをフィーチャーした、場所を選ばないポケットサイズの超小型アンプ。簡単に素晴らしいトーンを得ることができ、おうち時間の合間でも、外出先でも幅広く活躍します。


羊文学

塩塚モエカ(Vo,Gt)、河西ゆりか(Ba)、フクダヒロア(Dr)からなる、繊細ながらも力強いサウンドが特徴のオルナティブロックバンド。2020年12月9日にはメジャー1stアルバム『POWERS』をリリース。2021年8月25日、アニメ映画『岬のマヨイガ』主題歌に起用された「マヨイガ」を含むep『you love』をリリース。FUJI ROCK FESTIVAL ’21出演後、9月より有観客での東名阪ツアー「Tour 2021”Hidden Place”」を開催予定。
› https://www.hitsujibungaku.info

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